【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

ご対面⑸

「そ・し・て…お父様もお母様も！ディに迷惑かけないでください！あと早とちりしない！」

「わ、分かった。でもリアンがこうして接してくれるのも珍しいな！たまにはいいものだなぁ。」

「そうねぇ、我が子ながらいい子ではあったけれど、家族なのだからもう少し砕けてもって思っていたのよ～」

「お二人は砕けすぎです！」

本来、貴族の家族というのは冷たいものだと聞いていたけれど(うちやローデリア侯爵家とかは別かもだけど)、皇家も温かい家庭なんだな。

「それじゃあ、ん～ディ君って呼んでもいいかしら？おかしいかな。」

「あっ、大丈夫です！」

「ありがとう！ディ君、私とお茶しましょう。さぁさぁ。」

グイグイくる皇妃に返事をする間もなく、連れて行かれる。

「あっ！お母様！お待ちください！」

「リアン…諦めろ…あぁなった皇妃は誰にも止められまい。」




……………




「(あぁ、皇家の権力のヒエラルキーが見える…)」

どこの家系も母は強し。