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特別編3:異世界
スペースコロニー
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私達は宇宙空間に転移する。目指すは宇宙に浮かぶ人工居住地。取り付いているクラゲドゥームが多過ぎるので少し離れた所を転移先にした。
「コロニーだ!早く助けに行こう!」
「そうだね。急ごう」
ソラちゃんは取り付いているクラゲを見て言ってくる。勿論そのつもりだよ。
気を付けなければいけないのは高火力魔法で攻撃すると居住地の外壁に穴を開けてしまう可能性があるという事。基本は近接攻撃で剥がしていくしかないと思う。
私達は全速力で飛んでいく。
「ファルシュングの詳細を聞いていなかったわね。アウラ、簡潔に教えて」
[ファルシュングは見ての通り科学文明が著しく発展した世界です。科学の発展前は魔法も存在していたので魔法元素も豊富です]
リオさんがアウラさんに確認していた。
何気なしに魔法を使っていたけど、地球みたいに魔法が使えない世界だったら危なかった…。
[先程地上でドゥームと交戦していた機動兵器はヴァリアントフレームと呼ばれるシリーズで、この世界にはその他にディルアーマーと呼ばれるシリーズが存在しています。他にもありますが割愛します]
みんな人型ロボットなんだ。何でわざわざ人型なんだろうね?
「自分の手足に似ている方が扱い易いからだと思うわ」
[勿論戦闘機も存在します]
リオさんの意見に納得した。確かにその方が動かし易そう。戦闘機もあるなら使い分けも出来るよね。
前方ではさっきのロボットよりも小さな機体が戦っていた。あれがディルアーマーかな?
その他にも翼が4枚あって後ろから見るとXの形に見える飛行機が飛び回ってクラゲと戦っている。
機動力はあるけど、クラゲの触手を掠めただけで爆散してしまっている。
ロボットの方も善戦しているけどあっという間に囲まれてなす術なく…。
「そろそろ接敵します」
「俺とユキねーちゃんで道を開く」
「うん、お願いね」
ユキさんは盾を構えて襲いくるクラゲをふきとばし、テュケ君は2本の剣で迫るクラゲを次々と斬り捨てていく。
居住地にクラゲが大量に取り付いているのは中の人達を襲う為だよね?
そういえば、さっきから触手を振り回した攻撃をしてくるけど、あのクラゲは遠距離攻撃は出来ないのかな。
だとしたら射撃武器で戦えば被害は減らせるかも。
[あと少しで人工居住地に到達します。構造を解析…円筒状の内周部に住居があります]
内周?中身は殆ど何も無いの?
「回転する事で疑似重力を発生させているのよ。だから内周面が地面になるの」
「なるほど~」
遠心力みたいな感じかな。
「こっちに気付いたみたい。向かってくるよ」
「好都合ね。飛んでくる奴は私が落とすわ。取り付いている奴はミナとソラでお願い」
「はい!」「りょーかい」
リオさんは私とソラちゃんから離れてデバイス2つと共に魔法を撃ち始める。出力は抑えて味方に被害が出ない様にしてくれている。
人工居住地はかなり大きい。こんなものが宇宙空間にあるなんて信じられないよ。それにビッシリ張り付いているクラゲも信じられない。気持ち悪い…。
「ミナ、お掃除だよ」
「うん。ソラちゃんも気を付けて」
声を掛け合って円筒状の両端に別れて攻撃を開始する。
私はジールディアスレイヤーを低出力で攻撃。飛んでくるクラゲを1匹ずつ処理して行く。
[内部に神の気配があります]
神様?まさか神様を狙ってクラゲは集まって来ているの?
