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プロローグ【出来損ないの悪役】
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きっと、僕は君を初めて見た時から君が好きだったんだ。
何時もつまらなさそうに世界を見ていた君を笑わせたくて、でも出来なくて……
だって僕はこの世界では要らない者なのだから……
鉄と鉄のぶつかり合う音がする。
屋敷から逃げようとした父は殺した。母はこの家を嫌っていたからセバスに任せて国王騎士団の人に預かって貰った。
きっとこの戦いが終わったら悪事の証言をしてくれるだろう……
だから、僕は安心して最後の役目を全う出来る。
「戦え!下民共!国の犬なんかに負けるでない!家族がどうなっても良いのか!!」
ごめんなさいごめんなさい。僕は僕の幸せの為に貴方達を不幸にします。ごめんなさいっ…ごめんなさい…
泣いちゃ駄目だ。悪役に相応しくない。僕はルイ・カロアスなんだ!
執務室の扉が大きな音を立てて開けられる。入ってきたのは彼と他の攻略対象者だった。
魔石で部屋を増大しているから十分魔法を打てる。彼もそれがわかったのか中に入って来た。
やっと終わる。これが僕の最後のシナリオだ…
「カロアス。ミフィナは何処に居る。答えろ」
僕は悪役らしく笑顔を作る。僕は悪役なんだ悪役悪役悪役っ!
「何故答えなければいけない?ルトスフィアは私の物だ!父にも貴様等にも渡さぬ!!」
攻略者の中でも親切にしてくれたギルが悲しそうな顔をする。ごめんなさい恩を仇で返してしまってっ…ごめんなさい
「そうか。ならば仕方ない。国の安寧の為に死ねルイ・カロアス」
彼が一歩前に出て抜刀する。彼と僕の魔法は強力だから巻き込まないように円型のシールドを張る。ギル達はここまで魔獣を相手していたんだ、これ以上はシナリオに関係ない彼等を危ない目に会わせたくない。
「クハハハ悔しいだろう?二級の貴様等じゃ壊せないもんなぁ!さぁ!相手してやる!国王の第一の下僕、ロイス・アギスト・マロス!」
僕が召喚した魔獣が彼を襲う。
魔獣達もごめんね、痛いよねごめんね…僕なんかに召喚されたから…
仲良くしてくれた魔獣達が彼の手によって消えていく。きっと光魔法を剣に纏わせているのだろう…
僕は魔獣達が彼を傷付けないようにスレスレの攻撃をするようお願いする。
優しい彼等は『しょうがねぇなぁ…』と笑顔で答えて消えていく…
魔獣達が消えた後僕は自らの剣を手に取り叫びながら彼に向かう。
本当なら彼は肩に怪我を負うはずだったけど少しぐらいのズレなら見逃される。
そう、あくまでも僕が『彼の手により』殺されれば良いのだから
だから彼の剣を自らの手で掴み自身に刺した。恨まれなげればこのシナリオにはならない。何故なら彼は優しいから。でも出来損ないの僕は恨まれるのが怖くて学園にいる最中はほどんど何もできなかった。
だから彼は僕を気絶させようとするだろう…だがらそれを防ぐ。
彼からするとおかしな行動だろう。でも、彼の無表情が崩されるのが嬉しかった僕は油断した。
「何故だ……?何故……泣いている?」
やってしまった。僕の目からはポツポツと涙が流れていた。
シナリオに無い。ロイスルートには悪役ルイが泣くなんて無かった…!
いや、ここまで来たんだっ!シナリオに変化は無い!
