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2話
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人気 のない路地裏で、人狼姿のムゲン体を追う。
AI:ハイバッテリー。コネクティング。エミット。ゼットレーイ。
ダン:「おい!そっち行ったぞ!」
(ダーウィンが壁を蹴り、ムゲンに斬りかかる)
ダーウィン:「……!」
(人狼は疾走し、避ける)
ダーウィン:「速いって!狼ちゃん!赤ずきんは森ん中だゼ」
ダン:「スカってんじゃねーよ」
ダーウィン:「馬鹿と煙は高い所へ上がるって言うじゃん。隊長、行っておいで!」
(ガゴン)
(ダンは室外機を使って建物の屋根へ跳ぶ)
ダン:「……誰が馬鹿だ」
ダーウィン:「いってらっしゃーーい」
(間)
ダンがクラウソードの鯉口を切る。
人狼が毛を逆立てながら、鋭利な牙を覗かせる。
その犬歯には、赤。赤。赤。
ダン:「もう、手遅れか。……来いよ」
空間を裂くように、人狼は秒速で距離を詰める。
人狼:「グアアアアアアア」
ダンを目掛けて、顎が大きく開く。
ダン:「……ッ!」
ダンは人狼の首を落とし、胴を真っ二つにした。
ダーウィン:「一斬りで、二撃の交差した斬撃を標的に与える……。さすが、ダンだね。……よっと!」
(ダーウィンは、思いついたかのように自動拳銃ーーグロック17を取り出し)
(発砲)
ノールックで電線に止まるカラスを、撃ち落とす。
ボタり。
頭が二つあるカラスが、地面で泡を吹く。
ダン:「ダーウィンか?…おい、そのカラス!」
ダーウィン:「(M)こりゃあ、かなり厄介かもしれないね」
ダーウィン:「さっきから、僕らを見ていたみたいだよ」
ダン:「(M)知性だけじゃなく、もっと複雑で面倒な……何か能力があるのか?」
ダン:「とりあえず、染毬博士の所に送った方が良さそうだな」
(間)
(廃ビルにて、黒衣の男が一人。その大きな口をバクリと開く)
黒衣の男:「嗚呼、まただ。まただよ。隣人は愛さないと……いけないのにね。彼らは永遠に勘違いを正さない」
(間)
同時刻。
JACK日本支部。対ムゲン部隊教育訓練研究本部。第一研究所。
マイ:「(M)JACKは第1部隊から第13部隊が存在する。私たちは第11部隊に所属している。部隊が壊滅すると、新しい隊員が補充される。
マイ:日本の各地に点在しているJACKの基地にはクラウソードなどの武器を開発する研究機関が存在し、武器を補充する役割も担っている」
コロロ:「……染毬博士、忙しいから会えないって」
マイ:「そっかー。急用だったから、お会いしたかったんだけどね」
コロロ:「どうする?」
マイ:「クラウビッグソードのメンテナンスと、スペアソードだけ多めに貰おっか」
マイは武器管理事務局に武器の申請を行う。
コロロを見かけて、通りすがりの訓練生がソワソワする。
マイ:「(M)コロロちゃんのファンかな?あっ、話しかけてきた」
コロロ:「ああ、ありがとう。え?ううん。違うよ、私は隊長でも副隊長でもないよ」
マイ:「(M)一瞬、訓練生の一人がこっちを見た。どうして?みたいな顔をしている。
マイ:露骨だなぁ。私なんかがコロロちゃんを差し置いて副隊長だって知ったら、そういう顔するよね」
マイ:「(M)Z適正だって、私はBだ。ダーウィンはAプラス、ダンはS、コロロちゃんなんてSSSだもん」
コロロ:「え?指導?うーーーーーん。自動販売機って近くにある?…無いんだ。
コロロ:用事も済んだし帰るね。どんなに強くても、偏った考え方しか持てなかったら……死ぬ……よ?」
コロロは訓練生に表情だけ微笑んだ。
コロロは振り返り、小さい手でマイの手をしっかり握りしめ歩いた。
マイ:「あっ」
マイ:「(M)Z適正。それはZ周波数を耳から流した時に脳を刺激して、身体能力をどれだけ強化できるかを示したランク付け。生まれ持った体質による要因が大きい。Dマイナスが最も低く、SSSが最も高い」
コロロ:「ねえ、マイちゃん。ダンとダーウィン、……人狼倒したって」
マイ:「帰ろっか」
コロロ:「……うん!」
マイ:「(M)コロロちゃん。元は第8部隊に所属。当時の第8部隊は全員が女の子でも先鋭の大規模な部隊だったらしい。
JACK設立後、最も悲惨な結果と記録されているOO奪還作戦。その唯一の生き残りがコロロちゃん。初めて会った時、コロロちゃんは私たちと一言も喋れないくらい傷ついてたよね」
