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衝撃
秘密の開示
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先生の勿体ぶった言い方で、クラスメイトの好奇心に満ちた視線が僕に集まった。ああ、ここまで来て言わないわけにもいかなくなった。時期がくれば、妊娠によって身体自体が変化してしまうので隠しておける訳でもないし、結局は知られてしまうのだから、早いか遅いかの違いだけだ。
僕はそれだけで決めてしまったのだけど、それはやっぱり僕がこの世界の常識から逸脱していたせいだったと知るのは後の祭りだった。
「…あ、えーと、実は僕妊娠しているのが分かったので、皆と同じ事が出来ないこともあるかも知れませんが、助けてくれると嬉しいです。よろしくお願いします。」
一瞬の静寂の後、教室は蜂の巣を突いた様な騒ぎになった。信じられないと多くの声が上がるのを聞いて、僕も同感だと頷きたいくらいだ。でも僕はまだ気付いていなかった。
僕とは別の意味で彼らがショックを受けていたって事にね…。
僕が自分の席に歩き出すと、皆が急に息を顰めて僕の一挙手一投足を見つめているのに気づいた。学生で妊娠なんて珍しいせいだろうと思ってたんだけど実際はちょっと違った。
この長寿の世界では、僕みたいに20歳やそこらの低年齢?で身籠る事が衝撃だったのだと、後からマードック達研究仲間に聞かされて妙に納得した。確かに人間の世界でも中学生、いや高校生ぐらいでも妊娠したと聞いたら、かなり話題になりそうだ。…しかも男だし。
「ディー、本当に妊娠しているのかい?結婚はいつするんだ?と言うか、赤ん坊の父親は誰なのか聞いても差し支えないかな。いや、言えないなら聞かないけど!」
まるで僕の妊娠には特別な事情があるかの様に、言葉を選んで来るマードック達に、僕は首を傾げた。
「…なんか凄く気を遣ってるね?別に秘密にする様な事はないんだけど。ああ、確かにまだ結婚の時期だとかははっきり決まってる訳じゃないよ。ねぇ、それよりひとつ聞いてもいい?ハーレムを作る獅子族なんかは一体どう言う結婚形態なのかな。…一夫多妻なのかな。」
竜人は番を作ると聞いていたので単婚だろうけど、獣人なら場合によっては重婚もあり得ると僕は考えていた。それなら僕もそれを採用すれば特に問題にはならないのじゃないかなって。
子供の父親と結婚するとしたら、バルトさんかロバートのどちらかとしか結婚しないと言う事になる。それは僕の中ではちょっとあり得ない。結婚するなら両方と、片方としか出来ないのなら結婚しない、それしか僕の誠意を見せる選択肢は無かった。
僕の寮室のミル研究コーナーに集まった面々は、顔を見合わせて僕を呆れた様に見た。最初に口を開いたのは狐族のギルだった。
「…時々思うけど、ディーってなんかチグハグなんだよ。基本ぶっ飛んでる気はするけど、皆が当然知ってる事を知らなかったり。さっきの質問だけど、流石に獅子族でも第一夫人とか第二夫人とかの序列はあるよ。
そうじゃないと公の場では、色々困った事になるだろう?君の知り合いのミチェル先輩は確か第一夫人のお子さんだよ。あそこはミチェル先輩以外は別の夫人のお子さんたちの筈だ。」
僕は今、親友の隠された秘密を知ったのかな?ギルが知っているとするなら、皆が知ってる事で秘密でも何でもないんだろうけど。僕の親友のゲオルグはミチェル様の異母兄弟って事なのか…。そう考えてみると、ゲオルグがミチェル様に強く出たところを見ていないのが腑に落ちる。
気が逸れたけど、僕にはそんな序列をつけるとかは無理だ。彼らにそんな仕打ちをしたくない。ただでさえメダが居るんだから…。
僕がぐるぐる考え込んでいると、白い飾り羽根を揺らして白鷺族のメイベルがにっこり笑って言った。
「あまり前例が無いし驚いたけど、おめでとうで良いのよね?ディーの赤ちゃんなんて凄く楽しみだわ!体調も良さそうだし、色々雑多な事は何とでもなるんじゃないの?ふふ、それにしてもあの時の爆弾発言にはびっくりしたわ!」
僕があんな風に公表するつもりは無かったと愚痴ると、皆も苦笑いしてあの先生はちょっとズレてるからと言い添えてくれた。それから僕が休んでいた間のミルについての報告を聞きながら、僕は案外上手くこのセンセーショナルな公表を乗り越えられた気がしたんだ。
でも僕は魔法学科の特異性をあまり認識していなかった。彼らは基本研究肌で、いわゆるゴシップの類にはそれ程食いついて来ないって事実に。
だから昼休みにマードック達とおやつを買いに広場に行った時に、総合科のジョッシュが見るからに慌てふためいて、それなのに僕の前に立つと急にもじもじしてるのを眺めて色々察してしまった。
いつの間にか僕の噂が凄い速さで広まってるって事にね?
