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20:お留守番中に新たなパワーを手に入れてピヨちゃん
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「それ色々大丈夫ですか??因果律とか色々……」
「ああ、その辺りは僕らで決めていることだからね。まぁ決めている僕らは適応外だし問題ないんじゃない??」
そう、びっくりするほど綺麗に微笑む姿に背筋が完全に寒くなる。変態だったり異常な庇護下にいると忘れかけるが、目の前の世界のはじまりの日からのレジェンドオブ変態は割と恐ろしい神様であるという事実。
「あの、僕はなるべく自身の手で復讐を完遂させたいのでお願いする気は全くありませんが、もしかしてヨグ様は母上の話していた強制力についてもねじ伏せたりできるんですか??」
「ははは。そこはノーコメントだよ。ただ、僕が番であるティラノたんに出会うタイミングの前倒しはできなかったということだけは話しておくよ。もし前倒しできるなら生まれた瞬間に掻っ攫って僕好みに育てるもん。光源氏プレイしてるからね。はぁはぁ、ひよこの上にして、それこそあんなことやこんなことを教えて可愛がってドロドロに甘やかして、ぐちゃぐちゃにできたのに倫理観とかも全部捨てて僕と永遠に愛し合う理想の番に育てただろうに、それが不可能だったということを伝えよう」
うっかり、この規格外の変態に養育された自分を想像して正気度が減ったが、つまり神様にもできないことは一応あるらしい。その辺りを小一時間は問い詰めたいが、それをするとまだ人間であると信じている僕の正気一気に失われかねないので一旦忘れるつもりだ。
「何かわかりませんが、何らかの力のおかげで変態から守られたことをこれからは感謝していきようと思いました」
「相変わらず塩対応なティラノたん好きすぎて、生育環境で傷つけられたことは許せないけれど、可愛くって可愛くって好きで好きでくんかくんかしたくなるからね、育ててなくても大好きだからそこは忘れないでね」
「その辺りは割とどうでも良いですが、復讐のために母上が読んだこの世界に関する物語が手に入れば有難いです」
「よし、きた、任せて!!ティラノたんのためならなんでもしてあげるし、たまにはカッコイイところを見せるね!!その代わり約束して、帰ってきたらまたエッチな充電してね☆」
「ミッションを無事コンプリートしたならば。まぁそもそも充電もうすぐ切れるのでそれについては拒否はしませんよ。一応夫婦でもありますからね」
「あああああああああ、愛しい番に夫婦って言われた、幸せ過ぎるけどこれ夢かな??ねぇティラノたん。僕にビンタしてくれる??思いきり、さぁ叩いてくれ僕を!!」
バチン!!
あまりに変態が気持ち悪かったので勢いで頬を叩く。すると恍惚の表情の変態が一言。
「最高だね。ティラノたんのラブパワーが注入されたよ。ありがとう。僕頑張ってくるから少し待っていておくれ」
「いってらっしゃいませ」
そのまま、ヨグ様は母上が元々住んでいた世界に旅立っていった。
*************************************
「番様、お食事ができましたよ」
「ありがとうございます、ナイアさん」
「ルキオのために、美味しいお菓子も持ってきた、一緒に食べよう」
「ありがとうございます。おじい様」
ヨグ様がいないということで僕は、ナイアさんとイグおじい様とそれはそれはまったりした生活を送っていた。すっかり時間切れで小さく体も戻ってしまっていたが、おじい様に懇願されて小さな姿で膝の上にのって食事をしている。
こういう風に甘やかされたことがないので最初は恥ずかしかったけれど、おじい様のあたたかい家族愛で僕自身少し心が氷解していくのを感じた。
竜神達の食卓はとても変わっている。主食はお米が多く。今まで食べたことのないものをよく食べることになった。
今日も、全く食べたことのない生魚のサシモリという見た目わりと豪華な料理を食べている。サシモリはサシミを冒涜的な黒い色をしたショーユという調味料と涙が出るような刺激のワサビという緑色の植物につけて食べるのだが、これが癖になる味で思わず美味しくて微笑んだら、おじい様に号泣された。
「もっともっと好きなだけ食べなさい」一番美味しいと思った、サシミのオオトロを好きなだけ食べさせてくれた。
「ルキオは、本当に可愛いな。こんなにかわいい子をどうして痛めつけることができたのだ。それこそどの部位に入れてもいたくないほど可愛い子なのに。ああ、こんなに可愛いと聖なる証をあげたくなってしまう」
「イグ様、ヨグ様の番様ですので、何かすると色々面倒かと。私個人としては面白いので賛成ですが」
背筋がゾクリとするタイプの笑みを浮かべるナイアさん。こういう場合はあまり良くない予感がある。
「うむ。それは分かっているが、この子は私の可愛い愛しい子のひとり。親心として聖なる証を与えて今までの罪滅ぼしを少しでもしたいと考えてしまうのだよ」
「聖なる証ってなんですか??」
僕が聞くと、イグ様が微笑んで優しく説明する。
「私の加護が使用できるようになるよ。具体的には「蛇との会話能力」「いくつかの魔術」「あらゆる蛇の毒に対する抗体」などが使えるようになる」
「それはこの小さい状態でも使用可能になるのですか??」
「ああ、そうだね。勿論使用できるとも」
そんな便利な証ならぜひ復讐のために欲しい。最悪その力がつけばヨグ様と無駄に性行為をしないでも良いのだから。
「とても便利ですし、ぜひとも頂きたいです」
「ああ、あげよう。可愛い子」