コロロ:「マイちゃーん!」
マイ:「はーーい!」
AI:ハイバッテリー。コネクティング。エミット。ゼットレーイ。
ダン:「おい!そっち行ったぞ!」
(ダーウィンが壁を蹴り、ムゲンに斬りかかる)
ダーウィン:「……!」
(人狼は疾走し、避ける)
ダーウィン:「速いって!狼ちゃん!赤ずきんは森ん中だゼ」
ダン:「スカってんじゃねーよ」
ダーウィン:「馬鹿と煙は高い所へ上がるって言うじゃん。隊長、行っておいで!」
(ガゴン)
(ダンは室外機を使って建物の屋根へ跳ぶ)
ダン:「……誰が馬鹿だ」
ダーウィン:「いってらっしゃーーい」
(間)
ダンがクラウソードの鯉口を切る。
人狼が毛を逆立てながら、鋭利な牙を覗かせる。
その犬歯には、赤。赤。赤。
ダン:「もう、手遅れか。……来いよ」
空間を裂くように、人狼は秒速で距離を詰める。
人狼:「グアアアアアアア」
ダンを目掛けて、顎が大きく開く。
ダン:「……ッ!」
ダンは人狼の首を落とし、胴を真っ二つにした。
ダーウィン:「一斬りで、二撃の交差した斬撃を標的に与える……。さすが、ダンだね。……よっと!」
(ダーウィンは、思いついたかのように自動拳銃ーーグロック17を取り出し)
(発砲)
ノールックで電線に止まるカラスを、撃ち落とす。
ボタり。
頭が二つあるカラスが、地面で泡を吹く。
ダン:「ダーウィンか?…おい、そのカラス!」
ダーウィン:「(M)こりゃあ、かなり厄介かもしれないね」
ダーウィン:「さっきから、僕らを見ていたみたいだよ」
ダン:「(M)知性だけじゃなく、もっと複雑で面倒な……何か能力があるのか?」
ダン:「とりあえず、染毬博士の所に送った方が良さそうだな」
(間)
(廃ビルにて、黒衣の男が一人。その大きな口をバクリと開く)
黒衣の男:「嗚呼、まただ。まただよ。隣人は愛さないと……いけないのにね。彼らは永遠に勘違いを正さない」
(間)
同時刻。
JACK日本支部。対ムゲン部隊教育訓練研究本部。第一研究所。
マイ:「(M)JACKは第1部隊から第13部隊が存在する。私たちは第11部隊に所属している。部隊が壊滅すると、新しい隊員が補充される。
マイ:日本の各地に点在しているJACKの基地にはクラウソードなどの武器を開発する研究機関が存在し、武器を補充する役割も担っている」
コロロ:「……染毬博士、忙しいから会えないって」
マイ:「そっかー。急用だったから、お会いしたかったんだけどね」
コロロ:「どうする?」
マイ:「クラウビッグソードのメンテナンスと、スペアソードだけ多めに貰おっか」
マイは武器管理事務局に武器の申請を行う。
コロロを見かけて、通りすがりの訓練生がソワソワする。
マイ:「(M)コロロちゃんのファンかな?あっ、話しかけてきた」
コロロ:「ああ、ありがとう。え?ううん。違うよ、私は隊長でも副隊長でもないよ」
マイ:「(M)一瞬、訓練生の一人がこっちを見た。どうして?みたいな顔をしている。
マイ:露骨だなぁ。私なんかがコロロちゃんを差し置いて副隊長だって知ったら、そういう顔するよね」
マイ:「(M)Z適正だって、私はBだ。ダーウィンはAプラス、ダンはS、コロロちゃんなんてSSSだもん」
コロロ:「え?指導?うーーーーーん。自動販売機って近くにある?…無いんだ。
コロロ:用事も済んだし帰るね。どんなに強くても、偏った考え方しか持てなかったら……死ぬ……よ?」
コロロは訓練生に表情だけ微笑んだ。
コロロは振り返り、小さい手でマイの手をしっかり握りしめ歩いた。
マイ:「あっ」
マイ:「(M)Z適正。それはZ周波数を耳から流した時に脳を刺激して、身体能力をどれだけ強化できるかを示したランク付け。生まれ持った体質による要因が大きい。Dマイナスが最も低く、SSSが最も高い」
コロロ:「ねえ、マイちゃん。ダンとダーウィン、……人狼倒したって」
マイ:「帰ろっか」
コロロ:「……うん!」
マイ:「(M)コロロちゃん。元は第8部隊に所属。当時の第8部隊は全員が女の子でも先鋭の大規模な部隊だったらしい。
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コロロ:「マイちゃーん!」
マイ:「はーーい!」
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