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★Episode17・野獣の様に
しおりを挟むこの世界に来て、
初めてした男性とのキス。
ご主人様の太い腕に抱かれると、
ボクは、何も身動きがとれなくて……
ボクは、ただ……
ご主人様に身を任せた。
力強く抱き締められたけど、
ご主人様のキスは、とても優しかった
ピチュ…ピチュ…ピチュ…
ボクの小さな口にご主人様の舌が入ってくる。
無理に奥までは、入れてこないで、舌先だけを入れてくる。
ボクは、入ってきた舌を自分の舌先で舐めるように絡ませた。
大好きなご主人様の舌と自分の舌が触れるのが嬉しくて、ボクは、必死にご主人様の舌先を舐めたんだ。
ピチュ…
ご主人様が唇を離された。
「ゆうと……」
「ご主人……様…」
自分の目がトロンとしてしまっているのがわかる。
言葉さえ上手く喋れない。
何も考えられない頭の中に、
ご主人様を愛おしく思う感情だけが勝手に流れていた。
◇
ご主人様は、裸のボクをお姫様抱っこの様に持ち上げると、そのままベッドに寝かせてくれる。
そして、ベッドの脇でジャケットを脱ぎ捨てると、豪華なフリルがあしらわれたブラウスのボタンを外していく。
無駄な肉の全くついていない、
野生の獣のような上半身に……
ボクは、つい見とれてしまった。
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