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夕闇Z

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ノックする足首、刺さった情景の、足音続いて、日が沈む。
セッパルティーヤの、季節遅れの雪、蛍雪、道しるべは、貝の記憶。
ムールの回顧主義、絵画に出てくる乙女のしぶき、あげる、いぶし銀のかつおだし。
あの少女は、まだ息をしているのか、と言って、弔う、意識の、情心に、揺れる日が、つき続ける音楽の、消えない情熱、持ち続ける、意識の焦熱、証明の段階で、灼熱に、くしゃみのクシャリとした紙幣、握りしめて、酒を傾ける、煽る、ハートの肌、脱ぐ、綺麗な背中に、絵画の、夢を感じるまで、走り続ける、孤独の夕闇。
ゼットから、走って、エースの声に、消えない幻、追いかける、背中でなく、酒は感情の回帰線、渡る鳥のクリーチャーボイス、叫んだ、バルカスのガルーダが、はぐれた群れに、避けられない痛みに、追想の夢を、抱いた、まま。消えない傷に、塩を塗る、自身を傷つけ続ける追い越していくラーダの国道35線。無人の荒野を、地を蹴って病み続ける読書の楽悦に浸る、ドリルグリル、ドリルを解く少女の数式は、夢を追う早春のバラード。
多感な青い時に、目覚めの恋が、傷ついた気持ちに、愛を塗るクリームは、いつだって、ノックのクリーム。
夕闇が、ゼットになったら、もう消えようか。
消えない幻は、サイケな色に、ぐるっと巻いた、皆恋の気持ちを響き合うシンフォニーは、名もない作曲家の青春時代。
ポートレイトに、夜啼きの鳥が知らせる、一番になりたかったユニバースの恋調べ。
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