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大型アップデート編
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「デカっ!」
毎度のごとく、お決まりのセリフを言うキリ。
「よく買えたね。」
「私も思ったわよ。」
「だよねぇ。」
「ほら、さっさと行くわよ。」
「はぁ~い。」
そう言って、中に入りながら。キリに向かってフレンド申請を飛ばす亜里亜。
亜里亜から飛ばされた申請を、キリは即座にOKを承諾する。
「1~2階は、開放してプレイヤー達の売り場になってるけど。3階からは、フレンド以上じゃないと入れないからね。」
「へぇ~~。」
2階に上がり、昇降機のボタンを押して、3階のイクルの私室に向かう。
イクルの部屋のドアをノックする亜里亜。
部屋の外からドアを叩く音が聞こえる。
「ん?」
歌うのを辞め、ベットから立ち上がりドアの方へ向かう。
ドアの鍵を開けて、ドアを開けると。
「亜里亜か。どうした?」
「ん・・・・」
「イク兄!」
亜里亜を押しのけて、キリがイクルに抱き着く様に部屋の中に入り込む。
「どぅわぁ!」
キリの突然の奇襲の抱き着きに、イクルは勢いを殺しきれずに後ろにキリごと倒れ込む。
「キ・・・リ・・・? 霧か?」
「そうだよぉ。 弟の顔を忘れちゃった?」
「ん、まぁ。2年ぶり?」
「正確には2年と半年ぶり!僕の高校の入学式以来だよ。全然、顔も見せに帰ってこないんだから。
父さんと、母さんも言ってたよ。顔くらい見せに帰って来いと。」
「あぁ・・・・わりぃ。 ゲームするのに忙しくて、忘れてたわ。」
「そこは、嘘でも仕事って言おうよぉ・・・・・」
「で? アンタ達は、いつまで、抱き合って倒れたまま居る気?」
亜里亜が、2人に向かって言うと。
「ずっと・・・・・」
「ダメに決まってんでしょ。」
キリの答えを聞く前に、亜里亜がキリの首根っこを掴み。強引にキリを立たせる。
立ち上がったキリは、イクルに手を差し伸べる。
「サンキュ。」
キリの手を掴んで立ち上がるイクル。
イクルの手を掴んだ時に。キリの目に、イクルの左の薬指に嵌めた指輪が目に付く。
「結婚指輪?」
「ん。 あぁ、コレか。」
キリは亜里亜の方に振り返ると、亜里亜の左手の指を確認する。
「残念だけど、私じゃないわよ。」
クルリと、首を回してイクルを見ると。
「キリも知らない人だぞ。」
誰?と言いたげな表情と共に、イクルを見ていると。
キョウとシャナが、屋上から降りてきて、イクルの部屋の前を通る。
「んっ?」
ドアが開けっ放しのイクルの部屋の中を見て、キョウが声を上げた。
キョウの上げた声に釣られて、イクル、キリ、亜里亜の3人が部屋の外のキョウとシャナに視線を向ける。
「誰?」
キョウが部屋の中にいる。キリを見ながら言う。
「あぁ、キリだ。」
イクルが答えると。
「いや、そりゃ。名前を見れば分かるって。」
キョウが、顔を顰めながら言うと。
「キー兄!」
キリが勢いよく、今日に向かって抱き着く。
「うぉわぁ!?」
キリに抱きつかれて、混乱するキョウ。
抱きつくキリを必死になって、剥がそうとするキョウだが。
「キー兄?」
自分の事をキー兄と呼んだ、キリを辛うじて力ずくで引き離すことに成功する。
「もしかし・・・・・キリ坊か???」
引き剥がしたキリを凝視しながら、キョウが聞くと。
「正解だよぉ。 えへ。」
舌をチロっと出しながら、キリが答えた。
イクルと亜里亜は、キリがキョウで遊んでいるのを知ってて、黙って見ていたので。クスクスと笑っている。
「うえぇっ!!?」
最後にキョウが霧を見たのは、中学3年生のキリで。
その時は、確かに中性的な顔をしてたが、此処まで【男の娘】していなかったはずである。
「おまっ!マジで!?キリ坊?」
「だからぁ、そう言ってるよぉ。」
「いや、どこから見ても女の子だろ!?」
「僕は男だよぉ。で、キー兄。後ろの人はぁ?」
置いてけ放りを食らって、固まっているシャナを見て霧が尋ねる。
「あっ、えっと。初めまして。シャナって言います。イクルさんには、お世話になってます。」
そう言いながら、シャナが軽く頭を下げてお辞儀する。
「イク兄の弟の、キリって言います。兄が、いつも迷惑をおかけしております。」
キリも、シャナに向かって挨拶をしてお辞儀をする。
「おぃ。俺がいつ、誰に、迷惑をかけた?」
キリの挨拶を聞いて、イクルが反論の言葉を投げる。
「どうせぇ、イク兄の事だからと思ってさぁ。違ってる?」
シャナを見ながら、尋ねるキリ。
「・・・・・・・。 全然、そんな事はないですよ。」
「シャナ。その、妙な間は何だ? 誤解の上塗りは、勘弁してくれ。」
「大丈夫だよぉ、イク兄。 基本的に、イク兄、亜里姉、キー兄の3人がぁ。他人に迷惑掛けない方が無理に近いんだしぃ。」
そう言って、ケラケラ笑うキリ。
「キリ坊。ひとつ言わせてくれ。」
キョウが真面目な表情をしながら、キリを見ながら言う。
「俺は、巻き込まれる方で。事後処理をしてるのは、殆ど俺だからな!
どちらかと言えば。俺は被害者に近いんだからな!
そこは、間違えないでくれ!」
声を大にして、キョウが抗議するも。
「それが判っててぇ、一緒に行動する時点でぇ。 キー兄も同罪だよぉ。」
笑いながら、キリが一蹴する。
「うぐっ・・・・」
キリに言われて、反論したくても反論の言葉が見つからないキョウ。
「しかし、キリ。少し見ない間に、ますます【娘】化が進歩してないか?」
イクルがキリを見直して言うと。
「だよねぇ。私も最初は女性アバターかと思っちゃったし。」
亜里亜も同意する。
「んん~。まぁ、狙ってやってる感は否定しないけどねぇ。」
霧が自分の格好に、悪びれもせず同意する。
「って、言うかぁ。皆んな同じギルドに所属ぅ?」
キリが、4人のギルドタブを見ながら聞くと。
「あぁ、入れて貰ってる。」
イクルが笑いながら答える。
「ふぅ~ん。珍しいねぇ。ギルド嫌いのイク兄が入るなんてぇ。」
「別に、ギルド自体が嫌いな訳じゃない。ギルドに入って自分の好きな事を制限させられるのが嫌いなだけだ。」
「社会人の癖に、良くやっていけてるねぇ。」
「会社で縛られてるから、ゲームの中で位は好き勝手したいのさ。」
「そう言うものぉ?」
「そう言う物だ。」
キリの問に、イクルが答える。
「で。お前も入るんだろう?」
キリを見ながら、イクルが言うと。
「うん。いれて欲しいなぁ~。」
語尾に音符マークでも付きそうな表情でキリが答える。
「シャナ。悪いが、後で蒼夜に合わせてやってくれないか。」
「うん。」
シャナは、ニコリと微笑みながら答える。
「そう言えばキリ。お前、いつからプレイしてるんだ?」
イクルがキリに尋ねると。
「アカウント自体は、一ヶ月前に買ってキャラは作ったけど。
プレイを始めたのは、今日からだよぉ。」
名前:キリ 性別:男性
メイン職業:鷹の目
身長:166
髪型:肩に掛からない程度の長髪
備考
見た目【男の娘】的な男の子。本人は狙っている自覚有り。
スキル構成
弓 58.2%
戦略 46.8%
治療 8.3%
人体学 6.3%
魔法耐性 40.0%
魔法知識 40.0%
鷹の目 56.3%
装備:初期セットの、武器防具一式
毎度のごとく、お決まりのセリフを言うキリ。
「よく買えたね。」
「私も思ったわよ。」
「だよねぇ。」
「ほら、さっさと行くわよ。」
「はぁ~い。」
そう言って、中に入りながら。キリに向かってフレンド申請を飛ばす亜里亜。
亜里亜から飛ばされた申請を、キリは即座にOKを承諾する。
「1~2階は、開放してプレイヤー達の売り場になってるけど。3階からは、フレンド以上じゃないと入れないからね。」
「へぇ~~。」
2階に上がり、昇降機のボタンを押して、3階のイクルの私室に向かう。
イクルの部屋のドアをノックする亜里亜。
部屋の外からドアを叩く音が聞こえる。
「ん?」
歌うのを辞め、ベットから立ち上がりドアの方へ向かう。
ドアの鍵を開けて、ドアを開けると。
「亜里亜か。どうした?」
「ん・・・・」
「イク兄!」
亜里亜を押しのけて、キリがイクルに抱き着く様に部屋の中に入り込む。
「どぅわぁ!」
キリの突然の奇襲の抱き着きに、イクルは勢いを殺しきれずに後ろにキリごと倒れ込む。
「キ・・・リ・・・? 霧か?」
「そうだよぉ。 弟の顔を忘れちゃった?」
「ん、まぁ。2年ぶり?」
「正確には2年と半年ぶり!僕の高校の入学式以来だよ。全然、顔も見せに帰ってこないんだから。
父さんと、母さんも言ってたよ。顔くらい見せに帰って来いと。」
「あぁ・・・・わりぃ。 ゲームするのに忙しくて、忘れてたわ。」
「そこは、嘘でも仕事って言おうよぉ・・・・・」
「で? アンタ達は、いつまで、抱き合って倒れたまま居る気?」
亜里亜が、2人に向かって言うと。
「ずっと・・・・・」
「ダメに決まってんでしょ。」
キリの答えを聞く前に、亜里亜がキリの首根っこを掴み。強引にキリを立たせる。
立ち上がったキリは、イクルに手を差し伸べる。
「サンキュ。」
キリの手を掴んで立ち上がるイクル。
イクルの手を掴んだ時に。キリの目に、イクルの左の薬指に嵌めた指輪が目に付く。
「結婚指輪?」
「ん。 あぁ、コレか。」
キリは亜里亜の方に振り返ると、亜里亜の左手の指を確認する。
「残念だけど、私じゃないわよ。」
クルリと、首を回してイクルを見ると。
「キリも知らない人だぞ。」
誰?と言いたげな表情と共に、イクルを見ていると。
キョウとシャナが、屋上から降りてきて、イクルの部屋の前を通る。
「んっ?」
ドアが開けっ放しのイクルの部屋の中を見て、キョウが声を上げた。
キョウの上げた声に釣られて、イクル、キリ、亜里亜の3人が部屋の外のキョウとシャナに視線を向ける。
「誰?」
キョウが部屋の中にいる。キリを見ながら言う。
「あぁ、キリだ。」
イクルが答えると。
「いや、そりゃ。名前を見れば分かるって。」
キョウが、顔を顰めながら言うと。
「キー兄!」
キリが勢いよく、今日に向かって抱き着く。
「うぉわぁ!?」
キリに抱きつかれて、混乱するキョウ。
抱きつくキリを必死になって、剥がそうとするキョウだが。
「キー兄?」
自分の事をキー兄と呼んだ、キリを辛うじて力ずくで引き離すことに成功する。
「もしかし・・・・・キリ坊か???」
引き剥がしたキリを凝視しながら、キョウが聞くと。
「正解だよぉ。 えへ。」
舌をチロっと出しながら、キリが答えた。
イクルと亜里亜は、キリがキョウで遊んでいるのを知ってて、黙って見ていたので。クスクスと笑っている。
「うえぇっ!!?」
最後にキョウが霧を見たのは、中学3年生のキリで。
その時は、確かに中性的な顔をしてたが、此処まで【男の娘】していなかったはずである。
