【完結】腐女子の私が美少年⁉

抹茶らて

文字の大きさ
57 / 124

昨日ぶりですね、私の幻覚…じゃないねぇ⑷

しおりを挟む




「では、ロマン=リコール前へ。」

ジルは普段守られる立場の人間だ。でも、剣や体術、魔法を訓練しているのは知っている。恐らくこの二クラスの中で一番手練れな方だと思ってる。

対するロマンさんは副団長ってこともあって事務仕事が多いため、他の団員達ほど身体を動かしているとこをは見たことがない。どっちかというと魔法が得意なイメージ。
まぁ、でも弱かったら副団長になんてなれないだろうし、強いんだろうけど。

「始め!」

先ほどのバルたちの試合とは打って変わって、始まりの合図があったにもかかわらず、両者ともに動かず。ジルは相手の出方を伺っているのだろう。対するロマンさんは構えてないのにどこにも隙が無い、ただただそこに立っているだけ。慣れてない人なら間違えてツッコんでいきそうな感じ。

「待っているだけではつまらないですしね、私から行かせてもらいますね。」

その言葉を区切りにロマンさんは一気に距離を詰める。そのスピードは手加減してるのかと疑うほど。ジルは目の前に来るまで気づいてなかったし。
首の付け根を狙って手拳を落とす。

「ッ!」

間一髪のところでそれを避けたジルは距離を取って体勢を整える。が、それは手練れ相手には効かない作戦だ。

距離を取るどころか体勢を崩れたままのジルに一瞬の隙も見せずに詰めるロマンさん。あのキレイな顔が無表情で追いかけて来たらホラーだろうなぁ。

そう、忘れられてるかもしれないがロマンさんは美青年顔なのだ。キレイって言葉はこの人の為にあるのかと思うほどに。性格がかなり残念だから良い塩梅だと思う。プラマイゼロ的な。

「クッ!!」

崩れた体勢でなんとかロマンさんの攻撃について行くジル。そろそろ限界そうだけど、粘るねぇ。皇族たる所以だろうか。

「私正直もっと嘗めてました。だからと言って、マイエンジェルを独り占めしているあなたのことは許せませんがその実力は認めましょう。……ですが、ですが!マイエンジェルに護衛をしてもらっているとは!!なんと羨ましい!!あぁ、マイエンジェルの前でみっともない姿は見せられません故、ここまでとしましょうか。」

ロマンさんが発狂しているがいつものことなので誰も止めない。もちろんいきなりのことで吃驚しているクラスメイト達は置いておくことにする。
話している内容はこちらまで聞こえないが大体分かってしまう自分が怖い。





1人で騒いだと思ったら、次の瞬間にはロマンさんの手拳がジルの喉ぼとけに添えられていた。




「そこまで!」



言いたいことを言って満足したのかロマンさんはそそくさとその場から立ち去る。もちろん私に手を振ることを忘れずに。

「ふぅ、やっぱり騎士団はすごいね。」

緊張感があったのだろう、変に汗をかいたジルが爽やかさを振りまきながら戻ってくる。

「お疲れ様。良い手合わせだったよ!」

「ナオにそう言ってもらえると嬉しいよ。」

「あ、あの…わたしは…」

「もちろんバルも!二人ともさすがとしか言いようがないもん。」

これは本心だ。騎士団の皆が手加減していたとはいえ、勉強にもなる良い組手だった。







「次、ナンクル・ナイサー前へ。」






しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

処理中です...