「ジョッシュ久しぶりだね。元気だった?お父上やジャックも元気かなぁ。今度会いに行っても良い?」
僕がそう声をかけると、ジョッシュは白鷹族の象徴である飾り羽根をブワリと膨らませて、額を指でなぞって呟いた。
「え?あ、もちろん良いとも!…ってそうじゃ無くて、ディーがその、大変だって聞いて!…大丈夫?」
僕は苦笑してジョッシュの腕を引っ張っると、ひと気のない隅に連れ出した。
「もう噂が広がったの?凄いね。そんなにびっくりする様な事なんだね。僕も青天の霹靂だったけど、皆にとってもそうなら、ちょっと気が済んだよ。僕に関して言えば結構元気だよ。だから学校も来れたし。
ちなみに結婚とかはまだ決まってないけどね、色々考えなくちゃいけない事が多くて大変なんだ。」
僕がそう言うと、ジョッシュは深呼吸してからにっこり微笑んで言った。
「そっか。まずはおめでとう。ディーは飛び級でただでさえ私より若いから、ちょっと混乱したんだ。お相手はあの虎族の騎士なんだろう?あ、ごめん。勝手にこっちが色々言うべき事じゃ無いよね。
ただ、詮索はされるから公表した方が楽かもしれないよ?まぁそれか全然状況が分からない方が色々言われないかも。あー、どっちが正解か私にも分からないよ!」
ジョッシュが僕の事を思って心配してくれているのはよく分かったけれど、常識的なジョッシュさえこれなら、僕のお腹の子の父親が二人である可能性を知ったらとんでもないスキャンダルになるのかもしれない。
僕は少し顔を引き攣らせながらジョッシュに尋ねた。
「…あのさ、結婚前にこうやって妊娠する事って多少はあるの?」
するとジョッシュは顎に手を当てて、申し訳なさそうに僕に答えた。
「ほとんど聞いたことがないな。確かに学生で卒業間近の人が妊娠するケースは無いとは言えないけど、大概それは婚約しててお家事情があったりだから。大体妊娠のための種子を育てるのに時間がかかるだろう?
…ディーはいわば16、7歳から準備していたって事だから、ちょっと驚きを通り越して、お相手にも非難が向くんじゃ無いかなって心配だ。たとえ同意の元だとしてもね?」
僕はますます歯軋りしそうになった。メダのせいで、僕ばかりじゃなく、あの二人が世間の矢面に出る事になるのかな。しかもロリコン的な?あちゃー、参った。
だから僕は思わず遠くを見ながら呟いたんだ。
「彼らに責任はないんだ。誰もこんな事になるなんて思いもしなかったんだから。悪い人がいるとすれば龍神様だよ。ほんと、あの人は碌な事しないんだから。」
急に返事がないから、僕は目の前のジョッシュに視線を戻した。明らかに混乱した様子のジョッシュは眉を顰めて呟いた。
「ディーの言う事は時々理解できないけど、なぜか父上の言葉を思い出したよ。数年前に、龍神様が現れたなんてとんでもない噂があったんだ。勿論そんな噂が本当だなんて私の友人らは誰も信じていなかったよ。
でも王都に父上が帰省した時にそんな噂があるんだって話をした時に、父上の反応は意外なものだったんだ。否定も肯定もしなくて、ただ私をじっと見つめて言ったんだ。
“私の知り合いに特別な男の子がいる。彼なら龍神様に選ばれし者と言ってもおかしくないだろう”ってね。
父上の言っていた特別な男の子って、ディー、君のことなのかい?」
僕はそれだけで決めてしまったのだけど、それはやっぱり僕がこの世界の常識から逸脱していたせいだったと知るのは後の祭りだった。
「…あ、えーと、実は僕妊娠しているのが分かったので、皆と同じ事が出来ないこともあるかも知れませんが、助けてくれると嬉しいです。よろしくお願いします。」
一瞬の静寂の後、教室は蜂の巣を突いた様な騒ぎになった。信じられないと多くの声が上がるのを聞いて、僕も同感だと頷きたいくらいだ。でも僕はまだ気付いていなかった。
