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特別編2:神様はじめました
黒幕
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──〔god side〕──
「ここまでやっておいてタダで帰れると思ってないわよ~」
どうやら退いてはもらえないようだ。
それなら仕方ない。
マリージョア様はもう糸は使ってこない様だ。
両手をうねらせると腕が縦に裂けていき一本の腕が4本に分かれた。
こちらの世界の常識を押し付けるのは良くないけど、フリースフィアはこういう生き物ばかりなのかな?ちょっと気持ち悪い。
「また奇妙な生き物になったぞ」
「私はこっちの方が怖くないよ?」
「俺は人の形してる方がまだマシだな。攻撃が読みやすい」
テュケ君とソラちゃんが話していた。
周りの様子を確認する。
どのチームも互角の戦いをしている様だ。人数の多い孤児院組のいるチームは負傷者を後退させて回復しながら戦っている。個々で劣っていても人数と連携で押し返している。
ルーティアさんの判断は間違ってなかったね。
『私を目の前にして余所見なんてしてるんじゃあないわよ~!』
お腹が開いてエネルギーの塊を放ってきた。
私はそれをラズルシェーニェで斬り払うとそれは爆発する。ダメージは無い。
視界を奪われた一瞬を突いて8本の腕が私を包み込む様に伸びてきていた。
「ミナ!」「ミナさん!」「やらせないよ!」
ユキさんとソラちゃんが私の左右に来て腕を弾き返してくれる。
リオさんは後方から3連《レイブラスター》で2人が撃ち漏らした腕を迎撃してくれた。
「隙ありだ!」
テュケ君が下側から回り込み斬り込んでいく。
『隙なんてないわよ~』
2本の足が4本ずつに分かれてテュケ君に遅い掛かる。
虚をつかれたテュケ君は勢いがついてしまっていて止まれない。
「テュケ君!」
《ラズルシェーニェ》を放って鋭利に伸びていく無数の足を数本は打ち払えた。
残る何本かはテュケ君に迫る。
「くっ!このっ!!」
数本は剣で斬り払うけど最後の一本がテュケ君の背中に回り込んでいる。
「危ない!」
テュケ君に直撃したと思い、目を背けてしまう。
「ミナ、大丈夫よ」
リオさんの声で目を開けテュケ君を見る。
テュケ君はもう片方の手で《ラズルシェーニェ》を発動させて残る一本を防いでいた。
そっか。私の力を使えるんだよね。
「劣化コピーでも能力は使えるもんね」
「ソラちゃん言い方が酷いです」
「聞こえたぞ!誰が劣化コピーだよ!」
「テュケだよ。なんで下側から攻めた?足が変形することくらい予想できた筈。だから『我々の中で最弱』ってなるの」
「う…悪かったよ!」
ソラちゃんに言い負けるテュケ君。
でも私と思考を共有できるし、私が見たものをテュケ君は感じ取って死角からの攻撃を防げるんだ。これは大きな利点だよ!
「ていうか思考を共有できるって事はミナも下から攻めそうよね」
「…そんな事は無いと思いますよ」
テュケ君は隙を突くために最短距離で攻撃を仕掛けていた。
私も同じ事をしそう…。
『随分余裕があるわねぇ。生意気だわ!』
今度はお腹の口から大量の触手がウネウネと伸びてきた。それが全方向に飛び出してくる。
「何だよコイツ…こんなのが神様なのかよ?」
テュケ君は右手の剣と左手の《ラズルシェーニェ》を使って触手を防ぎながら後退してくる。
「神っていうか邪神じゃないのよ」
リオさんはデバイス2つに《ディストーションバリア》を張らせて攻撃を防ぎながら自分は《ルインブレイザー》で本体を攻撃。
「あの像よりもキモいよ」
ソラちゃんは触手が襲いかかる瞬間に転移石を本体に投げつけて瞬間移動。《ベルセルクハウル》を発動してハルバードで連続攻撃。
「その点ミナさんは魔王の力も制御していて元のままですからね」
ユキさんは私の前で盾を構えて全ての攻撃を防いでくれていた。
[《エスカシャイターン》の発現により機能が拡張されました。《ヴィサス・エスカシャイターン》、味方に《エスカシャイターン》を付与できます]
つまり《アルスアドラステア》の魔王バージョンだね。
今は対神様だからとても役にたつよ。
《ヴィサス・エスカシャイターン》を発動する。
全員の背中に黒い翼が現れる。
「これは…ミナさんと同じ力ですね。凄い…」
「魔王を超えた神の力ね。言うなれば魔神かしら?」
ユキさんは黒い翼を纏って妖艶な雰囲気になった気がするし、リオさんも寒気のする様な内なるエネルギーを感じる。
「くろがねの城?」
「だから古いって。超合金で出来てないし」