「ゲホッ……貴様等に良い事を教えてやる…ゲホッ…カロアス家はまだ浅い闇だ…苦しめっ!あの暗い闇に苦しめ!そして藻搔きながら死んでいけ!!」
それが終われば幸せが待っているから…
瞼が重くなっていく。ここで完全に死ねる様にシールドを行使し続けているから体も回復せず冷たくなっていく。
「やっと終わる……」
頬に何か温かいものが触れた気がした。きっとスイがまたなめているのだろう。
温かいな…
何時もつまらなさそうに世界を見ていた君を笑わせたくて、でも出来なくて……
だって僕はこの世界では要らない者なのだから……
鉄と鉄のぶつかり合う音がする。
屋敷から逃げようとした父は殺した。母はこの家を嫌っていたからセバスに任せて国王騎士団の人に預かって貰った。
きっとこの戦いが終わったら悪事の証言をしてくれるだろう……
だから、僕は安心して最後の役目を全う出来る。
「戦え!下民共!国の犬なんかに負けるでない!家族がどうなっても良いのか!!」
ごめんなさいごめんなさい。僕は僕の幸せの為に貴方達を不幸にします。ごめんなさいっ…ごめんなさい…
泣いちゃ駄目だ。悪役に相応しくない。僕はルイ・カロアスなんだ!
執務室の扉が大きな音を立てて開けられる。入ってきたのは彼と他の攻略対象者だった。
魔石で部屋を増大しているから十分魔法を打てる。彼もそれがわかったのか中に入って来た。
やっと終わる。これが僕の最後のシナリオだ…
「カロアス。ミフィナは何処に居る。答えろ」
僕は悪役らしく笑顔を作る。僕は悪役なんだ悪役悪役悪役っ!
「何故答えなければいけない?ルトスフィアは私の物だ!父にも貴様等にも渡さぬ!!」
攻略者の中でも親切にしてくれたギルが悲しそうな顔をする。ごめんなさい恩を仇で返してしまってっ…ごめんなさい
「そうか。ならば仕方ない。国の安寧の為に死ねルイ・カロアス」
彼が一歩前に出て抜刀する。彼と僕の魔法は強力だから巻き込まないように円型のシールドを張る。ギル達はここまで魔獣を相手していたんだ、これ以上はシナリオに関係ない彼等を危ない目に会わせたくない。
「クハハハ悔しいだろう?二級の貴様等じゃ壊せないもんなぁ!さぁ!相手してやる!国王の第一の下僕、ロイス・アギスト・マロス!」
僕が召喚した魔獣が彼を襲う。
魔獣達もごめんね、痛いよねごめんね…僕なんかに召喚されたから…
仲良くしてくれた魔獣達が彼の手によって消えていく。きっと光魔法を剣に纏わせているのだろう…
僕は魔獣達が彼を傷付けないようにスレスレの攻撃をするようお願いする。
優しい彼等は『しょうがねぇなぁ…』と笑顔で答えて消えていく…
魔獣達が消えた後僕は自らの剣を手に取り叫びながら彼に向かう。
本当なら彼は肩に怪我を負うはずだったけど少しぐらいのズレなら見逃される。
そう、あくまでも僕が『彼の手により』殺されれば良いのだから
だから彼の剣を自らの手で掴み自身に刺した。恨まれなげればこのシナリオにはならない。何故なら彼は優しいから。でも出来損ないの僕は恨まれるのが怖くて学園にいる最中はほどんど何もできなかった。
だから彼は僕を気絶させようとするだろう…だがらそれを防ぐ。
彼からするとおかしな行動だろう。でも、彼の無表情が崩されるのが嬉しかった僕は油断した。
「何故だ……?何故……泣いている?」
やってしまった。僕の目からはポツポツと涙が流れていた。
シナリオに無い。ロイスルートには悪役ルイが泣くなんて無かった…!
いや、ここまで来たんだっ!シナリオに変化は無い!
「ゲホッ……貴様等に良い事を教えてやる…ゲホッ…カロアス家はまだ浅い闇だ…苦しめっ!あの暗い闇に苦しめ!そして藻搔きながら死んでいけ!!」
それが終われば幸せが待っているから…
瞼が重くなっていく。ここで完全に死ねる様にシールドを行使し続けているから体も回復せず冷たくなっていく。
「やっと終わる……」
頬に何か温かいものが触れた気がした。きっとスイがまたなめているのだろう。
温かいな…
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