【完結】勇者のスキルにラッキースケベがある(村人A専用って、俺ぇ!?)

北川晶

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17 妄想しないで テオ・ターン   ★

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     ◆妄想しないで テオ・ターン

 第二階層のボス部屋にいた、カエルの魔獣、ゲコヌメェの触手に。エロ攻撃を仕掛けられている、俺。
 どうやら、カエルは。サファの妄想を体現することで、俺の快楽を最大限に引き出して。その快楽エネルギーを吸収しているようだった。
 つか、サファっ、起きろや。
 俺の個人情報をカエルに垂れ流すんじゃねぇ、このクソ駄犬勇者がぁっ!

 と、文句を言う余裕は。俺にはない。
 先ほど、媚薬を飲んでしまい。両方の乳首と、局部を、触手にべろべろ舐められて。喘がされっぱなしである。

「あぁ、全部ごっくんしなきゃ、ダメじゃないかぁ? テオ」
 俺はなるべく。口の中のものを出すようにしたのだが。
「こぼしたやつも、俺が全部、上手に、飲ませてやるなぁ?」
 触手が、俺の口の周りについた液体をぬぐって、また俺の口に入れようとする。
 まるで、フェラで口に出されて、俺が飲み込めきれなかった精液を。サファが指でぬぐって全部飲ませようとしているみたいな動きだ。
 おい、おまえっ、そういう現場を想像しているのかっ?
 今までそんな場面はなかったのに、再現度、高いんじゃね?
 つか、やーめーろー。
「俺の精液、美味しい?」
「っんなわけ、あるかっ、馬鹿ぁ、んむっ、あ、ダメ。サファ、目ぇ覚ませってぇ!」
「ふふ、テオはいつも口が悪いんだから。でも、そこも可愛いよ? だぁい好き、テオ」

 しかし、俺の助けの声もむなしく。
 サファは巨大カエルの足元で、体を横たえ。俺をいじくる、良い夢を見ているみたいだ。もうっ。

 でも。体を好き勝手されているというのに、カエルの出す体液は、薄い媚薬だから。
 気持ち悪いと思っても。
 乳首をヌメヌメされて、胸の上はじんわりと熱く痺れ。些細な刺激にも、身悶えるような感覚を受け。
 下着から先端だけが出ている、俺の屹立は。先をちゅぱちゅぱ吸われることで、蜜口からヌメヌメが浸透して。そこもジンジンと痺れている。

 普通に、もう、我慢できないぃ。

「あっ、あぁぁっ」
 ビクンと、背をそらして。俺は、思い切り射精してしまった。
 それでも、まだ。媚薬のモヤモヤは残っていて。快感は持続している。

「上手にイけたな? テオ。すっごく、可愛かったぁ」
 寝ているのか、起きているのか。俺の痴態を見て、サファはうっそりと笑った。

「ここを固くしているのも、俺を感じているようで、好きだけど。俺は、達したあとの、この、ふにゃっとしたのも好きだよ? なんか、全力疾走したあとみたいで、可愛いんだよね?」
 サファが、そう言うと。触手が、俺の、力をなくしたモノに触れて。指でいじるみたいに、くりくりと動かした。先端をグリグリされると、媚薬の効果で敏感なままのそこが、ジンと痺れて。また芯が通りそうになる。

「あうぅ、い、いじるな、サファぁ」
 すると、サファがフと笑って。俺は、体をぐるりと返された。
 サファにお尻を向けて、うつ伏せで、四つん這いの姿勢に。触手によって体位を変えられる。
「じゃあ、そろそろ。テオの一番大事なところ、見せて?」
 そう言うと、触手が、俺のズボンを脱がそうとする。
 ビリっと切り裂くのではなく。ゆっくり、羞恥を煽りながら。そろりとズボンをおろす、その行為に。
 俺は、サファの手に一枚一枚、服を脱がされているような。そんな心境になる。

「あぁ、ダメ。脱がせないで」
「テオは、恥ずかしがり屋だから。俺に見られるのが、恥ずかしくて、たまらないんだね? でも。テオ? ここにいるのは、俺だけだから。俺にだけ、テオの秘密の場所、見せてくれるよね?」
 そして、下着もおろされてしまう。
 腿の辺りに服がたまる、中途半端な脱がせ方は、俺の羞恥を極限に高めた。
 頬に熱がたまっている。恥ずかしくて、顔が燃えそうだ。

「下着に、先走りのねっとりした蜜がついて、糸を引いているよ? いやらしい眺めだな?」
 解説するなぁ、って思う。もう、サファの馬鹿っ。

「テオの、つぼみは。つつましく閉じて、そして綺麗な桃色。まだ、誰にも開かれたことがないんだよね?」
 触手が、俺の尻の肉を割り開いて、狭間に潜むつぼみを、サファに見せつける。
「あうぅ、やだぁ、見るなよぉ、そんなとこ…見ないで、サファぁ?」
「ダメェ。じっくり見ちゃうし。舐めたい。テオ? いい? 舐めちゃうよ?」

 サファが舐めるわけではないのに。
 つぼみにヌクッと入ってきた触手は。
 昨日、縄をほどくときに時折差し込まれた、サファの舌先のように。とがって。その感触に、酷似していた。

