198 / 228
第一章 王国編第二部(中等部)
エピソード163 熱烈なアプローチ?
しおりを挟む
(少し肌寒くなると、素肌に物が当たると痛いですよね)
木の葉が色づくこの季節に元気に運動場で汗を流す。
そう! 今日は選択科目の武術コースの授業中。
なんと講師は気弱なガン先生…………
「み、みなさん、お、おはようございます。武術コースの実技を、た、担当しましゅ、担当します。ガ、ガガ、ガンです。よろしくお願いします」
違うクラスの生徒もいる事でガン先生はテンパっていた。
しかしこう見えて、実は昔は初級冒険者だったらしく、その人柄や性格から教師にとヘッドハンティングされたらしい。今では適性のない魔法以外の全ての教科を教えてくれていて、他のクラスの先生と比べても遜色はないらしい。
(この中等部も実技以外の科目は先生が一緒なんだよなぁ……オレはこの二年間ずっとガン先生なんだよな…………良いなぁモーガンはヘンリエッタ先生に教えてもらって……)
ドス!
「イテッ!」
オレの脇腹に衝撃が走る……
「アンタ何考えてんのよ! 鼻の下伸ばして! まさかガン先生に…………相変わらず気持ち悪いわね! この変態!」
今日もフィーネ節は絶好調。
勢い余ってオレの脇腹に肘を入れるサービス付きだ。
(とてつもなく痛い……そして何故か恨めし気にオレを睨む他のクラスの男子生徒…………代わってみるか? 理不尽な暴力だぞ。喜べないぞ)
「相変わらずじゃのうクライヴとフィーネは」
「朝からアツアツな所を見せつけられるとは、ぼく達は今日、待ちに待った実技の授業なんだよ。気を引き締めないといけないよ」
ショーンとリアナは燃えていた。
既に入念なストレッチをこなしており、うっすらと汗を浮かべて、明らかに周りとの温度差が凄いが本人達は全く気づいていなかった。
「アツアツ!? そ、そうかなぁ……まぁ……その……ア、アタシとク、クライヴはそういう風に…………見え……見えるのかな。グヒッ……グヒヒヒ」
フィーネは顔を真っ赤にして怪しげな笑みを浮かべて悶えていた。
(いかん! フィーネさんがトリップしてしまった。何か変な含み笑いが出てるよ)
「さ、最初に、だすね……ですね。だ、男子は男子同士で女子は女子同士でペアを作ります。ペアは番号順にしましょうか。その、ペ、ペア同士で模擬戦をしてもらいますね」
ガン先生の説明後、生徒達が順番にペアになっていく。
リアナとフィーネがペアになり、ショーンはカーンとペアになっていた。
そしてオレはサッソとペアを組む事になった…………
「へへへ、運の尽きもここまでだな」
サッソは不気味な笑みを浮かべて何か呟いていた。
(何でこうなるんだよ…………絶対真面目にしてくれないって! 悪い事しか考えてないって!)
オレはがくりと肩を落とした。
「それでは始め!」
ガン先生の掛け声とともに二組が模擬戦を始めた。
男子のペア、女子のペアがペア同士で戦い始めるが、どうやら戦い慣れていない生徒のようで、ガン先生が熱心に指導をしていた。
そして続いてフィーネとリアナのペアが模擬戦を開始した。
先程までは自分達の武器を選んでいた生徒達も、この両者の戦いは観戦に熱が入っていた。
特に男子達の視線は熱い、まるで推しのアイドルを応援するかのような熱視線を送っていた。
また、一部の女子はリアナに黄色い声援を送っていた。
「キャー! 青薔薇の君よ。今日も爪の先まで気品漂う姿にもう鼻血が止まりませんわ!」
(医務室に行けよ)
「リアナ様が微笑を浮かべていらしたわ。そのお姿に、もうわたくし胸が苦しくて息ができないわ。ゴホゴホッ…………」
(もう一度言おう……医務室に行け)
「フィーネたん……はぁはぁ」
「某もフィーネたん…………いやリアナたんが真の萌えでござろう。プププ」
(ガン先生、やっぱり変態がいます。
そして一名増えてます……
なぜか二人とも見る視点が違います。
先生、注意してください。
あの二人は、地面に這いつくばって足を見ています。
変態です。
戦う様子など一ミリも見てないですよ)
若干変な人がいたが、二人の戦いは明らかに今までの模擬戦とレベルが違い、生徒達は食い入るように見ていた。
リアナが通常の長さの木剣でフィーネは短い木剣を使っていた。
リアナの方が押してはいるが、フィーネも体術などを織り交ぜて善戦している。
その時、リアナが袈裟斬りを放ち、武器を持つフィーネの右手首を狙う!
