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シャウトスピード

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ギター弾き、語る大人の指は、調べる愛センス
シャウト。
漆黒の夜明け。
ばらけた音が、ビートを爆発して、縮れた気配が、絡みつく。
頭がハッカして、吸う煙草はメンソール。命の意思は、貫いて、荒野を走るモーターバイク。
黒い奴ら、爆竹を鳴らしながら、斜め横の世界でこんにちわ。
十七のブルース。
ティーネ―ジャーのマネージメント、俺はレイジ
面倒はごめんだ。このクソガキのけつの穴に一発銃弾をぶち込んで、あへらせる、あせんじゃねえぞ、おめえはまだ早い。
シャウトスピード
ラッシュの時にはけつを隠せ、女ども。
そうしないと、衣をかすめ取る馬鹿な連中がお前の尻にむしゃぶりつく、だいたいが、クソガキ気取りの臭い奴ら。
俺は銃創を鍛えて、隠す、盛り上がる音に、盛り上がる筋肉はいらない。そんなものは主張するだけ詩が腐る。
真の男は猟奇的な眼差しで、女を見つめ、守るためなら躊躇なくそいつらの手を刺して、息の根を止める、それが本当の戦士。主張なら、路上だってできるけど、ギターを持つのが筋ってものだ。
喧嘩上等。
俺は恋愛詩情の連環カルマの軽石といで、軽く世界を駆け回り、突破していくこの指で。
細くしなやな光る指は女の髪を撫でるため、でもその指で野郎のけつをぶっ差して、破壊するなら銃がいる。
言葉でシャウトして、ロックンロールは痛みを殺すため。息を止めて、沈んでいくなら、守った数だけ女がやってくる。
数じゃないって?
ならそれ以外どんな指標がいるんだ。
おとこの価値は、数。愛は二の次。
だから、ぶっきらぼうに言えば、ファック、ファック、クラッシュ、ファック、そしてロックンロール。
俺の言葉はレイジロール、ローリングスピード・アンダーコミット・退廃モータレス・アンチナイフ、&順接ガンナー。
子供の頃に帰りたければ、自分と向き合って、ナイフと銃を捨てる、そして、ロックロールが鳴っていた季節に、ナイフと銃で切り付ける。
誰に。
お前の子供にだよ。
バカ野郎っていえば、返ってくる、その弱さが童心ならば、否。と答えて、拳を浴びせる。
しかし、大切なのは、風を追うお前の怒りと、押しのけていくその反骨と、目に見えない憧れを求める、無垢な言葉、洗練とは、すなわち、そぎ落とした夢の数だけ、増えていく、野蛮さの獣、ビーストダンディズム、踊って、抜いて、殺して、女をかき抱く、その手の穢れたぬくもり。
手を染めたくないのなら、血の痛みに耐えて、黙って、走る、沈黙の分だけ、傷が増える、それが、俺の求める言葉、真実の詩情。楽観の奇行、変態ロールケーキ、食べて満足、口直しには、キスよりも尖った煙、煙草の誘惑、まさに、孤独な気取り屋のニヒルな接吻。
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