 彼の舌だと、思っちゃうと。
 俺も、ブルリと身が震えるくらい、感じちゃって。

 でも、いやいや、これはカエルだと思えば。萎えて、目が覚める。
「もう、サファっ。いい加減、起きろよぉ。そこに入ろうとするなぁっ」
「それは、仕方がないよ。俺はいつだって、テオとエッチしたいんだから」

 そして、とうとう。カエルの触手が、つぼみをゆっくりと割り開いて、俺の中に入ってくる。
 昨日から、サファが。入り口ばかりをいじって、官能の種を植え付けていたから。
 ググっと入り込んでくるモノが、くすぶるような愉悦を生んだ。
「あぁ、んぁ、中、入って、きたぁ…あ、あ」
 ヌメリを帯びた、丸い先端の円筒形の触手が、ちゅくちゅくと音をさせながら、出し入れされる。
 媚薬の効果もあるのか。はじめて、後ろに挿入されたというのに。

 気持ち良さしかなくて。

 それに、乳首も局部も、触手がサワサワ撫で続けているから。官能が高まって。
 ただただ、快楽に満たされた。
 こ、これがっ、快楽地獄ってやつぅ?
 これ、死ぬまで続くの? いーやーだーっ。

「あ、あ、あん、やぁ、ん、んぁ、そこ、あ、あ…やぁぁ」
 体の中側の、陰茎に近い場所に、すっごく感じる部分があって。それが、触手が動くたびに、撫でられて。刺激されて。腰がとろけるような愉悦を生んだ。

「触手で、気持ちよくなっちゃったのか? テオ。でも、俺の太さは、こんな細っそい触手のなんか、目じゃないぜ?」
 サファのつぶやきに、反応して。触手がグンと太くなった。
 体の中から、じわじわと広げられ、開かれていくみたいで。
 腹が破裂するんじゃないかって、怖くなった。

「やだぁ、怖いぃ。サファ、やめて? そんな太いので、ぐじゅぐじゅしないでぇ」
「大丈夫だよ? テオに、痛い思いはさせないさ。ゆっくり、俺のと同じ太さまで、広げてあげるからな? でも。俺と同じ太さのもので、気持ちよくなれたら。俺ともエッチ、出来るね?」
「しないもん。サファと、エッチなんかっ、しない…んぁっ」
 俺が、そう言い切ったら。
 乳首にある触手が、キュッとなって。俺の乳頭を摘まんで引っ張った。

「なにぃ? サファっ、いま、なに考えたんだよっ?」
「俺とエッチしないって。この可愛い口が言うから。怒っちゃって。乳首をキュッて摘まんで、お仕置きしちゃおうかなぁって」

「しないで、もう、妄想しないでぇ」
 サファが想像したものが、ここで起きるのだ。サファの妄想さえ、止められれば。と、俺は思うけど。

「どうしようかなぁ? 今度は、奥まで、ズンってしちゃう?」
 すると触手が、勢いよく中に入ってきて。俺は、目がちかちかした。
 少し、屹立から、出た。軽く、イったかも。

「サファが好き、サファのモノが欲しいよぉって、テオが泣いて頼むまで。イジメちゃおうかなぁ?」
「もう、やめてよ、サファ。足にいる、小さなカエル、殺して、俺を助けてよ。俺、こんな触手に犯されるの、嫌だよぉ」
 半泣きで、サファに訴えたら。

 サファは、手をピクリと動かすけど。うぅと唸って、止まってしまった。

 なんか、もうちょっとで、目を覚ましそう。
「触手じゃなくて、サファがいい。サファに優しく、だ、抱いて、欲しい」
 サファの意識に働きかけるようにして、言ったら。
 触手の動きが止まって。
 でも、まだ、サファは苦しげに、唸っている。

「ホント? 男に二言はない? このあと、抱いてもいいの?」
「いい、抱いて、いいからっ。サファとエッチしたいのっ。サファじゃないと、嫌だぁ」

 すると、今度は、結構大きく、サファの腕が動いて。腿のカエルを払おうとした。
 でも、腕が止まる。
「うぅ、本体への攻撃は、抵抗が激しいか…なら、これでどうだ?」

 サファは己の首にかかるペンダントの飾り部分を、ガリっとかじる。
 すると、彼の体が炎で燃え上がった。

「サファっ!」
 俺は、サファが燃えちゃうんじゃないかと思って、彼の名を叫んだが。
 身に炎をまとったサファは。不敵な笑みを浮かべて、立ち上がった。
 そして、サファの足に引っ付いていた小さなカエルは、燃えて。
 それと同時に、巨大カエルも、カエルが伸ばしていた触手も、燃え尽きて、焼失した。

 触手がなくなって、また、空間に放り出された、俺だが。やはり、サファが抱き止めてくれたのだった。

 サファがまとっていた炎は、もう跡形もない。
「も、燃えたの、大丈夫?」
 彼に横抱きされた、情けない格好だけど。
 俺は思わず、そばにある彼の頬に、手を当てる。
 き、綺麗な顔が、火傷でもしてたら。大変だからな? ここには、ヒーラーのイオナもいないし。

 でも、サファは。麗しい微笑みで、俺に言うのだ。
「心配してくれるなんて、テオは優しいな? でも。自分で生み出した炎で、俺は燃えたりしないよ?」
 そういうものなのか? 魔法のことは、よくわからないのだが。

 でもとりあえず、触手攻撃から脱出して。サファも大丈夫そうで、良かった。
 だから。サファが顔を寄せてきたとき。

 嬉しい気持ちのまんまで。くちづけを受け入れた。

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