僕とは別の意味で彼らがショックを受けていたって事にね…。
僕が自分の席に歩き出すと、皆が急に息を顰めて僕の一挙手一投足を見つめているのに気づいた。学生で妊娠なんて珍しいせいだろうと思ってたんだけど実際はちょっと違った。
この長寿の世界では、僕みたいに20歳やそこらの低年齢?で身籠る事が衝撃だったのだと、後からマードック達研究仲間に聞かされて妙に納得した。確かに人間の世界でも中学生、いや高校生ぐらいでも妊娠したと聞いたら、かなり話題になりそうだ。…しかも男だし。
「ディー、本当に妊娠しているのかい?結婚はいつするんだ?と言うか、赤ん坊の父親は誰なのか聞いても差し支えないかな。いや、言えないなら聞かないけど!」
まるで僕の妊娠には特別な事情があるかの様に、言葉を選んで来るマードック達に、僕は首を傾げた。
「…なんか凄く気を遣ってるね?別に秘密にする様な事はないんだけど。ああ、確かにまだ結婚の時期だとかははっきり決まってる訳じゃないよ。ねぇ、それよりひとつ聞いてもいい?ハーレムを作る獅子族なんかは一体どう言う結婚形態なのかな。…一夫多妻なのかな。」
竜人は番を作ると聞いていたので単婚だろうけど、獣人なら場合によっては重婚もあり得ると僕は考えていた。それなら僕もそれを採用すれば特に問題にはならないのじゃないかなって。
子供の父親と結婚するとしたら、バルトさんかロバートのどちらかとしか結婚しないと言う事になる。それは僕の中ではちょっとあり得ない。結婚するなら両方と、片方としか出来ないのなら結婚しない、それしか僕の誠意を見せる選択肢は無かった。
僕の寮室のミル研究コーナーに集まった面々は、顔を見合わせて僕を呆れた様に見た。最初に口を開いたのは狐族のギルだった。
「…時々思うけど、ディーってなんかチグハグなんだよ。基本ぶっ飛んでる気はするけど、皆が当然知ってる事を知らなかったり。さっきの質問だけど、流石に獅子族でも第一夫人とか第二夫人とかの序列はあるよ。
そうじゃないと公の場では、色々困った事になるだろう?君の知り合いのミチェル先輩は確か第一夫人のお子さんだよ。あそこはミチェル先輩以外は別の夫人のお子さんたちの筈だ。」
僕は今、親友の隠された秘密を知ったのかな?ギルが知っているとするなら、皆が知ってる事で秘密でも何でもないんだろうけど。僕の親友のゲオルグはミチェル様の異母兄弟って事なのか…。そう考えてみると、ゲオルグがミチェル様に強く出たところを見ていないのが腑に落ちる。
気が逸れたけど、僕にはそんな序列をつけるとかは無理だ。彼らにそんな仕打ちをしたくない。ただでさえメダが居るんだから…。
僕がぐるぐる考え込んでいると、白い飾り羽根を揺らして白鷺族のメイベルがにっこり笑って言った。
「あまり前例が無いし驚いたけど、おめでとうで良いのよね?ディーの赤ちゃんなんて凄く楽しみだわ!体調も良さそうだし、色々雑多な事は何とでもなるんじゃないの?ふふ、それにしてもあの時の爆弾発言にはびっくりしたわ!」
僕があんな風に公表するつもりは無かったと愚痴ると、皆も苦笑いしてあの先生はちょっとズレてるからと言い添えてくれた。それから僕が休んでいた間のミルについての報告を聞きながら、僕は案外上手くこのセンセーショナルな公表を乗り越えられた気がしたんだ。
でも僕は魔法学科の特異性をあまり認識していなかった。彼らは基本研究肌で、いわゆるゴシップの類にはそれ程食いついて来ないって事実に。
だから昼休みにマードック達とおやつを買いに広場に行った時に、総合科のジョッシュが見るからに慌てふためいて、それなのに僕の前に立つと急にもじもじしてるのを眺めて色々察してしまった。
いつの間にか僕の噂が凄い速さで広まってるって事にね?
