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特別編3:異世界
分身体
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ラーナラーナ様は現在の状況を説明してくれた。
まずこの世界における本星は私達が初めに転移して来た星で、それ以外にも3つの星に人が住んでいるらしい。
宇宙にもここみたいな人工居住地が無数にあるそうで、場所によって居住用や工業用など使い分けられていたりするらしい。
ドゥームが初めて発見されたのは本星から一番離れた惑星だったそうで、ドゥーム本体の強襲により惑星は消滅。その際に大量の物質を手に入れたドゥームはそれらを利用して個体を大量生成、次の星へと攻撃を開始した。
その時に例の万能装甲の材料を大量に吸収したらしい。
二つ目の惑星はすぐに迎撃体制を整えて迫り来る個体を迎え撃ったけど、数の多さに圧倒され劣勢に。このままでは知的生命体どころか、星全てを飲み込まれてしまうと危惧した神様達が顕現して応戦。少なくない犠牲を出しながら今も抵抗を続けているそう。
本星付近の人工居住地は全部で86機あるそうで、それら全てを守る為にラーナラーナ様は顕現する際に自身を細かく分けて全ての人工居住地の防御にあたる事にしたそうで、今は何とか内部への侵入だけは防いでいる状態らしい。
「実は私の分身体が数体ドゥームに取り込まれてしまい、ドゥーム達も私の能力を獲得したらしく、分裂、増殖をしているのです」
それってかなりマズいよね。
「増殖を止める方法はありますか?」
「私の存在力を吸収した個体を撃破すれば増殖は止まる筈です。流石に私の存在力までは複製出来ない様なので」
そうなるとあれだけの数から人々を守りながら増殖元を探す事になるね。
人手が足りない。応援を呼ぼうか。
[ラーナラーナの分体から《インクリースボディ》を取得しました]
…ん?つまり…?
[ミナが増やせます]
そ、そうなんだ?私が増える…?
[ただし、魂を細かく分ける事になります。通常よりも性能が下がります]
人手はそれでカバーできそうだね。早速やってみようか。
《インクリースボディ》を発動!
目の前に私が居た。
「ミナ様…?まさかそれって…」
「「すみません、ラーナラーナ様の能力をコピーしてしまいました。このまま増殖してドゥームに対抗しますね」」
全く同じ事をもう一人の私が言っている。
意識は共有も出来るし分離も出来るみたい。結構便利だけど、増やしすぎると弱体化し過ぎちゃうよね。
[提案。オーバーブーストを掛けてから《インクリースボディ》を使用してください]
それで何か変わるの?まあ、やってみれば分かるよね。
アウラさんに言われた通りに実行……
次々に増えていく私。
ええと…どうすればいいんだろう。
[成功です。最高出力は1割程度ですが、100人単位で増殖できます]
えぇ…。
取り敢えず今いる私は500人くらい。装備までコピーされている。
「あ、あの…聞きにくいのですが、ミナ様は…その、何なんですか?」
ラーナラーナ様、ドン引きしてる…。
「とにかく今はドゥームを駆除しましょう!取り込まれたラーナラーナ様の分身体は何人ですか?」
「5人です」
「分かりました。ラーナラーナ様はこのまま居住地を守っていてください。外の仲間達とドゥームを倒してきます!」
返事を待たずに全員で外に転移する。
クラゲはかなり減っていたけどまだまだ居住地の外壁に取り付いている個体は多い。
「うわっ…何これ…」
「あ、ソラちゃん」
「ミナが…いっぱい…これは悪夢?」
いきなり失礼な事を言われる。
「他にも居住地は沢山あるらしいから分身体を沢山作って向かわせるよ。ソラちゃんと本体の私は取り敢えずここのドゥームを全部倒すよ!」
「う、うん…」
ソラちゃんですら困惑している。
とにかくもっと私を増やしてドゥームを殲滅しよう。同時進行でラーナラーナ様の存在力を吸収している個体を見つけて撃破だ。
オーバーブーストを掛けて《インクリースボディ》を使用。取り敢えず更に500人追加。
会話をしなくてもおおよその指示は出せるみたい。というか私が今からやらなくちゃいけない事は全員分かっている。私だしね。
それぞれ《鑑定》を使って敵の位置を捕捉して次々に転移していく。
さあ、私もここの居住地を守るよ!