カツン!
フィーネは木剣で攻撃を受けとめ、すぐに振り下ろしたリアナの木剣目掛けて、側面から右ハイキックを繰り出した。
しかしリアナも動きを読んでいたかのように、ハイキックが当たる前に左手を木剣から離して、駒のように身体を回転させて、右手一本で回転切りを放つ。
その軌道はフィーネの軸足を捉えていた。
「イタッ!」
流石のフィーネも軸足への一撃は避けられず、武器のリーチーを活かしたリアナに軍配はあがった。
「フフ、流石に剣で負けたら、ぼくの立場がないからね」
「もう! リアナ~もうちょっと手加減してよね!」
「クライヴ達が見ている前でそんな戦いは見せれないだろう」
「リアナはショーンを意識してるだけでしょ!」
「な、な、何故ぼくがシ、ショーンの事を気にするんだい!? フィーネは誤解しているよ!」
ショーンの名前が出た途端にリアナは動揺していのをオレは見逃さなかった。
(ふむふむ……ショーンよ。脈ありだぞ)
そう思いショーンの方を向くと、ショーンは試合を見ずにカーンとバチバチに睨み合っていた。
「てめぇ、盾をバカにしとんじゃろ? 後悔させてやるけぇのお」
「フン! そんな大きな盾で戦うなんてそんなにオレが怖いのか。冒険者だからってイキってるんじゃねえよ!」
一触即発という言葉がピタリと当てはまる環境の中、オレはショーンの元に駆け寄り、落ち着くよう説得した。
(一体何があったんだ?)
事の発端は武器選びの時に大盾と槍を持つショーンに「小さいくせに大きな盾を持って……お前は亀か?」と笑ったらしい。
危うく場外乱闘で模擬戦中止となりそうだったが、今は両者とも落ち着き、ゴングの鐘を待っている状態だ。
「それじゃあ、始め!」
ガン先生の掛け声とともに、ショーンが突撃する。
カーンも木剣を持ち走り出すが、鍛えられたショーンの筋力の前では歯が立たず、大盾で吹き飛ばされていた。
その後、カーンが大の字で倒れている所をそっと首元に木槍を突きつけて、八秒という本日の模擬戦の最短時間を叩き出した。
「卑怯だぞ! あんな盾を使うのは!」
「おめぇは何を考えとんじゃ? 決められた武器の中から選んで、試合開始の合図で動いたんじゃろ。どこに卑怯とかあるんじゃ! 決められたルールで戦っとろうが!」
「クッ……」
「はいはいそこまでだよ。カーン君もショーン君も落ち着こうね」
ガン先生が間に入った事で二人は納得しない顔のまま模擬戦を終えた。
続いてはオレの番…………
相手は男爵家次男のサッソ…………
正直嫌になる………………
何でオレがこんなにテンションが低いかって……
それは、目の前で武器を選ぶサッソが「殺してやる」と呟きながら武器を選んでいるからだ!
選んだ武器はオレもサッソも一般的な長さの木剣。
そして試合開始の合図とともに奇声を発するサッソ…………
「死に晒せえええ!」
(おい! ダメだろそんな言葉使っちゃ…………ガン先生も黙って見てないで止めてくれよ……)
サッソはオレの顔面目掛けて突きを放ってくる。
直撃すると、間違いなく無事に済まない一撃だ……
しかも顔面の攻撃は禁止のはずだが…………
「【身体強化】……」
オレはボソリと呟きながら居合切りの要領で、内側から外方向へサッソの持つ木剣を切り払った。
カランカラン
サッソの武器は遠くに飛んでいき、試合終了と思ったが、諦めの悪いサッソはオレに向かってきた。
しかも二本の指を突き出して、目潰ししようと飛びかかる。
ガチで大怪我、いや失明させる気満々だ…………
しかし【身体強化】をかけたオレの前では、その目潰しは届く事なく…………
オレはサッソの腕を取って一本背負いをした。
「ゲフゥ!…………」
サッソは仰向けで気絶していて、その顔はどこか誇らしげな顔をしていた…………
(何でやりきった顔をしてるんだ……サッソよ)
木の葉が色づくこの季節に元気に運動場で汗を流す。
そう! 今日は選択科目の武術コースの授業中。
なんと講師は気弱なガン先生…………
「み、みなさん、お、おはようございます。武術コースの実技を、た、担当しましゅ、担当します。ガ、ガガ、ガンです。よろしくお願いします」
違うクラスの生徒もいる事でガン先生はテンパっていた。
しかしこう見えて、実は昔は初級冒険者だったらしく、その人柄や性格から教師にとヘッドハンティングされたらしい。今では適性のない魔法以外の全ての教科を教えてくれていて、他のクラスの先生と比べても遜色はないらしい。
(この中等部も実技以外の科目は先生が一緒なんだよなぁ……オレはこの二年間ずっとガン先生なんだよな…………良いなぁモーガンはヘンリエッタ先生に教えてもらって……)
ドス!
「イテッ!」
オレの脇腹に衝撃が走る……
「アンタ何考えてんのよ! 鼻の下伸ばして! まさかガン先生に…………相変わらず気持ち悪いわね! この変態!」
今日もフィーネ節は絶好調。
勢い余ってオレの脇腹に肘を入れるサービス付きだ。
(とてつもなく痛い……そして何故か恨めし気にオレを睨む他のクラスの男子生徒…………代わってみるか? 理不尽な暴力だぞ。喜べないぞ)
「相変わらずじゃのうクライヴとフィーネは」
「朝からアツアツな所を見せつけられるとは、ぼく達は今日、待ちに待った実技の授業なんだよ。気を引き締めないといけないよ」
ショーンとリアナは燃えていた。
既に入念なストレッチをこなしており、うっすらと汗を浮かべて、明らかに周りとの温度差が凄いが本人達は全く気づいていなかった。
「アツアツ!? そ、そうかなぁ……まぁ……その……ア、アタシとク、クライヴはそういう風に…………見え……見えるのかな。グヒッ……グヒヒヒ」
フィーネは顔を真っ赤にして怪しげな笑みを浮かべて悶えていた。
(いかん! フィーネさんがトリップしてしまった。何か変な含み笑いが出てるよ)
「さ、最初に、だすね……ですね。だ、男子は男子同士で女子は女子同士でペアを作ります。ペアは番号順にしましょうか。その、ペ、ペア同士で模擬戦をしてもらいますね」
ガン先生の説明後、生徒達が順番にペアになっていく。
リアナとフィーネがペアになり、ショーンはカーンとペアになっていた。
そしてオレはサッソとペアを組む事になった…………
「へへへ、運の尽きもここまでだな」
サッソは不気味な笑みを浮かべて何か呟いていた。
(何でこうなるんだよ…………絶対真面目にしてくれないって! 悪い事しか考えてないって!)
オレはがくりと肩を落とした。
「それでは始め!」
ガン先生の掛け声とともに二組が模擬戦を始めた。
男子のペア、女子のペアがペア同士で戦い始めるが、どうやら戦い慣れていない生徒のようで、ガン先生が熱心に指導をしていた。
そして続いてフィーネとリアナのペアが模擬戦を開始した。
先程までは自分達の武器を選んでいた生徒達も、この両者の戦いは観戦に熱が入っていた。
特に男子達の視線は熱い、まるで推しのアイドルを応援するかのような熱視線を送っていた。
また、一部の女子はリアナに黄色い声援を送っていた。
「キャー! 青薔薇の君よ。今日も爪の先まで気品漂う姿にもう鼻血が止まりませんわ!」
(医務室に行けよ)
「リアナ様が微笑を浮かべていらしたわ。そのお姿に、もうわたくし胸が苦しくて息ができないわ。ゴホゴホッ…………」
(もう一度言おう……医務室に行け)
「フィーネたん……はぁはぁ」
「某もフィーネたん…………いやリアナたんが真の萌えでござろう。プププ」
(ガン先生、やっぱり変態がいます。
そして一名増えてます……
なぜか二人とも見る視点が違います。
先生、注意してください。
あの二人は、地面に這いつくばって足を見ています。
変態です。
戦う様子など一ミリも見てないですよ)
若干変な人がいたが、二人の戦いは明らかに今までの模擬戦とレベルが違い、生徒達は食い入るように見ていた。
リアナが通常の長さの木剣でフィーネは短い木剣を使っていた。
リアナの方が押してはいるが、フィーネも体術などを織り交ぜて善戦している。
その時、リアナが袈裟斬りを放ち、武器を持つフィーネの右手首を狙う!
カツン!