ソラちゃんは燃え上がる様な闘気を感じる。けど、普段通りにリオさんといつものよくわからない話をしていた。
「なあ、敵を目の前に呑気な話してていいのかよ?早くコイツを倒してみんなの援護に行こう!」
テュケ君は私と同じ感覚だ。流石眷属…。
『あぁ~もうっ!さっきから何なの!?アタシが目の前にいるのに余裕こいちゃって、失礼じゃないのよぉっ!』
声を震わせて怒り狂うマリージョア様。
そうだね。早く終わらせてみんなを助けなくちゃ。
《ラズルシェーニェ》と《フェアレーター》を両手に集めた状態でディエスヘレスブリンガーをインベントリから取り出して、エネルギーを送り込む。その上でオーバーブーストを掛けた《ルインブレイザー》を付与。
過負荷で剣が震えている。すぐ終わるから少しだけ持ち堪えてね。
ユキさんの横をすり抜けて触手を斬り払いながら突進する。
「これで終わりです!」
今使える全ての力をもって、目の前にいるフリースフィアの主神を滅ぼす。
大上段に構えた剣を振り下ろす──
『ま、待って!降参!降参よーー!』
お腹の口から出ていた触手を切り離し伸びた手足を元の形に戻しながら叫ぶマリージョア様。
私は……
彼の顔の目の前で剣を止めた。
僅かに剣が届いていて額から血が流れ出る。
「話してくれますか?あなた達を扇動した者の名を」
「言うわ!言うからこの物騒な物を引っ込めてちょーだい…」
剣を話して少しだけ距離を取る。
まだ武器を納めるつもりはない。何かしてきたら直ぐに斬り捨てられるように気も抜かない。
「そんな怖い顔しないで…ちゃんと話すからぁ…」
みんなも集まってくる。それぞれが直ぐに全力攻撃が出来る態勢だ。
「私達に話を持ちかけてきたのはライオアールの新しい主神よ。名前は確か…ルーヴァンシュだったかしら?」
[音信不通の世界の主神でしょう]
「何よ、曖昧ね」
「名前が長かったから覚えにくかったのよぉ…ルーヴァンシュ、り…り…そう!ルーヴァンシュ=リヴェルティアって言っていたわ!」
リヴェルティア!?
「ここまでやっておいてタダで帰れると思ってないわよ~」
どうやら退いてはもらえないようだ。
それなら仕方ない。
マリージョア様はもう糸は使ってこない様だ。
両手をうねらせると腕が縦に裂けていき一本の腕が4本に分かれた。
こちらの世界の常識を押し付けるのは良くないけど、フリースフィアはこういう生き物ばかりなのかな?ちょっと気持ち悪い。
「また奇妙な生き物になったぞ」
「私はこっちの方が怖くないよ?」
「俺は人の形してる方がまだマシだな。攻撃が読みやすい」
テュケ君とソラちゃんが話していた。
周りの様子を確認する。
どのチームも互角の戦いをしている様だ。人数の多い孤児院組のいるチームは負傷者を後退させて回復しながら戦っている。個々で劣っていても人数と連携で押し返している。
ルーティアさんの判断は間違ってなかったね。
『私を目の前にして余所見なんてしてるんじゃあないわよ~!』
お腹が開いてエネルギーの塊を放ってきた。
私はそれをラズルシェーニェで斬り払うとそれは爆発する。ダメージは無い。
視界を奪われた一瞬を突いて8本の腕が私を包み込む様に伸びてきていた。
「ミナ!」「ミナさん!」「やらせないよ!」
ユキさんとソラちゃんが私の左右に来て腕を弾き返してくれる。
リオさんは後方から3連《レイブラスター》で2人が撃ち漏らした腕を迎撃してくれた。
「隙ありだ!」
テュケ君が下側から回り込み斬り込んでいく。
『隙なんてないわよ~』
2本の足が4本ずつに分かれてテュケ君に遅い掛かる。
虚をつかれたテュケ君は勢いがついてしまっていて止まれない。
「テュケ君!」
《ラズルシェーニェ》を放って鋭利に伸びていく無数の足を数本は打ち払えた。
残る何本かはテュケ君に迫る。
「くっ!このっ!!」
数本は剣で斬り払うけど最後の一本がテュケ君の背中に回り込んでいる。
「危ない!」
テュケ君に直撃したと思い、目を背けてしまう。
「ミナ、大丈夫よ」
リオさんの声で目を開けテュケ君を見る。
テュケ君はもう片方の手で《ラズルシェーニェ》を発動させて残る一本を防いでいた。
そっか。私の力を使えるんだよね。
「劣化コピーでも能力は使えるもんね」
「ソラちゃん言い方が酷いです」
「聞こえたぞ!誰が劣化コピーだよ!」
「テュケだよ。なんで下側から攻めた?足が変形することくらい予想できた筈。だから『我々の中で最弱』ってなるの」
「う…悪かったよ!」
ソラちゃんに言い負けるテュケ君。
でも私と思考を共有できるし、私が見たものをテュケ君は感じ取って死角からの攻撃を防げるんだ。これは大きな利点だよ!
「ていうか思考を共有できるって事はミナも下から攻めそうよね」
「…そんな事は無いと思いますよ」
テュケ君は隙を突くために最短距離で攻撃を仕掛けていた。
私も同じ事をしそう…。
『随分余裕があるわねぇ。生意気だわ!』
今度はお腹の口から大量の触手がウネウネと伸びてきた。それが全方向に飛び出してくる。
「何だよコイツ…こんなのが神様なのかよ?」
テュケ君は右手の剣と左手の《ラズルシェーニェ》を使って触手を防ぎながら後退してくる。
「神っていうか邪神じゃないのよ」
リオさんはデバイス2つに《ディストーションバリア》を張らせて攻撃を防ぎながら自分は《ルインブレイザー》で本体を攻撃。
「あの像よりもキモいよ」
ソラちゃんは触手が襲いかかる瞬間に転移石を本体に投げつけて瞬間移動。《ベルセルクハウル》を発動してハルバードで連続攻撃。
「その点ミナさんは魔王の力も制御していて元のままですからね」
ユキさんは私の前で盾を構えて全ての攻撃を防いでくれていた。
[《エスカシャイターン》の発現により機能が拡張されました。《ヴィサス・エスカシャイターン》、味方に《エスカシャイターン》を付与できます]
つまり《アルスアドラステア》の魔王バージョンだね。
今は対神様だからとても役にたつよ。
《ヴィサス・エスカシャイターン》を発動する。
全員の背中に黒い翼が現れる。
「これは…ミナさんと同じ力ですね。凄い…」
「魔王を超えた神の力ね。言うなれば魔神かしら?」
ユキさんは黒い翼を纏って妖艶な雰囲気になった気がするし、リオさんも寒気のする様な内なるエネルギーを感じる。
「くろがねの城?」
「だから古いって。超合金で出来てないし」
ソラちゃんは燃え上がる様な闘気を感じる。けど、普段通りにリオさんといつものよくわからない話をしていた。
「なあ、敵を目の前に呑気な話してていいのかよ?早くコイツを倒してみんなの援護に行こう!」
テュケ君は私と同じ感覚だ。流石眷属…。
『あぁ~もうっ!さっきから何なの!?アタシが目の前にいるのに余裕こいちゃって、失礼じゃないのよぉっ!』
声を震わせて怒り狂うマリージョア様。
そうだね。早く終わらせてみんなを助けなくちゃ。
《ラズルシェーニェ》と《フェアレーター》を両手に集めた状態でディエスヘレスブリンガーをインベントリから取り出して、エネルギーを送り込む。その上でオーバーブーストを掛けた《ルインブレイザー》を付与。
過負荷で剣が震えている。すぐ終わるから少しだけ持ち堪えてね。
ユキさんの横をすり抜けて触手を斬り払いながら突進する。
「これで終わりです!」
今使える全ての力をもって、目の前にいるフリースフィアの主神を滅ぼす。
大上段に構えた剣を振り下ろす──
『ま、待って!降参!降参よーー!』
お腹の口から出ていた触手を切り離し伸びた手足を元の形に戻しながら叫ぶマリージョア様。
私は……
彼の顔の目の前で剣を止めた。
僅かに剣が届いていて額から血が流れ出る。
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「言うわ!言うからこの物騒な物を引っ込めてちょーだい…」
剣を話して少しだけ距離を取る。
まだ武器を納めるつもりはない。何かしてきたら直ぐに斬り捨てられるように気も抜かない。
「そんな怖い顔しないで…ちゃんと話すからぁ…」
みんなも集まってくる。それぞれが直ぐに全力攻撃が出来る態勢だ。
「私達に話を持ちかけてきたのはライオアールの新しい主神よ。名前は確か…ルーヴァンシュだったかしら?」
[音信不通の世界の主神でしょう]
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「名前が長かったから覚えにくかったのよぉ…ルーヴァンシュ、り…り…そう!ルーヴァンシュ=リヴェルティアって言っていたわ!」
リヴェルティア!?
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