各地に転移した私の分身体とは意識を共有出来るみたいだけど、あまりに増やし過ぎた事で共有していると頭が痛くなるので共有は解除した。その代わり、それぞれ近い者同士は共有を維持してもらって何かあれば知らせてくれる様にしておいた。
「ちょっとミナ…何よあれ?」
「ミナさん、今度は何をしたのですか?」
リオさんとユキさんがこちらにやって来て聞いてくる。ユキさんが何気にヒドイ気がするけど、簡単に説明する。
「分かりたくないけど分かったわ。どんな影響があるか分からないからアウラが何かを察知したら言う事を聞くのよ?」
「はい」
「ミナさんが無事なら安心です。引き続き敵の掃討をしますね」
リオさんとユキさんは戦闘を再開。
私もソラちゃんと反対方向からドゥームの駆除を開始して、大して時間も掛からずに居住地に取り付いていたクラゲドゥームを全て駆除する事が出来た。
まずこの世界における本星は私達が初めに転移して来た星で、それ以外にも3つの星に人が住んでいるらしい。
宇宙にもここみたいな人工居住地が無数にあるそうで、場所によって居住用や工業用など使い分けられていたりするらしい。
ドゥームが初めて発見されたのは本星から一番離れた惑星だったそうで、ドゥーム本体の強襲により惑星は消滅。その際に大量の物質を手に入れたドゥームはそれらを利用して個体を大量生成、次の星へと攻撃を開始した。
その時に例の万能装甲の材料を大量に吸収したらしい。
二つ目の惑星はすぐに迎撃体制を整えて迫り来る個体を迎え撃ったけど、数の多さに圧倒され劣勢に。このままでは知的生命体どころか、星全てを飲み込まれてしまうと危惧した神様達が顕現して応戦。少なくない犠牲を出しながら今も抵抗を続けているそう。
本星付近の人工居住地は全部で86機あるそうで、それら全てを守る為にラーナラーナ様は顕現する際に自身を細かく分けて全ての人工居住地の防御にあたる事にしたそうで、今は何とか内部への侵入だけは防いでいる状態らしい。
「実は私の分身体が数体ドゥームに取り込まれてしまい、ドゥーム達も私の能力を獲得したらしく、分裂、増殖をしているのです」
それってかなりマズいよね。
「増殖を止める方法はありますか?」
「私の存在力を吸収した個体を撃破すれば増殖は止まる筈です。流石に私の存在力までは複製出来ない様なので」
そうなるとあれだけの数から人々を守りながら増殖元を探す事になるね。
人手が足りない。応援を呼ぼうか。
[ラーナラーナの分体から《インクリースボディ》を取得しました]
…ん?つまり…?
[ミナが増やせます]
そ、そうなんだ?私が増える…?
[ただし、魂を細かく分ける事になります。通常よりも性能が下がります]
人手はそれでカバーできそうだね。早速やってみようか。
《インクリースボディ》を発動!
目の前に私が居た。
「ミナ様…?まさかそれって…」
「「すみません、ラーナラーナ様の能力をコピーしてしまいました。このまま増殖してドゥームに対抗しますね」」
全く同じ事をもう一人の私が言っている。
意識は共有も出来るし分離も出来るみたい。結構便利だけど、増やしすぎると弱体化し過ぎちゃうよね。
[提案。オーバーブーストを掛けてから《インクリースボディ》を使用してください]
それで何か変わるの?まあ、やってみれば分かるよね。
アウラさんに言われた通りに実行……
次々に増えていく私。
ええと…どうすればいいんだろう。
[成功です。最高出力は1割程度ですが、100人単位で増殖できます]
えぇ…。
取り敢えず今いる私は500人くらい。装備までコピーされている。
「あ、あの…聞きにくいのですが、ミナ様は…その、何なんですか?」
ラーナラーナ様、ドン引きしてる…。
「とにかく今はドゥームを駆除しましょう!取り込まれたラーナラーナ様の分身体は何人ですか?」
「5人です」
「分かりました。ラーナラーナ様はこのまま居住地を守っていてください。外の仲間達とドゥームを倒してきます!」
返事を待たずに全員で外に転移する。
クラゲはかなり減っていたけどまだまだ居住地の外壁に取り付いている個体は多い。
「うわっ…何これ…」
「あ、ソラちゃん」
「ミナが…いっぱい…これは悪夢?」
いきなり失礼な事を言われる。
「他にも居住地は沢山あるらしいから分身体を沢山作って向かわせるよ。ソラちゃんと本体の私は取り敢えずここのドゥームを全部倒すよ!」
「う、うん…」
ソラちゃんですら困惑している。
とにかくもっと私を増やしてドゥームを殲滅しよう。同時進行でラーナラーナ様の存在力を吸収している個体を見つけて撃破だ。
オーバーブーストを掛けて《インクリースボディ》を使用。取り敢えず更に500人追加。
会話をしなくてもおおよその指示は出せるみたい。というか私が今からやらなくちゃいけない事は全員分かっている。私だしね。
それぞれ《鑑定》を使って敵の位置を捕捉して次々に転移していく。
さあ、私もここの居住地を守るよ!
各地に転移した私の分身体とは意識を共有出来るみたいだけど、あまりに増やし過ぎた事で共有していると頭が痛くなるので共有は解除した。その代わり、それぞれ近い者同士は共有を維持してもらって何かあれば知らせてくれる様にしておいた。
「ちょっとミナ…何よあれ?」
「ミナさん、今度は何をしたのですか?」
リオさんとユキさんがこちらにやって来て聞いてくる。ユキさんが何気にヒドイ気がするけど、簡単に説明する。
「分かりたくないけど分かったわ。どんな影響があるか分からないからアウラが何かを察知したら言う事を聞くのよ?」
「はい」
「ミナさんが無事なら安心です。引き続き敵の掃討をしますね」
リオさんとユキさんは戦闘を再開。
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