(ソラちゃん、内部に入ってみるよ。中に神様がいるっぽい。合流して状況を聞いてみる)
(あーい、いってら~)
ソラちゃんに一言断ってから中に入れる場所を探す。
あれだけの数のクラゲが侵入出来ていないのだから簡単には中に入れそうにないし、こじ開けて入ったら中の人達に迷惑が掛かっちゃうよね。
更に遅い来るクラゲを斬り捨てて外壁に扉っぽいものがないかを探す。
[正面、非常用ハッチがあります]
そこをこじ開けて入っちゃう?
ハッチは人が出入りするための小さなもので、この辺りにはここしか無いみたい。
近くのクラゲを排除して様子を見ているとハッチが開いた。誰か出てくる様子も無いし、これってまさか入れって事かな?
中に入ると更に扉がある。ハッチの扉がゆっくりと閉まる。
[エアロックです。右上にあるランプが点灯するまでは開かないで下さい]
ああ、外は宇宙で中は空気があるもんね。こうやって入らないと普通の人はいけないんだ。
しかし不思議だね。クラゲは中に侵入出来ないでいるし、居住地はしっかり機能してるっぽい。守るだけなら万全なのかな?
ランプが点灯して内側の扉がひらく。
中には街が広がっていた。
「スゴい…これを人の手で作れるなんて…」
ここが宇宙だなんで信じられないほど、自然にその街は存在していた。
ただ、街の中に人はおらず静まりかえっている。
[非常用の避難施設に全員退避している様です]
襲撃を受けているから当然と言えば当然だね。
〈中央部に神の反応です〉
位置的には円筒真ん中付近。ここから見れば真上、つまり空に浮かんでいるみたい。
飛翔して近付くと白いドレスを着た20歳くらいの美人さんが両手を広げて浮かんでいた。
「アスティアの神様ですよね?私はラーナラーナ。助けに来てくれてありがとうございます」
目を閉じたままこちらに顔を向ける事なく話しかけてくる女性。きっとここを守るのにかなりの力を使っていて、余裕がないのだろう。
「アスティアの主神のミナです」
「主神様が自ら来てくださったのですか!?」
驚いて一瞬目を見開く。碧の綺麗な目をしていた。
「仲間と共に救援に来ました。状況を教えてください」
ラーナラーナ様に話を聞くことにした。
「コロニーだ!早く助けに行こう!」
「そうだね。急ごう」
ソラちゃんは取り付いているクラゲを見て言ってくる。勿論そのつもりだよ。
気を付けなければいけないのは高火力魔法で攻撃すると居住地の外壁に穴を開けてしまう可能性があるという事。基本は近接攻撃で剥がしていくしかないと思う。
私達は全速力で飛んでいく。
「ファルシュングの詳細を聞いていなかったわね。アウラ、簡潔に教えて」
[ファルシュングは見ての通り科学文明が著しく発展した世界です。科学の発展前は魔法も存在していたので魔法元素も豊富です]
リオさんがアウラさんに確認していた。
何気なしに魔法を使っていたけど、地球みたいに魔法が使えない世界だったら危なかった…。
[先程地上でドゥームと交戦していた機動兵器はヴァリアントフレームと呼ばれるシリーズで、この世界にはその他にディルアーマーと呼ばれるシリーズが存在しています。他にもありますが割愛します]
みんな人型ロボットなんだ。何でわざわざ人型なんだろうね?
「自分の手足に似ている方が扱い易いからだと思うわ」
[勿論戦闘機も存在します]
リオさんの意見に納得した。確かにその方が動かし易そう。戦闘機もあるなら使い分けも出来るよね。
前方ではさっきのロボットよりも小さな機体が戦っていた。あれがディルアーマーかな?
その他にも翼が4枚あって後ろから見るとXの形に見える飛行機が飛び回ってクラゲと戦っている。
機動力はあるけど、クラゲの触手を掠めただけで爆散してしまっている。
ロボットの方も善戦しているけどあっという間に囲まれてなす術なく…。
「そろそろ接敵します」
「俺とユキねーちゃんで道を開く」
「うん、お願いね」
ユキさんは盾を構えて襲いくるクラゲをふきとばし、テュケ君は2本の剣で迫るクラゲを次々と斬り捨てていく。
居住地にクラゲが大量に取り付いているのは中の人達を襲う為だよね?
