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「やってみます」
サラがそう言って集中し始めた。
「えーっと【火】……【火の光】、【燃える炎の光】……」
言葉を変えて頑張っているけれど、どうやら難しいようだ。
「サラ、もしかして火をイメージしているんじゃない?」
1番初めに口にしたのは【火】だ。
火の光を現す言葉といえば、火光。かこうがある。この文字をかぎろいと呼んでしまうととたんに朝日の光になる。他には、火影。火でできた影の意味もあるけれど火の光の意味もある。でも、それよりも……キャラクターの顔が思い浮かんでしまう単語なので……。
「【火光】」
暖炉の明かりというよりも、誕生日ケーキの蝋燭をイメージして呪文を唱えた。いや、もともと火光って暖炉の火の明かりって意味が強いみたいだけど、暖炉は身近にないからさぁ。
「あ!」
サラが声を上げた。
ぽわっとオレンジっぽい光の玉が出来上がった。あれだ。提灯照らす火の色って感じだ。
「光……火じゃない……」
サラがそっとオレンジの光の玉に手を伸ばす。
「熱くない……」
そりゃ、火じゃないからねぇ。
「暖炉の火は忘れます」
サラはこの部屋にもある暖炉に背を向けて目を閉じた。
火を水に部屋の中を眺めるイメージをしているのだろうか。
「【火光】」
目を開き、呪文を唱えると、サラちゃんの前にオレンジ色の光の玉が現れた。
「で、できました!」
嬉しそうにサラちゃんが私の顔を見る。
「うん、うん、できたね」
「すごいです。光の魔法は月光と日光しかないと思っていたのに!火光があるなんて……!」
やっぱりか。イメージは大事なんだ。魔法にはイメージ。
光といえば、月の光と、日の光くらいしかこの世界の人は知らないから、光魔法はそれだけの物だと思っていたんだ。
火も灯りに使っていたんだろうけど、火が光源だから「火魔法」の領分だと思い込んでいたんじゃないだろうか。
実際は、太陽光だって、太陽がものすごく燃えてるから、火から発せられる光だし、月明かりなんて、反射光だよ。いうなれば同じ太陽の光……火が大本なんだよね。
私は室内での光というと「蛍光灯」が一番に思い浮かぶから、それを無意識にイメージして使っていたんだろう。前世の記憶がはっきり戻る前も、前世の記憶が無意識化に影響を及ぼしていたんじゃないかな。例えば、魔力の足りなさを補うためとか。自分を守る手段として記憶の一部が解放されたみたいな?
死にかけて、自分を守るための前世の記憶が全開放されたとか?
「どう?魔力の消費量は。月光や日光に比べて」
「えーっと、ちょっと試してみます。【日光、月光、火光】」
サラちゃんは器用に3つの小さな光の玉を出した。
いやいや、器用過ぎないか?さっき、火光を出すのに目を閉じて時間かけて出してたのに。
=====
う、う、2週間で10キロダイエットの4日目の昨日さぼっちゃった……これぞ、まさに、三日坊主っ!ドォーンッ。……今日2日分やれば大丈夫かな?ぷるぷるぷる……。
動画といえば、そういえば、テレビのブラウン管も光を使ってなかったかしらね?と、調べる。
……いや、そもそも今見てるこの、PCの画面も光……。流石に無理だよなぁ。とか思ったあとに
「ん?ピンホールカメラは簡単に作れたはず。あれも光だよな?」
……見るだけならまだしも、これ、写真にするには感光紙がいるけど、作れるのかな?
→調べた結果……こりゃむりだわ!
→さらに調べていくと……卵白紙をつくって云々と出てくる。「お!卵で?これは小説に生かせそう!」と思ったのもつかの間。科学の実験みたいなものがいっぱい出てきて無理ってなりました。
→しぶとく調べるも、コピーアートペーパーという楽しそうな紙が売ってることは分かった。
コピーアートペーパーが作れないかな?と思って調べたけど、謎のまま……情報得られず。
なんか気軽に作れるものではないのかな……。
ご存じの方いらっしゃいます?
