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EX.【愛川結美の焦燥】④

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「こんなところに呼び出して、なんのようだ結美」

「あはっ、カズ君きてくれたんだ♡」

「...最近の結美ちょっとおかしいぞ? 大丈夫か?」

「うん♡ 私は大丈夫だよ♡ それよりカズ君。またあの女に会っていたよね?」

「あの女? ああ◯◯の事か。それがどうかしたのか?」

「...そう、◯◯ちゃんね。うん、その件なんだけどね...」

「なんだ?」

「カズ君、その女を捨てて私を選んで! あんな女よりも私の方がカズ君を絶対に幸せにできるからさ!! カズ君が望むなら私の体を好きなだけ触っても良いしお金だっていくらでもあげる!!! ううん...この命さえも貴方に捧げたいの!!!! 捧げさせて! この身も財産も魂さえも!!!!! 私の全てをカズ君に全部あげたいの!!!!!!」

 私の必死そうな表情に彼は困っていた。

「結美」

「何!? カズ君!」

「お前やっぱり? 大丈夫か?」

「...えっ? なんで? 私はただあの女を捨てて私を愛してって言ってるだけだよ? 何がおかしいの?」

 そう、私はカズ君への愛を示しただけだ。

 何もおかしい事なんてない。

 もしかして...、私の愛が全然足りないからカズ君はあんな女の事を好きだって言ってるのかな? 私を焚き付ける為に...? もう♡ そうならそうと言ってよね♡ カズ君♡

「おい結美...、やめろ」

「なんで? 私はただカズ君と愛し合いたいだけだよ?」

 私は手に持っていたスタンガンでカズ君を襲った。

 まさか本当に私が襲い掛かるとは思って見なかったようで簡単に誘拐できてしまった。

 スタンガンを受けていた時のカズ君の悲鳴がとても可愛くてついつい苛めたくなってしまう♡

「カズ君♡ これからは私のことだけを見てね♡」
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