上 下
4 / 15

天の河は眠っている

しおりを挟む
きざな恋が、刻んだ、星の瞬く、空の瞬き、くゆる雲の陰りに、煙草の火を燃やした、希望は燃えている、夜の光り、眠りから覚めないで、そばで、したい、恋の高気圧、季節は変わる、変わらないのは、君の中の子供、子宮の地球、恋、星まばら、すっと抜けていく体の力、天の河を行くように、手を結ぶ、たくさんの星が、肩を揺らす、ここは銀河系ラーダ番地、外れの、一軒屋。
プリンセスハウスが見える、空の下、一緒にいた日々が懐かしい。
もう、離れてしまった俺の恋人たち、今は、自由にしている、俺を想っていてくれる、瞳が、冴えわたる、君の、眼差しが、照りつけた、しかし、恋をしている。恋は終わらない。
この天の河、眠る、昼間に、見た、春離を想う思い出のように。
季節は、シーズンズ。
俺の恋人、移り変わる、体の奥にある、熱が、無限の愛にくべる犠牲は、快感のビート。
夜に見た夢が、昼下がりの午睡に、輝く、輝き続ける、俺の妹たちよ。
どうか、この声を聴いてくれ。
届くなら、伝える思いが、希望に変わる。
太陽が月にキスをする頃、出会おうね、俺は、今でもここにいて、待っている。
君たちの、「ただいま」を。
何度でも、言う。
お帰りのキスは、額にしてくれ。
そしたら、俺は、はにかんで、君の心に口づける。
愛の息が漏れて、濡れた夕暮れ、俺は、地球へ帰還する。
じゃあね、またね、って言って、天の河に恋をしよう。
しおりを挟む

処理中です...