ピンホールカメラ作りたかったな……(小説内)
ピンホールカメラ作って見ようかな。コピーアートペーパーは割と簡単に手に入るみたいだし……(現実)
サラがそう言って集中し始めた。
「えーっと【火】……【火の光】、【燃える炎の光】……」
言葉を変えて頑張っているけれど、どうやら難しいようだ。
「サラ、もしかして火をイメージしているんじゃない?」
1番初めに口にしたのは【火】だ。
火の光を現す言葉といえば、火光。かこうがある。この文字をかぎろいと呼んでしまうととたんに朝日の光になる。他には、火影。火でできた影の意味もあるけれど火の光の意味もある。でも、それよりも……キャラクターの顔が思い浮かんでしまう単語なので……。
「【火光】」
暖炉の明かりというよりも、誕生日ケーキの蝋燭をイメージして呪文を唱えた。いや、もともと火光って暖炉の火の明かりって意味が強いみたいだけど、暖炉は身近にないからさぁ。
「あ!」
サラが声を上げた。
ぽわっとオレンジっぽい光の玉が出来上がった。あれだ。提灯照らす火の色って感じだ。
「光……火じゃない……」
サラがそっとオレンジの光の玉に手を伸ばす。
「熱くない……」
そりゃ、火じゃないからねぇ。
「暖炉の火は忘れます」
サラはこの部屋にもある暖炉に背を向けて目を閉じた。
火を水に部屋の中を眺めるイメージをしているのだろうか。
「【火光】」
目を開き、呪文を唱えると、サラちゃんの前にオレンジ色の光の玉が現れた。
「で、できました!」
嬉しそうにサラちゃんが私の顔を見る。
「うん、うん、できたね」
「すごいです。光の魔法は月光と日光しかないと思っていたのに!火光があるなんて……!」
やっぱりか。イメージは大事なんだ。魔法にはイメージ。
光といえば、月の光と、日の光くらいしかこの世界の人は知らないから、光魔法はそれだけの物だと思っていたんだ。
火も灯りに使っていたんだろうけど、火が光源だから「火魔法」の領分だと思い込んでいたんじゃないだろうか。
実際は、太陽光だって、太陽がものすごく燃えてるから、火から発せられる光だし、月明かりなんて、反射光だよ。いうなれば同じ太陽の光……火が大本なんだよね。
私は室内での光というと「蛍光灯」が一番に思い浮かぶから、それを無意識にイメージして使っていたんだろう。前世の記憶がはっきり戻る前も、前世の記憶が無意識化に影響を及ぼしていたんじゃないかな。例えば、魔力の足りなさを補うためとか。自分を守る手段として記憶の一部が解放されたみたいな?
死にかけて、自分を守るための前世の記憶が全開放されたとか?
「どう?魔力の消費量は。月光や日光に比べて」
「えーっと、ちょっと試してみます。【日光、月光、火光】」
サラちゃんは器用に3つの小さな光の玉を出した。
いやいや、器用過ぎないか?さっき、火光を出すのに目を閉じて時間かけて出してたのに。
=====
う、う、2週間で10キロダイエットの4日目の昨日さぼっちゃった……これぞ、まさに、三日坊主っ!ドォーンッ。……今日2日分やれば大丈夫かな?ぷるぷるぷる……。
動画といえば、そういえば、テレビのブラウン管も光を使ってなかったかしらね?と、調べる。
……いや、そもそも今見てるこの、PCの画面も光……。流石に無理だよなぁ。とか思ったあとに
「ん?ピンホールカメラは簡単に作れたはず。あれも光だよな?」
……見るだけならまだしも、これ、写真にするには感光紙がいるけど、作れるのかな?
→調べた結果……こりゃむりだわ!
→さらに調べていくと……卵白紙をつくって云々と出てくる。「お!卵で?これは小説に生かせそう!」と思ったのもつかの間。科学の実験みたいなものがいっぱい出てきて無理ってなりました。
→しぶとく調べるも、コピーアートペーパーという楽しそうな紙が売ってることは分かった。
コピーアートペーパーが作れないかな?と思って調べたけど、謎のまま……情報得られず。
なんか気軽に作れるものではないのかな……。
ご存じの方いらっしゃいます?
ピンホールカメラ作りたかったな……(小説内)
ピンホールカメラ作って見ようかな。コピーアートペーパーは割と簡単に手に入るみたいだし……(現実)
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