199 / 228
第一章 王国編第二部(中等部)
エピソード164 学祭について考えよう
しおりを挟む
「――という事でが、学祭の戦闘祭りは、カ、カーン君が立候補しているけど、他に四名出場しないといけないんだ…………他に出場したい人はいないかな?」
この一年二組の中でも実技での成績が中の下の位置に属しているカーンが何故かドヤ顔で立候補していた。
そしてガン先生は戸惑っているようだ。冒険者の君達は手を挙げないのかい? と言いたげそうな表情をしていた。
「どうするのクライヴ? ガン先生はボク達の事を見ているけど……」
「いや、モーガン……それは気のせいだろ。出来れば出店に力を入れたいんだけど…………難しいか?」
モーガンは苦笑をしながらオレに返事をした。
「ボクに言われてもね。ガン先生がクライヴを見ているよ?」
「あ、あのクライヴ君達はど、どうかな?」
モーガンとオレの小声での話が聞こえているかのようなタイミングでガン先生から声がかかる。
「いや、その、出店で頑張れたらと」
「そうかい! ありがとうクライヴ君! この際他者推薦でも良いよみんな! クライヴ君が良いと思う人!」
ガン先生はオレの言葉を遮り、クラスメイトに呼びかけた……
「はい! わたくしはクライヴ君の海よりも深い寛大な心の中に輝く、情熱という名の階段が顔を覗かせて、天界へと続く道を歩くお姿はまさに天使のような尊さです。クライヴ君が参加する事で戦闘祭りという種目が、その名称とはかけ離れた天国への楽園へ誘うでしょう。わたくしは今日まで生きてこられた事を神に感謝します」
いつもの女子達の一人が荒い鼻息が聞こえてきそうなぐらい力説していた。
(はい! 意味不明です。推薦理由がわかりません!)
「クライヴ君とモーガン君の、神の御前での天使の戯れは、戦闘祭りに相応しいかと存じます」
感染したかのようにもう一人が参入してきた。
(毎度思うが……頭は大丈夫だろうか…………)
「よ、良かったねクライヴ君、モーガン君! 君達は戦闘祭りに参加してくれるよね……」
(ガン先生……何故あなたはオレの逃げ道を塞ぐのですか…………大人って卑怯だ。クラスのみんなを巻き込んで……くそー! 断れないだろ!)
その後、「ア、アタシも出場するから、あ、ありがたく思いなさいよ!」とフィーネさんが耳を赤くして、何故かツンでマウントを取りにきた。
結局戦闘祭りの出場者は、オレ、カーン、フィーネ、モーガン、そして武術の成績が俺たち三人の次に良かった無口な短髪少年のトンマージ君に決定した。
「カーン、トンマージ君よろしく」
「ふざけんじゃねぇぞ。オレがリーダーだぞ」
「……………………」
(もう無理だよこのチーム…………カーンはワガママだし、トンマージ君は無言だし…………)
その他の種目も決まり、頭脳クイズではクラリネさんが出場する事となった。
一番悩んだのは、出店人気バトルでのクラスの出し物だ。
「――と、ということ事で、お、お化け屋敷とゴリラウオフィッシングがそれぞれ十票なんだけど…… ゴ、ゴリラウオフィッシングは学院の許可が降りないと思うんだ。ゴ、ゴリラウオで怪我をする危険があるし、ゴリラウオ保護協会の保護条例に引っかかるんだよ……だ、だから今回はお化け屋敷にしようか?」
ガン先生は申し訳なさそうに言っているが、オレはそれよりも【ゴリラウオ】と言うパワーワードが気になり、話が頭に入ってこない。
(なんだよゴリラウオって……)
「大丈夫? クライヴ?」
「あぁ……モーガン……」
オレの様子の変化にモーガンは声をかけてくれた。
(よし! ここはモーガンに聞いてみよう!)
「なぁ、モーガン。ゴリラウオって知ってる?」
「ゴリラウオ? 王都の川では最近見かけないかな。昔はよく釣れていたからね。今は王都ではほとんど見かけなくなったし、それに条約があるからね」
「どんな魚なんだ?」
「顔がゴリラで、ヒレが無くてゴリラの腕が生えているんだよ。もちろんドラミングは標準装備だね」
(うん! ツッコミ所満載だね! モーガンなんで真顔なの? 冗談だよね? そんな魚いないよね?)
