転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編3:異世界

新しい生活と事後処理

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「ミナ、他の3人は良いとして、トールに加護を与えて良かったの?」
「え、だって1人だけ無しだと可哀想じゃないですか」

それに加護にはオマケの効果がある事をアウラさんが教えてくれた。

[《アドラステアの加護》を受けているものは、ミナの不利益になる行為を行う事が出来ない様に設定されています]

それならイタズラ程度の事しか出来ないのかな?

[ミナが許容できる範囲ならば出来るでしょう]

それなら大丈夫だね。

「それは良い事を聞いたわ。それにここならウルやオル、ダンジョンマスターもいるし、悪さをしたらあのダンジョンに連れてい行けるわ」
「あのダンジョンってまさか…」
「そうよ。二人の大好きな《シャイターン》がいる所」

リオさんに言われて顔を青くするトールさんとユルグさん。

「ああ、そうだ。もう一人みんなと一緒に暮らす仲間がいるんだよ」

そろそろかな。

「はーい!初めまして、妖精のリィンだよ!宜しくね~!」

現れたのは神様の私がイオザードから連れてきてしまった小妖精スプライトのリィンさん。

そのままでも良かったのでけど、本人の希望でアスティアに転生する事になった。

魂の修復と転生、種族はそのままで良いと言っていたけど、名付けを行ったら小妖精スプライトから上位妖精ハイフェアリーに進化?した。サイズは前と変わらず、彼女にも《アドラステアの加護》が付いている。

「みんなと一緒に暮らすけど、私は悪い子の監視も任されているからね!」
「ちっ…監視付きかよ」

まあどの道トールさんは悪い事は出来ないだろうけど。

「ミナ様、この子達が新たな転生者なのですね」
「うん。宜しくね」

猫耳の付いた私の姿で現れたウルちゃんを見て驚く5人。

「それではまず孤児院を案内しましょう」

ウルちゃんに連れられていく5人。
ここは一旦ウルちゃんにお任せして、地球に戻ろうと思う。

海外にはまだアレクスの施設は残っているし、組織としてはまだまだ元気だろう。2度と他の世界に介入できない様に徹底的に排除しないと。
あとレアさんのお爺さん、源之助さんとも時間を取らないと。レアさんと話したがっていたし。

「ミナお姉さん、こっちは私達がいるから大丈夫ですよ。気を付けて行ってきてください」

子供達とやって来たのはティナちゃんだ。今日はウルちゃんと孤児院の当番らしい。

外交関係はオル君がやってくれているそう。

全然アスティアの仕事をやれてないなぁ。

「ミナお姉さんは自分のやりたい事をやってもらって大丈夫です。代わりが出来る事はみんなでやるから」
「ティナちゃんありがとう」

喋り方も変わって少し大人っぽくなった感じ。苦労させちゃってるのかな…。

また今度何かお礼をしようと思いつつ、急ぎの用事をしにウェルト大陸へ。

ここに来たのはショウ君に妹さんが事件に巻き込まれていた事を伝える為だ。

「ミナ…?久しぶりね」
「カオリさん、お久しぶりです」

ウェルト大陸の西側の国ファルファーデは魔王の一件以来、全ての獣人族ケルヴィムが集まって大きな都市を築いていた。

カオリさんはこの街の代表を務めていて、ジュンさん達も運営を手伝っている。

「今日はショウ君にお話があって来ました」
「今日は街にいるからこちらに来させるわね」

カオリさんは犬人族ピエシアンの人にショウ君にここに来るようにと言伝を頼んだ。

暫く待っているとショウ君とマサムネさんがやって来た。

「遅くなってすまないな。会いたくないって駄々を捏ねるから連れて来るのに苦労した」

どうやらマサムネさんが説得して連れて来てくれたみたい。

「用って何だよ…?」

目を合わせようとせず聞いてくるショウ君。

「実は……」

私は妹の香帆ちゃんが地球の悪い組織に誘拐された事と無事に救出した事を話す。

「香帆は無事なんだよな?」
「うん。怪我も無いし落ち着いていたよ。もしショウ君が望むなら会いに行く?」

私がそう聞くとショウ君は躊躇った。

「いや、やめておく。俺はもう死んだんだから今更会いに行ったってしょうがないだろ」
「そんな事はありませんよ。私も初めはショウ君と同じ考えでしたが、残された人は私達以上に色々な事を悩み考えて前に進んでいます。大切な家族を失った心の傷は癒えないのです。私はお祖父様に会ってそれを思い知りました」

ショウ君が断るとレアさんが自分の思いを話してくれた。

そうだよね。源之助さんはレアさんが生きている事に望みをかけてアレクスに手を貸しちゃったんだもんね。

「分かった。俺を地球に連れて行ってくれ…いや、下さい」
「うん。任せて」

素直に頭を下げるショウ君。

「ショウの事、頼んだ」
「他の皆さんも一緒に行きませんか?」

マサムネさん達はご家族に会いに行かなくていいのかな。

「そうだな…今回はやめておく」
「私も。今は大切な時期だから、次の機会にでも誘って」
「分かりました」

マサムネさんは「地球のゴタゴタが落ち着いたら」と言い、カオリさんは代表を獣人族ケルヴィムに交代出来る様に複数の有望な人達の教育をしている所らしいのでまた今度になった。

ショウ君を加えた前のメンバーで地球へ。

時刻は20時。リオさんとショウ君は一旦別れて京子さんと香帆ちゃんに会いに行ってもらう事に。一応マサキさん、ネネさん、ハナちゃんの3人に同行してもらう事にした。

私達は源之助さんに会いに行く。
どうやら自宅に帰っているみたいなのでお宅に行ってみる。

「スゴいお屋敷ですね」
「レアは前世もお嬢様だった」

ユキさんとソラちゃんが日本家屋の豪邸を見上げながら呟く。

入り口には警備の人が2人立っていて、私達を怪訝な顔で見ていた。

レアさんが警備の人に「静音が来たと伝えて下さい」と話すと無線を使って中とやり取りをしてくれて、中に入る事ができた。
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