願わくば一輪の花束を

 影山紅羽(くれは)は、影山ホテルグループの社長令嬢として生まれたが、母は会社を大きくするための道具としか見ていない。
そんな生活に嫌気が差し、母の反対を押し切り、海外旅行へ。そこで初めて自由はどんなものなのか を知り、後藤からプロポーズを受け、家を出ることを決意する。

帰国後、家を出ることを母へ告げるが、母からの返答は、会食に付き合ってくれたら、話を聞くという。滅多に話聞いてくれない母からの返事に希望を持ち、いざ会食へ向かうのだが、そこは母が決めた自らの政略結婚の場だった。
 紅羽は、たまらずその場から逃げ出していく。
 
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