「あーあ! アレね! アタシも森とかで見かけた事あるわよ」
(え? 本当に存在するの? そんなものが……)
「身が淡白だけど、色々な料理に合うから一時期は乱獲されて絶命しそうになっていたんだよ。今は自然豊かな所に生息していて、ゴリラ保護協会の会員以外はフィッシングでもキャッチアンドリリースするように条約で決まっているんだ」
「はぁ……そりゃ学祭で許可降りないわな……」
「えー!? そうなの? アタシ捕まえたら普通に食べてたわよ……」
「………………」
「……………………」
オレとモーガンはフィーネの一言でなんとも言えない表情を浮かべた……
そしてオレ達二組は無事に学祭の種目別の出場者が決まり、自習時間に学祭の準備を進める事になった。
と言っても学祭が近づくにつれて授業が殆ど自習の時間になっている。
それだけ学院をあげてのお祭りなんだろう学祭は……
「ちっ! てめぇ! オレの指示通り動けよ!」
「………………」
本日も戦闘祭りの練習で、オレとフィーネを相手にカーンとトンマージ君が立ち向かっているのだが、カーンがトンマージ君にキレて仲間割れをしている……
何故かカーンがリーダーぶっていて指示を出しているが、戦略など無いに等しい当たって砕けろ? ガンガン行こうぜ? 的な事しか指示が出ない……
オレ達はカーンの性格を知っているので呆れているが、トンマージ君はご立腹らしく無言の圧力が凄い。
まさに一触即発の危機にモーガンが二人の間に入った。
「二人とも喧嘩してないで、戦闘祭りに向けて練習をしよう。ボクやクライヴやフィーネは日頃から鍛えているから劇的に強くなる事は出来ないけど、君達二人には伸びしろがあるんだよ。君達のレベルアップが勝敗を左右するんだよ」
「コイツがオレのいう事を聞かないからいけないんだよ!」
「………………猿の浅知恵みたいな指示が聞けるかよ。バカだろお前…………」
「なんだとコラ! 誰に向かって口聞いてんだよ!」
「………………じゃあオレと戦ってみるか? …………返り討ちにしてやる」
「おう! やってやるよ!」
「はいはい! 二人ともストップ! カーン! 協調性を身につけようか! トンマージ君も挑発しない」
珍しくモーガンがイラッとした口調で二人に話しかけている。
「コイツが――」
「カーン、ボクの言う事がわからなかったの」
「くっ…………」
「…………ふん」
モーガンの一言でカーンは渋々と納得した。
(モーガン! 背中から黒いオーラが出てますよ。と言うかカーンを黙らすって凄いのねモーガンは……)
そんなハラハラドキドキもあり、オレ達は戦闘祭りに向けて練習に励んだ…………
それとハッピースマイルポテイトンの仕事も……
当日の戦闘祭りで指揮するのは、カーン以外全員一致でモーガンに決まった。
陣形はモーガンを中心にして、右前方にカーンとトンマージ君ペア、左前方にオレとフィーネペアとなり、若干カーン達の連携が不安だが、そこはモーガンに考えがあるらしい。
後は当日を迎えるだけとなり、学祭の前日の夜はワクワクするあまり寝つきが悪かった…………
この一年二組の中でも実技での成績が中の下の位置に属しているカーンが何故かドヤ顔で立候補していた。
そしてガン先生は戸惑っているようだ。冒険者の君達は手を挙げないのかい? と言いたげそうな表情をしていた。
「どうするのクライヴ? ガン先生はボク達の事を見ているけど……」
「いや、モーガン……それは気のせいだろ。出来れば出店に力を入れたいんだけど…………難しいか?」
モーガンは苦笑をしながらオレに返事をした。
「ボクに言われてもね。ガン先生がクライヴを見ているよ?」
「あ、あのクライヴ君達はど、どうかな?」
モーガンとオレの小声での話が聞こえているかのようなタイミングでガン先生から声がかかる。
「いや、その、出店で頑張れたらと」
「そうかい! ありがとうクライヴ君! この際他者推薦でも良いよみんな! クライヴ君が良いと思う人!」
ガン先生はオレの言葉を遮り、クラスメイトに呼びかけた……
「はい! わたくしはクライヴ君の海よりも深い寛大な心の中に輝く、情熱という名の階段が顔を覗かせて、天界へと続く道を歩くお姿はまさに天使のような尊さです。クライヴ君が参加する事で戦闘祭りという種目が、その名称とはかけ離れた天国への楽園へ誘うでしょう。わたくしは今日まで生きてこられた事を神に感謝します」
いつもの女子達の一人が荒い鼻息が聞こえてきそうなぐらい力説していた。
(はい! 意味不明です。推薦理由がわかりません!)
「クライヴ君とモーガン君の、神の御前での天使の戯れは、戦闘祭りに相応しいかと存じます」
感染したかのようにもう一人が参入してきた。
(毎度思うが……頭は大丈夫だろうか…………)
「よ、良かったねクライヴ君、モーガン君! 君達は戦闘祭りに参加してくれるよね……」
(ガン先生……何故あなたはオレの逃げ道を塞ぐのですか…………大人って卑怯だ。クラスのみんなを巻き込んで……くそー! 断れないだろ!)
