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第3話-報道
報道-7
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トイレから戻ってきたミミは何事もなかったのように、収録を行い局へと戻った。
「凄いですね。彼女」
薫はアナウンス部に戻るミミを見送りながら、そう告げた。
「ああ、凄い。ゲェーした後に嫌な顔せずステーキ食うんだから」
京助もうんうんと頷きながら答える。
「二条さん」
テレビ局で捜査を続けていたモブ刑事が声を掛けてきた。
「どうしたんですか?」用件を尋ねる薫に「毒物が見つかりました」と報告するモブ刑事。
「どこで、見つかったんですか?」
「アナウンス部の女性更衣室です」
「女性更衣室。やっぱり、金智さんの推理通りでしたね」
「別に女子更衣室に毒物があるなんて推理していないし。浮気相手は絞れてきたな」
「そうですね」
納得する薫を見て、自分にはさっぱりのモブ刑事は戸惑いを隠せないでいた。
そうして、モブ刑事に案内されて女子更衣室へと移動した二人。
「ここで発見されたんです」モブ刑事は毒物が入った小瓶が見つかった場所を京助と薫に教えた。
その場所は、嗚咽を漏らしたミミを気遣い心配そうに声を掛けていた先輩アナウンサーの町田 恵理子のロッカー前であった。
「町田恵理子・・・・・・」
ロッカーに貼ってあるネームプレートを見ながら薫は呟く。
「薫ちゃん」
京助に呼ばれた薫は京助の視線の先にあるものを見た。
「あっ!!」
目の前にあったのは三邉ミミのロッカーであった。
「見つかった小瓶の持ち主は、やっぱり」
「まだ、確定ではないけどね」
「でも、どうして彼女が不倫相手だと分かったんですか?」
「その質問に答えるのは、事件が解決してからな」
「そうですか」薫は少し残念そうにするのだった。
ミミはというと、翌日の朝の番組の打ち合わせをしていた。
「以上が、明日の企画内容になります」ディレクターが明日の企画説明を終えた。
「何か、質問ありますか?」
プロデューサーは、出演キャスターやスタッフ達から何かしらの意見を引き出そうとする。
だが、ミミは質問するどころの騒ぎではなかった。気分を悪くし、必死に胃からこみあげて来るものを堪えていた。
「大丈夫?」
ミミの異変に気付いたのは、町田恵理子であった。
町田恵理子は明日放送のドキュメントコーナー担当で今回の打ち合わせに参加していた。
「だ、大丈夫です」
「でも、顔色が悪いわよ」
「ミミちゃん。明日は休んだ方が良いよ」プロデューサーがミミにそう告げると「大丈夫です。明日もお願いします」頭を下げて懇願するミミ。
「ミミちゃん。あまり無理しない方が良いわよ。明日は代わりに私がメインを引き受けるから。良いですよね? プロデューサー」
恵理子が確認するとプロデューサーは「そうだな。それで行こう。今日はもう帰った方が良いよ。顔色も悪いしさ」とミミに言った。
「はい、分かりました。すいません。お先に失礼します」
ミミは一礼して会議室を後にし、更衣室へと向かうのであった。
「凄いですね。彼女」
薫はアナウンス部に戻るミミを見送りながら、そう告げた。
「ああ、凄い。ゲェーした後に嫌な顔せずステーキ食うんだから」
京助もうんうんと頷きながら答える。
「二条さん」
テレビ局で捜査を続けていたモブ刑事が声を掛けてきた。
「どうしたんですか?」用件を尋ねる薫に「毒物が見つかりました」と報告するモブ刑事。
「どこで、見つかったんですか?」
「アナウンス部の女性更衣室です」
「女性更衣室。やっぱり、金智さんの推理通りでしたね」
「別に女子更衣室に毒物があるなんて推理していないし。浮気相手は絞れてきたな」
「そうですね」
納得する薫を見て、自分にはさっぱりのモブ刑事は戸惑いを隠せないでいた。
そうして、モブ刑事に案内されて女子更衣室へと移動した二人。
「ここで発見されたんです」モブ刑事は毒物が入った小瓶が見つかった場所を京助と薫に教えた。
その場所は、嗚咽を漏らしたミミを気遣い心配そうに声を掛けていた先輩アナウンサーの町田 恵理子のロッカー前であった。
「町田恵理子・・・・・・」
ロッカーに貼ってあるネームプレートを見ながら薫は呟く。
「薫ちゃん」
京助に呼ばれた薫は京助の視線の先にあるものを見た。
「あっ!!」
目の前にあったのは三邉ミミのロッカーであった。
「見つかった小瓶の持ち主は、やっぱり」
「まだ、確定ではないけどね」
「でも、どうして彼女が不倫相手だと分かったんですか?」
「その質問に答えるのは、事件が解決してからな」
「そうですか」薫は少し残念そうにするのだった。
ミミはというと、翌日の朝の番組の打ち合わせをしていた。
「以上が、明日の企画内容になります」ディレクターが明日の企画説明を終えた。
「何か、質問ありますか?」
プロデューサーは、出演キャスターやスタッフ達から何かしらの意見を引き出そうとする。
だが、ミミは質問するどころの騒ぎではなかった。気分を悪くし、必死に胃からこみあげて来るものを堪えていた。
「大丈夫?」
ミミの異変に気付いたのは、町田恵理子であった。
町田恵理子は明日放送のドキュメントコーナー担当で今回の打ち合わせに参加していた。
「だ、大丈夫です」
「でも、顔色が悪いわよ」
「ミミちゃん。明日は休んだ方が良いよ」プロデューサーがミミにそう告げると「大丈夫です。明日もお願いします」頭を下げて懇願するミミ。
「ミミちゃん。あまり無理しない方が良いわよ。明日は代わりに私がメインを引き受けるから。良いですよね? プロデューサー」
恵理子が確認するとプロデューサーは「そうだな。それで行こう。今日はもう帰った方が良いよ。顔色も悪いしさ」とミミに言った。
「はい、分かりました。すいません。お先に失礼します」
ミミは一礼して会議室を後にし、更衣室へと向かうのであった。
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