そう言って、イグ様が僕の額に口づけをした、その時……。
「ふざけるな!!!!このエロジジィ!!!!」
「ああ、その辺りは僕らで決めていることだからね。まぁ決めている僕らは適応外だし問題ないんじゃない??」
そう、びっくりするほど綺麗に微笑む姿に背筋が完全に寒くなる。変態だったり異常な庇護下にいると忘れかけるが、目の前の世界のはじまりの日からのレジェンドオブ変態は割と恐ろしい神様であるという事実。
「あの、僕はなるべく自身の手で復讐を完遂させたいのでお願いする気は全くありませんが、もしかしてヨグ様は母上の話していた強制力についてもねじ伏せたりできるんですか??」
「ははは。そこはノーコメントだよ。ただ、僕が番であるティラノたんに出会うタイミングの前倒しはできなかったということだけは話しておくよ。もし前倒しできるなら生まれた瞬間に掻っ攫って僕好みに育てるもん。光源氏プレイしてるからね。はぁはぁ、ひよこの上にして、それこそあんなことやこんなことを教えて可愛がってドロドロに甘やかして、ぐちゃぐちゃにできたのに倫理観とかも全部捨てて僕と永遠に愛し合う理想の番に育てただろうに、それが不可能だったということを伝えよう」
うっかり、この規格外の変態に養育された自分を想像して正気度が減ったが、つまり神様にもできないことは一応あるらしい。その辺りを小一時間は問い詰めたいが、それをするとまだ人間であると信じている僕の正気一気に失われかねないので一旦忘れるつもりだ。
「何かわかりませんが、何らかの力のおかげで変態から守られたことをこれからは感謝していきようと思いました」
「相変わらず塩対応なティラノたん好きすぎて、生育環境で傷つけられたことは許せないけれど、可愛くって可愛くって好きで好きでくんかくんかしたくなるからね、育ててなくても大好きだからそこは忘れないでね」
「その辺りは割とどうでも良いですが、復讐のために母上が読んだこの世界に関する物語が手に入れば有難いです」
「よし、きた、任せて!!ティラノたんのためならなんでもしてあげるし、たまにはカッコイイところを見せるね!!その代わり約束して、帰ってきたらまたエッチな充電してね☆」
「ミッションを無事コンプリートしたならば。まぁそもそも充電もうすぐ切れるのでそれについては拒否はしませんよ。一応夫婦でもありますからね」
「あああああああああ、愛しい番に夫婦って言われた、幸せ過ぎるけどこれ夢かな??ねぇティラノたん。僕にビンタしてくれる??思いきり、さぁ叩いてくれ僕を!!」
バチン!!
あまりに変態が気持ち悪かったので勢いで頬を叩く。すると恍惚の表情の変態が一言。
「最高だね。ティラノたんのラブパワーが注入されたよ。ありがとう。僕頑張ってくるから少し待っていておくれ」
「いってらっしゃいませ」
そのまま、ヨグ様は母上が元々住んでいた世界に旅立っていった。
*************************************
「番様、お食事ができましたよ」
「ありがとうございます、ナイアさん」
「ルキオのために、美味しいお菓子も持ってきた、一緒に食べよう」
「ありがとうございます。おじい様」
ヨグ様がいないということで僕は、ナイアさんとイグおじい様とそれはそれはまったりした生活を送っていた。すっかり時間切れで小さく体も戻ってしまっていたが、おじい様に懇願されて小さな姿で膝の上にのって食事をしている。
こういう風に甘やかされたことがないので最初は恥ずかしかったけれど、おじい様のあたたかい家族愛で僕自身少し心が氷解していくのを感じた。
竜神達の食卓はとても変わっている。主食はお米が多く。今まで食べたことのないものをよく食べることになった。
今日も、全く食べたことのない生魚のサシモリという見た目わりと豪華な料理を食べている。サシモリはサシミを冒涜的な黒い色をしたショーユという調味料と涙が出るような刺激のワサビという緑色の植物につけて食べるのだが、これが癖になる味で思わず美味しくて微笑んだら、おじい様に号泣された。
「もっともっと好きなだけ食べなさい」一番美味しいと思った、サシミのオオトロを好きなだけ食べさせてくれた。
「ルキオは、本当に可愛いな。こんなにかわいい子をどうして痛めつけることができたのだ。それこそどの部位に入れてもいたくないほど可愛い子なのに。ああ、こんなに可愛いと聖なる証をあげたくなってしまう」
「イグ様、ヨグ様の番様ですので、何かすると色々面倒かと。私個人としては面白いので賛成ですが」
背筋がゾクリとするタイプの笑みを浮かべるナイアさん。こういう場合はあまり良くない予感がある。
「うむ。それは分かっているが、この子は私の可愛い愛しい子のひとり。親心として聖なる証を与えて今までの罪滅ぼしを少しでもしたいと考えてしまうのだよ」
「聖なる証ってなんですか??」
僕が聞くと、イグ様が微笑んで優しく説明する。
「私の加護が使用できるようになるよ。具体的には「蛇との会話能力」「いくつかの魔術」「あらゆる蛇の毒に対する抗体」などが使えるようになる」
「それはこの小さい状態でも使用可能になるのですか??」
「ああ、そうだね。勿論使用できるとも」
そんな便利な証ならぜひ復讐のために欲しい。最悪その力がつけばヨグ様と無駄に性行為をしないでも良いのだから。
「とても便利ですし、ぜひとも頂きたいです」
「ああ、あげよう。可愛い子」
そう言って、イグ様が僕の額に口づけをした、その時……。
「ふざけるな!!!!このエロジジィ!!!!」
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