「ジョッシュ久しぶりだね。元気だった?お父上やジャックも元気かなぁ。今度会いに行っても良い?」
僕がそう声をかけると、ジョッシュは白鷹族の象徴である飾り羽根をブワリと膨らませて、額を指でなぞって呟いた。
「え?あ、もちろん良いとも!…ってそうじゃ無くて、ディーがその、大変だって聞いて!…大丈夫?」
僕は苦笑してジョッシュの腕を引っ張っると、ひと気のない隅に連れ出した。
「もう噂が広がったの?凄いね。そんなにびっくりする様な事なんだね。僕も青天の霹靂だったけど、皆にとってもそうなら、ちょっと気が済んだよ。僕に関して言えば結構元気だよ。だから学校も来れたし。
ちなみに結婚とかはまだ決まってないけどね、色々考えなくちゃいけない事が多くて大変なんだ。」
僕がそう言うと、ジョッシュは深呼吸してからにっこり微笑んで言った。
「そっか。まずはおめでとう。ディーは飛び級でただでさえ私より若いから、ちょっと混乱したんだ。お相手はあの虎族の騎士なんだろう?あ、ごめん。勝手にこっちが色々言うべき事じゃ無いよね。
ただ、詮索はされるから公表した方が楽かもしれないよ?まぁそれか全然状況が分からない方が色々言われないかも。あー、どっちが正解か私にも分からないよ!」
ジョッシュが僕の事を思って心配してくれているのはよく分かったけれど、常識的なジョッシュさえこれなら、僕のお腹の子の父親が二人である可能性を知ったらとんでもないスキャンダルになるのかもしれない。
僕は少し顔を引き攣らせながらジョッシュに尋ねた。
「…あのさ、結婚前にこうやって妊娠する事って多少はあるの?」
するとジョッシュは顎に手を当てて、申し訳なさそうに僕に答えた。
「ほとんど聞いたことがないな。確かに学生で卒業間近の人が妊娠するケースは無いとは言えないけど、大概それは婚約しててお家事情があったりだから。大体妊娠のための種子を育てるのに時間がかかるだろう?
…ディーはいわば16、7歳から準備していたって事だから、ちょっと驚きを通り越して、お相手にも非難が向くんじゃ無いかなって心配だ。たとえ同意の元だとしてもね?」
僕はますます歯軋りしそうになった。メダのせいで、僕ばかりじゃなく、あの二人が世間の矢面に出る事になるのかな。しかもロリコン的な?あちゃー、参った。
だから僕は思わず遠くを見ながら呟いたんだ。
「彼らに責任はないんだ。誰もこんな事になるなんて思いもしなかったんだから。悪い人がいるとすれば龍神様だよ。ほんと、あの人は碌な事しないんだから。」
急に返事がないから、僕は目の前のジョッシュに視線を戻した。明らかに混乱した様子のジョッシュは眉を顰めて呟いた。
「ディーの言う事は時々理解できないけど、なぜか父上の言葉を思い出したよ。数年前に、龍神様が現れたなんてとんでもない噂があったんだ。勿論そんな噂が本当だなんて私の友人らは誰も信じていなかったよ。
でも王都に父上が帰省した時にそんな噂があるんだって話をした時に、父上の反応は意外なものだったんだ。否定も肯定もしなくて、ただ私をじっと見つめて言ったんだ。
“私の知り合いに特別な男の子がいる。彼なら龍神様に選ばれし者と言ってもおかしくないだろう”ってね。
父上の言っていた特別な男の子って、ディー、君のことなのかい?」
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