フィーネは木剣で攻撃を受けとめ、すぐに振り下ろしたリアナの木剣目掛けて、側面から右ハイキックを繰り出した。
しかしリアナも動きを読んでいたかのように、ハイキックが当たる前に左手を木剣から離して、駒のように身体を回転させて、右手一本で回転切りを放つ。
その軌道はフィーネの軸足を捉えていた。
「イタッ!」
流石のフィーネも軸足への一撃は避けられず、武器のリーチーを活かしたリアナに軍配はあがった。
「フフ、流石に剣で負けたら、ぼくの立場がないからね」
「もう! リアナ~もうちょっと手加減してよね!」
「クライヴ達が見ている前でそんな戦いは見せれないだろう」
「リアナはショーンを意識してるだけでしょ!」
「な、な、何故ぼくがシ、ショーンの事を気にするんだい!? フィーネは誤解しているよ!」
ショーンの名前が出た途端にリアナは動揺していのをオレは見逃さなかった。
(ふむふむ……ショーンよ。脈ありだぞ)
そう思いショーンの方を向くと、ショーンは試合を見ずにカーンとバチバチに睨み合っていた。
「てめぇ、盾をバカにしとんじゃろ? 後悔させてやるけぇのお」
「フン! そんな大きな盾で戦うなんてそんなにオレが怖いのか。冒険者だからってイキってるんじゃねえよ!」
一触即発という言葉がピタリと当てはまる環境の中、オレはショーンの元に駆け寄り、落ち着くよう説得した。
(一体何があったんだ?)
事の発端は武器選びの時に大盾と槍を持つショーンに「小さいくせに大きな盾を持って……お前は亀か?」と笑ったらしい。
危うく場外乱闘で模擬戦中止となりそうだったが、今は両者とも落ち着き、ゴングの鐘を待っている状態だ。
「それじゃあ、始め!」
ガン先生の掛け声とともに、ショーンが突撃する。
カーンも木剣を持ち走り出すが、鍛えられたショーンの筋力の前では歯が立たず、大盾で吹き飛ばされていた。
その後、カーンが大の字で倒れている所をそっと首元に木槍を突きつけて、八秒という本日の模擬戦の最短時間を叩き出した。
「卑怯だぞ! あんな盾を使うのは!」
「おめぇは何を考えとんじゃ? 決められた武器の中から選んで、試合開始の合図で動いたんじゃろ。どこに卑怯とかあるんじゃ! 決められたルールで戦っとろうが!」
「クッ……」
「はいはいそこまでだよ。カーン君もショーン君も落ち着こうね」
ガン先生が間に入った事で二人は納得しない顔のまま模擬戦を終えた。
続いてはオレの番…………
相手は男爵家次男のサッソ…………
正直嫌になる………………
何でオレがこんなにテンションが低いかって……
それは、目の前で武器を選ぶサッソが「殺してやる」と呟きながら武器を選んでいるからだ!
選んだ武器はオレもサッソも一般的な長さの木剣。
そして試合開始の合図とともに奇声を発するサッソ…………
「死に晒せえええ!」
(おい! ダメだろそんな言葉使っちゃ…………ガン先生も黙って見てないで止めてくれよ……)
サッソはオレの顔面目掛けて突きを放ってくる。
直撃すると、間違いなく無事に済まない一撃だ……
しかも顔面の攻撃は禁止のはずだが…………
「【身体強化】……」
オレはボソリと呟きながら居合切りの要領で、内側から外方向へサッソの持つ木剣を切り払った。
カランカラン
サッソの武器は遠くに飛んでいき、試合終了と思ったが、諦めの悪いサッソはオレに向かってきた。
しかも二本の指を突き出して、目潰ししようと飛びかかる。
ガチで大怪我、いや失明させる気満々だ…………
しかし【身体強化】をかけたオレの前では、その目潰しは届く事なく…………
オレはサッソの腕を取って一本背負いをした。
「ゲフゥ!…………」
サッソは仰向けで気絶していて、その顔はどこか誇らしげな顔をしていた…………
(何でやりきった顔をしてるんだ……サッソよ)
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【完結】魔力・魔法が無いと家族に虐げられてきた俺は殺して殺して強くなります
ルナ
ファンタジー
「見てくれ父上!俺の立派な炎魔法!」
「お母様、私の氷魔法。綺麗でしょ?」
「僕らのも見てくださいよ〜」
「ほら、鮮やかな風と雷の調和です」
『それに比べて"キョウ・お兄さん"は…』
代々から強い魔力の血筋だと恐れられていたクライス家の五兄弟。
兄と姉、そして二人の弟は立派な魔道士になれたというのに、次男のキョウだけは魔法が一切使えなかった。
家族に蔑まれる毎日
与えられるストレスとプレッシャー
そして遂に…
「これが…俺の…能力…素晴らしい!」
悲劇を生んだあの日。
俺は力を理解した。
9/12作品名それっぽく変更
前作品名『亡骸からの餞戦士』
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる