転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編2:神様はじめました

楽しむ人

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戦闘になったというから話の通じない人なのかと思ったらそうでもなさそう。

〈気をつけてください。その女性はドゥームが結合しています〉

えぇ!?

[外見を魔法で偽装しています。ご注意を]

ニコニコしながら首を傾げている女の人。

「…あなたは本当は何者ですか?」

みんなで警戒しながら距離を詰める。

「何者って言われても…あ、自己紹介がまだでしたね。私はレフィディアといいます。レフィって呼んでくださいね」

悪びれもせずに笑顔を向けてくる。

「私はミナといいます。よろしくお願いします」

つい自己紹介してしまった。
うーん…やり辛い。

「えーと、何から話せばいいですか?」
「ドゥームについてお願いします」
「こっちでもドゥームって呼ぶんですねえ。私の世界ではドゥームと和解したんですよ。みんなのドゥームは他の星を目指して出て行ったんだけど、私はドゥームと深い所で結合しちゃってるから外れなくて。でも暴走したり新しい宿主を探したりはしないから安心してください」

笑いながら話すレフィさん。

〈あなたのドゥームの本体の名前はディオスですか?〉

「え?もしかしてあなたもドゥームを持っているんですか?」

レフィさんは驚いていた。

「はい。私が連れているのはレナトゥスと言います」
〈正式名称はドゥーム・ディア=レナトゥスです。あなたのドゥームはディア=ディオスの一部と認識しました〉
「アンヘル以外にも人の言葉が話せるドゥームがいるんですね~」

私のペンダントを見ながら感心したように呟くレフィさん。
アンヘルも知ってるんだね。

「取り敢えず、ここで話していると色々迷惑だから静かな所に行きましょうか?」
「はーい」

リオさんが言うと素直に従ってくれる。
やっぱり悪い人じゃ無さそうだよ。

人気の無い路地に入って話をする事に。

「さっきの話の続きよ。なんで姿を偽装しているの?それ魔法よね?」
「この世界だと私の容姿は目立ちすぎるかと思いまして……」

そう言って偽装を解除する。

身長はそのままで薄紫掛かった銀色の髪。耳が少し尖っているのはエルフなのかな?

「ハーフエルフ?」
「はい。私の世界では人間やエルフよりハーフエルフの方が多いんですよ」
「つまり混血化が進んでるのね。それで何をしに地球に来たの?」
「この世界はチキュウと言うのですね。初めはちょっと散歩のつもりで時空跳躍をしたつもりだったんです」

苦笑しながら言うレフィさん。
散歩で時空跳躍って…レフィさんの世界では普通なのかな?

「散歩で時空跳躍って、ミナじゃあるまいし…」
「私そんなつもりで世界間移動はしてないからね?」

ソラちゃんヒドイ。

「じゃあ何でその事をメイファさん達に説明しなかったんですか?」
「言語掌握が済んでなくて、弁解出来なかったんです」

レフィさんが言うには、先に武器を持って襲いかかって来たのはメイファさんらしく、言葉が通じないのは分かっていたけど敵意がない事を伝えようとして交戦してしまったそう。

「これってメイファが悪いんじゃない?」
「そっちだっていきなりエネルギー状の鎌を出してきたじゃないですか」
「そちらの武器が強力だったから出さざるをえなかったんですよ」

言葉が通じない事によるすれ違いだったんだね。

「それで逃走した後、観光を楽しんでると?」
「まあ確かに観光は楽しんでいましたけど、本当は人探しをしてるんですよ」
「人探し?」
「一緒にこっちに来てしまった友達がいるんです」

レフィさんの言う亜空間跳躍で他の世界を行き来する時に友人2人も誘ったらしく、彼女達と地球に来た筈だと説明してくれた。

「来た筈って、あなたがつれてきたんでしょ?」
「そうなんですけどね…邪魔が入ってしまってこの世界に落ちて来てしまったんです」
「邪魔って?」
「世界の間を行き来してるよく分からない生き物がいるんですよ。会った事ありませんか?」
「私達は会った事ないですね」

私の場合直ぐに目的地の世界に転移してしまうから出くわさないのかも。

世界間移動についてはレフィさんの方が詳しそう。その邪魔者についても詳しく聞いてみたいかな。

「ええと、まずお二人を探さないといけないって事ですよね?」
「そうなんです」
「じゃあわたしも手伝います」
「いいんですか?」
「はい」
「ありがとうございます。ミナさんは優しいですね~」

レフィさんはニコニコと笑う。

「メイファ達はレフィが言っている生き物について何か知ってる?」
「多分私達が『イントルーダー』と呼んでいる者だと思います」
侵入者イントルーダーねえ…ネーミングはそのままね」

メイファさん達も遭遇した事があるらしいけど、人型で運動能力が高くて自分が不利と分かるとすぐに逃げてしまうらしい。

「街に紛れている事もあります」
「危害は加えて来ないんですか?」
「エネルギーが必要になると人を捕食する事があります」

えぇ…人を食べるの?

「お腹が空いたら食べる。生き物としては当たり前の行為」
「ソラはいつでも食べてるじゃないか」

煎餅を食べながら言うソラちゃんの隣でテュケ君が呆れ顔で言っている。

「2人がそれに襲われていないか心配で、探していたんですよ」
「私には観光していたようにしか見えなかったけど」
「あははー気のせいですよー」

リオさんも言ってるけど、私にもそう見えたよ?

「私はこちらの言語を習得出来たけど、あの子達にその技能はないから困ってるかもしれないですねぇ」
「それを早く言ってください」

すぐに見つけてあげないとこっちの人とトラブルを起こしてしまうかもしれないよ。
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