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私の周りは⑷
しおりを挟む「戦争か、長らくしていなかったな。余は隣国との戦争を歓迎するが?のう、クレマよ。」
「戦争…したところでこちらに損害はないでしょう。俺の息子を散々バカにした罪を、俺が直々にその身に刻んでやろう。」
本人そっちのけでどんどん話が進んでいく。
喜んでいる場合じゃない!
「ちょっ、ちょっと待ってください!」
思いのほか出た声は大きくて、私に視線が集まるのを感じる。
「あの、僕怒ってないので…戦争とかは。それに僕のことを弱いと思っているなら、気にしないからそれでいいかなって…要は、えーっとみんな落ち着いてほしい、デス。」
どうしたら落ち着いてくれるのか、私が話したところで皆が止まってくれるのか分からなくて、若干涙目になりながら言葉を繋ぐ。
シ――――――――――ン
またもや訪れた長い沈黙。
ガバァッ
その沈黙を破って私に厚い抱擁をかましたのは
「ナオ!俺の息子はなんて可愛いんだ。俺はやっぱり神に愛されているのかもしれない。」
「クレマさっ、苦しっ」
「あぁ、可愛いだけじゃなくてなんて優しいんだ。」
かつてないほどに親バカが爆発しているのはどうしてだろう。もはや止める人もおらず、さっきまで傍観していた皇后様もじりじりとこちらへ近づいてこられている。
騎士団の皆は涙を流して私とクレマさんの抱擁を温かめで見守ってくれている。
あの~みなさん隣国の方々を忘れていますけど…
「ナオ!あんなに貶されてもナオのキレイな心は汚されることなく、真っ直ぐなままなんだね。」
いつも間にやら近くに来ていたジルが私の頭を撫でながら眩しそうに目を細める。
「おい、クソガキ。その手をどけろ。ナオが穢れる。」
「嫌ですね。それだと俺が穢れているみたいじゃないですか。」
「だからそう言っているだろう。」
私を挟んで喧嘩を始める2人に呆れた様子で見ている陛下。見てるだけじゃなくて止めて下さい!
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