「おまっ!マジで!?キリ坊?」
「だからぁ、そう言ってるよぉ。」
「いや、どこから見ても女の子だろ!?」
「僕は男だよぉ。で、キー兄。後ろの人はぁ?」
置いてけ放りを食らって、固まっているシャナを見て霧が尋ねる。
「あっ、えっと。初めまして。シャナって言います。イクルさんには、お世話になってます。」
そう言いながら、シャナが軽く頭を下げてお辞儀する。
「イク兄の弟の、キリって言います。兄が、いつも迷惑をおかけしております。」
キリも、シャナに向かって挨拶をしてお辞儀をする。
「おぃ。俺がいつ、誰に、迷惑をかけた?」
キリの挨拶を聞いて、イクルが反論の言葉を投げる。
「どうせぇ、イク兄の事だからと思ってさぁ。違ってる?」
シャナを見ながら、尋ねるキリ。
「・・・・・・・。 全然、そんな事はないですよ。」
「シャナ。その、妙な間は何だ? 誤解の上塗りは、勘弁してくれ。」
「大丈夫だよぉ、イク兄。 基本的に、イク兄、亜里姉、キー兄の3人がぁ。他人に迷惑掛けない方が無理に近いんだしぃ。」
そう言って、ケラケラ笑うキリ。
「キリ坊。ひとつ言わせてくれ。」
キョウが真面目な表情をしながら、キリを見ながら言う。
「俺は、巻き込まれる方で。事後処理をしてるのは、殆ど俺だからな!
どちらかと言えば。俺は被害者に近いんだからな!
そこは、間違えないでくれ!」
声を大にして、キョウが抗議するも。
「それが判っててぇ、一緒に行動する時点でぇ。 キー兄も同罪だよぉ。」
笑いながら、キリが一蹴する。
「うぐっ・・・・」
キリに言われて、反論したくても反論の言葉が見つからないキョウ。
「しかし、キリ。少し見ない間に、ますます【娘】化が進歩してないか?」
イクルがキリを見直して言うと。
「だよねぇ。私も最初は女性アバターかと思っちゃったし。」
亜里亜も同意する。
「んん~。まぁ、狙ってやってる感は否定しないけどねぇ。」
霧が自分の格好に、悪びれもせず同意する。
「って、言うかぁ。皆んな同じギルドに所属ぅ?」
キリが、4人のギルドタブを見ながら聞くと。
「あぁ、入れて貰ってる。」
イクルが笑いながら答える。
「ふぅ~ん。珍しいねぇ。ギルド嫌いのイク兄が入るなんてぇ。」
「別に、ギルド自体が嫌いな訳じゃない。ギルドに入って自分の好きな事を制限させられるのが嫌いなだけだ。」
「社会人の癖に、良くやっていけてるねぇ。」
「会社で縛られてるから、ゲームの中で位は好き勝手したいのさ。」
「そう言うものぉ?」
「そう言う物だ。」
キリの問に、イクルが答える。
「で。お前も入るんだろう?」
キリを見ながら、イクルが言うと。
「うん。いれて欲しいなぁ~。」
語尾に音符マークでも付きそうな表情でキリが答える。
「シャナ。悪いが、後で蒼夜に合わせてやってくれないか。」
「うん。」
シャナは、ニコリと微笑みながら答える。
「そう言えばキリ。お前、いつからプレイしてるんだ?」
イクルがキリに尋ねると。
「アカウント自体は、一ヶ月前に買ってキャラは作ったけど。
プレイを始めたのは、今日からだよぉ。」
名前:キリ 性別:男性
メイン職業:鷹の目
身長:166
髪型:肩に掛からない程度の長髪
備考
見た目【男の娘】的な男の子。本人は狙っている自覚有り。
スキル構成
弓 58.2%
戦略 46.8%
治療 8.3%
人体学 6.3%
魔法耐性 40.0%
魔法知識 40.0%
鷹の目 56.3%
装備:初期セットの、武器防具一式
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