そういえば、さっきから触手を振り回した攻撃をしてくるけど、あのクラゲは遠距離攻撃は出来ないのかな。
だとしたら射撃武器で戦えば被害は減らせるかも。
[あと少しで人工居住地に到達します。構造を解析…円筒状の内周部に住居があります]
内周?中身は殆ど何も無いの?
「回転する事で疑似重力を発生させているのよ。だから内周面が地面になるの」
「なるほど~」
遠心力みたいな感じかな。
「こっちに気付いたみたい。向かってくるよ」
「好都合ね。飛んでくる奴は私が落とすわ。取り付いている奴はミナとソラでお願い」
「はい!」「りょーかい」
リオさんは私とソラちゃんから離れてデバイス2つと共に魔法を撃ち始める。出力は抑えて味方に被害が出ない様にしてくれている。
人工居住地はかなり大きい。こんなものが宇宙空間にあるなんて信じられないよ。それにビッシリ張り付いているクラゲも信じられない。気持ち悪い…。
「ミナ、お掃除だよ」
「うん。ソラちゃんも気を付けて」
声を掛け合って円筒状の両端に別れて攻撃を開始する。
私はジールディアスレイヤーを低出力で攻撃。飛んでくるクラゲを1匹ずつ処理して行く。
[内部に神の気配があります]
神様?まさか神様を狙ってクラゲは集まって来ているの?
(ソラちゃん、内部に入ってみるよ。中に神様がいるっぽい。合流して状況を聞いてみる)
(あーい、いってら~)
ソラちゃんに一言断ってから中に入れる場所を探す。
あれだけの数のクラゲが侵入出来ていないのだから簡単には中に入れそうにないし、こじ開けて入ったら中の人達に迷惑が掛かっちゃうよね。
更に遅い来るクラゲを斬り捨てて外壁に扉っぽいものがないかを探す。
[正面、非常用ハッチがあります]
そこをこじ開けて入っちゃう?
ハッチは人が出入りするための小さなもので、この辺りにはここしか無いみたい。
近くのクラゲを排除して様子を見ているとハッチが開いた。誰か出てくる様子も無いし、これってまさか入れって事かな?
中に入ると更に扉がある。ハッチの扉がゆっくりと閉まる。
[エアロックです。右上にあるランプが点灯するまでは開かないで下さい]
ああ、外は宇宙で中は空気があるもんね。こうやって入らないと普通の人はいけないんだ。
しかし不思議だね。クラゲは中に侵入出来ないでいるし、居住地はしっかり機能してるっぽい。守るだけなら万全なのかな?
ランプが点灯して内側の扉がひらく。
中には街が広がっていた。
「スゴい…これを人の手で作れるなんて…」
ここが宇宙だなんで信じられないほど、自然にその街は存在していた。
ただ、街の中に人はおらず静まりかえっている。
[非常用の避難施設に全員退避している様です]
襲撃を受けているから当然と言えば当然だね。
〈中央部に神の反応です〉
位置的には円筒真ん中付近。ここから見れば真上、つまり空に浮かんでいるみたい。
飛翔して近付くと白いドレスを着た20歳くらいの美人さんが両手を広げて浮かんでいた。
「アスティアの神様ですよね?私はラーナラーナ。助けに来てくれてありがとうございます」
目を閉じたままこちらに顔を向ける事なく話しかけてくる女性。きっとここを守るのにかなりの力を使っていて、余裕がないのだろう。
「アスティアの主神のミナです」
「主神様が自ら来てくださったのですか!?」
驚いて一瞬目を見開く。碧の綺麗な目をしていた。
「仲間と共に救援に来ました。状況を教えてください」
ラーナラーナ様に話を聞くことにした。
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