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宇宙元型への手紙

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家族
子供の頃から、空ばかり見ていた。
僕は、自由を愛して、空を信じて、宇宙に翼を広げる。
多くの血が流れて、子供の君たちは、信じることをやめたかい?
家族
この響きが、365億以上の絆でつながっていれば、僕も君たちも、ライブナも今を生きることができる。
一つ。
愛は一つかい?
僕は、今、夜の中で、もがく君たちの手を握り締めている。
まだ幼い、まだ知らない、愛を知らない、僕も君たちもその意味を知らない。
でも、もし、君たちの前に、痛む胸を押さえている子がいたら、理解してほしい。
苦しくて、一生懸命な、君の人生に、そっと手を触れて、君自身を理解して、結束から足を、一歩踏み出す決断をしたら、仲間がいる。
ぼくがいる。
地球がいる。
ライブナがいる。
そして、君自身が鏡の前に立っている。
映る瞳が澄んでいたら、笑いかけてごらん。
そしたら、みんなが君たちを信じてくれる。
孤独の宇宙で、元型の責任を受けて、もがくなら、僕の手をとって欲しい。
導いて欲しい。守って欲しい、だから君は愛される。
僕は君たちを愛する。
覚悟がいる。
家族になる覚悟が。
夜明けが、永遠に続けば。
時間は意味をなさない。
光が、炎が、命が、まばゆく君たちの未来を飲み込んでく。
怖がらないで、ではなく、怖がって欲しい。
生きることを怖がって欲しい。
それなら、支配は終わる。
もし、どうしようもないなら、信じることを信じてほしい。
もし、つらくて投げ出したいなら、投げ出して、僕に預けてほしい。
君たちの未来ではなく、ただ君たちの笑顔だけを。
宇宙元型。
素敵な未来が待っている。
共に生きよう。
ただ一つ。
愛が一つであれば、愛は、すべてだ。
その逆があるとすれば、考え抜いて、考えることをやめて、信じることを始めてほしい。
きっと理解し合える。
やさしい手を、差し伸べる、気持ちと、穏やかな風になびく心があれば。

                              鏑木レイジより愛をこめて
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