その後、「ア、アタシも出場するから、あ、ありがたく思いなさいよ!」とフィーネさんが耳を赤くして、何故かツンでマウントを取りにきた。
結局戦闘祭りの出場者は、オレ、カーン、フィーネ、モーガン、そして武術の成績が俺たち三人の次に良かった無口な短髪少年のトンマージ君に決定した。
「カーン、トンマージ君よろしく」
「ふざけんじゃねぇぞ。オレがリーダーだぞ」
「……………………」
(もう無理だよこのチーム…………カーンはワガママだし、トンマージ君は無言だし…………)
その他の種目も決まり、頭脳クイズではクラリネさんが出場する事となった。
一番悩んだのは、出店人気バトルでのクラスの出し物だ。
「――と、ということ事で、お、お化け屋敷とゴリラウオフィッシングがそれぞれ十票なんだけど…… ゴ、ゴリラウオフィッシングは学院の許可が降りないと思うんだ。ゴ、ゴリラウオで怪我をする危険があるし、ゴリラウオ保護協会の保護条例に引っかかるんだよ……だ、だから今回はお化け屋敷にしようか?」
ガン先生は申し訳なさそうに言っているが、オレはそれよりも【ゴリラウオ】と言うパワーワードが気になり、話が頭に入ってこない。
(なんだよゴリラウオって……)
「大丈夫? クライヴ?」
「あぁ……モーガン……」
オレの様子の変化にモーガンは声をかけてくれた。
(よし! ここはモーガンに聞いてみよう!)
「なぁ、モーガン。ゴリラウオって知ってる?」
「ゴリラウオ? 王都の川では最近見かけないかな。昔はよく釣れていたからね。今は王都ではほとんど見かけなくなったし、それに条約があるからね」
「どんな魚なんだ?」
「顔がゴリラで、ヒレが無くてゴリラの腕が生えているんだよ。もちろんドラミングは標準装備だね」
(うん! ツッコミ所満載だね! モーガンなんで真顔なの? 冗談だよね? そんな魚いないよね?)
「あーあ! アレね! アタシも森とかで見かけた事あるわよ」
(え? 本当に存在するの? そんなものが……)
「身が淡白だけど、色々な料理に合うから一時期は乱獲されて絶命しそうになっていたんだよ。今は自然豊かな所に生息していて、ゴリラ保護協会の会員以外はフィッシングでもキャッチアンドリリースするように条約で決まっているんだ」
「はぁ……そりゃ学祭で許可降りないわな……」
「えー!? そうなの? アタシ捕まえたら普通に食べてたわよ……」
「………………」
「……………………」
オレとモーガンはフィーネの一言でなんとも言えない表情を浮かべた……
そしてオレ達二組は無事に学祭の種目別の出場者が決まり、自習時間に学祭の準備を進める事になった。
と言っても学祭が近づくにつれて授業が殆ど自習の時間になっている。
それだけ学院をあげてのお祭りなんだろう学祭は……
「ちっ! てめぇ! オレの指示通り動けよ!」
「………………」
本日も戦闘祭りの練習で、オレとフィーネを相手にカーンとトンマージ君が立ち向かっているのだが、カーンがトンマージ君にキレて仲間割れをしている……
何故かカーンがリーダーぶっていて指示を出しているが、戦略など無いに等しい当たって砕けろ? ガンガン行こうぜ? 的な事しか指示が出ない……
オレ達はカーンの性格を知っているので呆れているが、トンマージ君はご立腹らしく無言の圧力が凄い。
まさに一触即発の危機にモーガンが二人の間に入った。
「二人とも喧嘩してないで、戦闘祭りに向けて練習をしよう。ボクやクライヴやフィーネは日頃から鍛えているから劇的に強くなる事は出来ないけど、君達二人には伸びしろがあるんだよ。君達のレベルアップが勝敗を左右するんだよ」
「コイツがオレのいう事を聞かないからいけないんだよ!」
「………………猿の浅知恵みたいな指示が聞けるかよ。バカだろお前…………」
「なんだとコラ! 誰に向かって口聞いてんだよ!」
「………………じゃあオレと戦ってみるか? …………返り討ちにしてやる」
「おう! やってやるよ!」
「はいはい! 二人ともストップ! カーン! 協調性を身につけようか! トンマージ君も挑発しない」
珍しくモーガンがイラッとした口調で二人に話しかけている。
「コイツが――」
「カーン、ボクの言う事がわからなかったの」
「くっ…………」
「…………ふん」
モーガンの一言でカーンは渋々と納得した。
(モーガン! 背中から黒いオーラが出てますよ。と言うかカーンを黙らすって凄いのねモーガンは……)
そんなハラハラドキドキもあり、オレ達は戦闘祭りに向けて練習に励んだ…………
それとハッピースマイルポテイトンの仕事も……
当日の戦闘祭りで指揮するのは、カーン以外全員一致でモーガンに決まった。
陣形はモーガンを中心にして、右前方にカーンとトンマージ君ペア、左前方にオレとフィーネペアとなり、若干カーン達の連携が不安だが、そこはモーガンに考えがあるらしい。
後は当日を迎えるだけとなり、学祭の前日の夜はワクワクするあまり寝つきが悪かった…………
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる