緋色の魔王(α)と暴君王子(α)の寵愛は愛に飢えた僕(Ω)を離してくれない

子犬一 はぁて

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※ 夢のようだと僕は思う(ジスside)(3)

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 久方ぶりに会った阿月は何一つ変わっていなかった。襟足のなびく黒髪も、光に照らされて天使の輪っかができていることも。

 以前よりも身体は敏感になっているのか、反応が著しく発達しているような気がする。子どもを産んだことで、しばらく性とは無縁だったからだろうか。わたしを求めるときの阿月のかわいらしさといったら、何物にも表現出来ないほどだ。

 風呂場でシャワーを浴びながら、そんなことを思い耽っていると、後ろから阿月が抱きついてきた。わたしの背中に阿月の昂りが当たっている。まだ硬さを保っているそれに、静かに興奮した。

「ん……っ」

 阿月はわたしの背中に抱きつきながら、わたしの背中にぬるぬると胸を押し付けてくる。誘われているのだろうか。だとしたら、なんと大胆な誘い方だろう。さっきまでベッドの上であれほど乱れていたというのに。

 わたしは身体を反転させて、阿月を抱きしめようかと思ったのだが、その時。

「……あ、阿月」

 阿月がわたしの後ろから手を回して、わたしのものを掴み、撫でてくる。泡に濡れた手で柔く触れられて、気が気ではない。

「そのようなことはしなくてもよいのに」

 ふふ、と内心の乱れを誤魔化すように言えば阿月は、

「いや。僕がこうしたいんだ。ジスの身体に触れていたい」

 な、なんてかわいいことを言うんだ。その小さな口から……。

 わたしの頭の中はショート寸前だった。今にも頬からぷしゅうと煙が出そうだが、それは風呂に逆上せたという理由をこじつけておこう。

「……っ」

「ジス。きもちい?」

 ああ。気持ちいいに決まっている。

 阿月の小さな手がわたしの幹を往復する。時々、それに先端を絡ませながら、ぐりぐりと手のひらで押され、腰が引けそうになる。

 そなたはこんな手技をどこで学んできたんだ……。

 気持ちよさのあまり、壁に手を置かないと身体が支えられない。

「あ、阿月……もういいぞ。十分だ」

 ちら、と後ろを向いて阿月の顔を見た。

「……だって僕、ジスのこと好きなんだもん」

 ピカッと、頭に雷が落ちた気がした。わたしは、もう何も言わずに阿月の身体を抱き寄せた。お互い正面同士で抱き合っているから、下半身の昂りがお互いあたっている。

 ……なんてかわいいことを……。

 ここまで阿月に好きにさせたのだから、と言い訳を作ってわたしは自分のものと阿月のものを手に握り、上下に動かす。先程まで凛々しいくらいの余裕を持っていた阿月だが、今度は急に黙り込み、うるんとした瞳で見上げてくるだけ。

 まるで、「もっといじめてほしい」というように、わたしの瞳をまっすぐ見つめてくる。

「あ……ぁあ……や……んっ」

「っく」

 快感のあまり口から涎を垂らしている阿月の口をふさぐ。舌を入れ、丹念に舐めてから息継ぎをさせるために少し唇から離れた。

「やら。そこ……イ……く」

「ああ。イっていい」

「はぁっ……ぅ」

 どぷ、どぷと薄い色の白蜜が吹き出る。それはわたしの腹をしとどに濡らした。わたしは阿月が出したものを手のひらに掬い、自身のものに擦り付ける。すると背徳感が込み上げてきてしまい、欲に忠実になった。

「……っく」

 わたしも阿月の腹にかけてしまう。腰がびく、と動く。2人して泡まみれになり、欲情に耽っていた。

 ぼんやりとする阿月にシャワーをかけて、身体を綺麗にしていく。

 正直なところ、わたしも頭がふわふわと漂うようだった。

 その日は2人で朝まで眠りについた。わたしは阿月を囲うようにして、抱いて眠った。

 もうこの子には誰にも指1本触れさせはしまい、と。
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