【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

皇妃様と…⑴

「いきなりごめんなさいね。」

「いえ…」

「あの子が誰かに執着するのが初めてなのよ。だから私もあの人も嬉しくなっちゃって。驚かせてしまったわよね。ましてや一般家庭でもない、皇家だったわけだし…」

「……」

「勝手なお願いなのだけれど、今回のことでリアンの事疎遠にしないで欲しいの…」

シュンとしながら反省しましたって様子で話す皇妃はとても子持ちの母には見えないほどに美しい。リアンの美形は皇妃様譲りか…ん？でも陛下もイケメンだったような…って考え事ばっかりしてないで返事しないと！

「も、もちろんです！皇子殿下にはいつも助けて頂いてるんです。だから僕がご恩をお返ししないと…反対に僕が皇子殿下にご迷惑かけてしないか心配なくらいです…」

「それは大丈夫よ。本当にリアンがディ君のことを助けているのだとしたら、リアンが助けたいからよ。だからディ君が気に病む必要はないわ。」

「はぁ…」

皇妃様の圧が凄くて気の抜けた返事をしてしまう。