転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編1:ドゥーム・セントラルコア決戦

深部

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装備の更新も終えて、先程開けた大穴に突入する。

みんなには《アルスアドラステア》が掛かっているから、例え撃破されたとしてもランディアに強制転移されるだけの筈だ。

私だけはそうはいかないので気を付けないといけない。

下方向に飛んでいくと白く光っていた周囲の壁が赤くなってきた。

「何だか不気味ですね」
「いよいよボスって感じね」

ユキさんとリオさんが周りを見渡しながら話している。

〈どうやらセントラルコア深部までもうすぐの様です〉

レナトゥスが教えてくれた。
ようやくここまで来たんだね。

「全員、あらゆる事態を予測し対応しろ。私達の勝利条件はミナとレナトゥスをセントラルコア深部にアクセスさせる事だ。到達まで2人を守れ!」
「もう一踏ん張りだな!何が来ても俺達が払ってやるぜ!」
「前衛は任せろ。ユキ達はミナの側で温存だ」
「私達に任せてねー」

先輩達が先行してくれる。ユキさん、リオさん、ソラちゃんは私の周り固めてくれた。

周囲を警戒しながら飛んでいると、地面が見えてくる。
そこには5体のドゥームが立っていた。全員個体名が違う。どれもルトと同じ強さだろうか。

顔を向けると一瞬でこちらに飛んできて攻撃してきた。

「いきなりとはご挨拶じゃねぇか!」

大剣で攻撃を受け止め斬り返すダキアさん。

「さっきの奴より動きがいいぞ。気を付けろ」

クロウさんも長剣で迫り来るドゥームに斬りかかる。

「援護するよ?」
「そうね。援護するわ」

ソラちゃんは前に出てリオさんも少しだけ前進。援護可能な位置についた。
ユキさんは私の側から離れない。

「相手が5体なら俺も行くぞ!援護は任せた!」

マサキさんも飛び出していく。

ドゥーム達は手と足を剣に変えて人間ではできない動きで攻撃をしてくる。それに翻弄されながらもみんな何とかそれに対応している。

ルトとは違って大量に増えて襲い掛かってくる事はない。もしかして全てを融合させて強化しているのかも。

私はオーバーブーストをみんなに付与しながら様子を見る。

[各ドゥームのエネルギー総量が異常です。上昇中…危険です]

何…?

「何か仕掛けてきやがるのか?」
「その前に倒す!」

ダキアさんとクロウさんは構わず斬り込んでいく。

「駄目だ!奴らから離れろ!」

ルーティアさんが叫ぶ。

マサキさんはそれにいち早く反応して距離を取る。
次の瞬間、ドゥーム達が爆発した。

トリプルブースト《ルインブレイザー》程ではないが凄まじい爆発だった。

私は咄嗟にオーバーブーストで前衛のみんなの耐久力を強化する。

爆心地から離れていた私達は《カタフィギオ》で衝撃を防いでいたけどその結界が破壊寸前になるダメージだ。

みんなは…?

「クロウ…!」

ダキアさんの声が聞こえた。

爆煙が治ると、着装していたドゥームを吹き飛ばされて、身体がボロボロになったクロウさんを抱き抱えるダキアさんが見えた。

「馬鹿野郎!俺なんかを庇って倒れている場合かよ…!」
「ぐっ…ダキア、あとは任せたぞ…ミナを護れ…」

そう言うとクロウさんの身体が消えていく。

「アリソンさん!」

ソラちゃんの悲痛な声が聞こえる。

アリソンさんは咄嗟にソラちゃんを突き飛ばしたらしく、ソラちゃんは爆心地から離されていた。

「よかったぁ…無事みたいだねー…」

アリソンさんも消えてしまった。

「気付くのが遅れてしまった…すまない、クロウ、アリソン」

ルーティアさんは悔しそうに呟いた。

「私のせいで…」

ガックリと肩を落としたソラちゃんは俯いたまま動かない。

「今のは仕方なかったわ。アリソンさんが助けてくれたんだから、その分使命を全うするわよ」
「…うん」

リオさんがソラちゃんを後ろから抱きしめて話している。

「幸いな事に2人はランディアに戻されただけだ。クロウとアリソンの分までやり切るぞ」

私達は地面に降り立って周りを見渡す。

ルトと交戦した所の様に広大な空間だ。

「あれは…?」

奥の方に見えるのは黒い球体。

〈あれがセントラルコアの本体です〉

「行くぞ!」

ルーティアさんが言うと全員で本体に向かって飛んでいく。

近付くにつれて球体の大きさが分かってきた。
直径は200メートルくらいで真っ黒で表面はツルツルだ。それが地面に設置する事なく浮かんでいた。
これにアクセスすればいいんだよね?

「気を付けろ!」

球体の表面が波打っている。何か仕掛けてくるのだろうか…?

「攻撃しても大丈夫なんだよね?」
〈はい。ある程度質量を失っても問題はありません〉
「よし、仕掛けてくる前に攻撃だ。魔法で攻めるぞ」

リオさん、ネネさん、ハナちゃん、ルーティアさんが魔法を放って攻撃する。

《レイブラスター》や《メガフレア》を次々と発射していく。

光条が表面を焼き、巨大な火球が大爆発を起こして本体を削り取っていく。

「どうだ…?」

本体の表面が削り取られているのが見て取れた。本体は尚も表面をうねらせて、人間大の塊を次々と分離していく。

[異常なエネルギー量です。先程のドゥーム同様自爆するつもりです]

「全員一箇所に集まれ!」

ルーティアさんが《カタフィギオ》を張ると他のみんなも重ねて結界を張る。

分離した塊が次々とこちらに飛んできて爆発。次々と結界を吹き飛ばしていく。

[このままでは危険です。全ての結界が破壊されます]

「私が防ぎます!フォローをお願いします」

トリプルブーストの《カタフィギオ》を一番内側に展開。
みんなが張ってくれた全ての結界が破壊されても、私の張ったものは壊されずに済んだ。

「なんて威力だ…私達の防御では防ぎきれないぞ」
「でも向こうもかなりの質量を失ってるわ。あと少し削れば無力化できる筈よ」

ハナちゃんがは苦しそうに呟き、ネネさんがそれに答えている。
球体は初めに見た時の半分位まで縮小していた。

「ちっ…そう簡単にはいかない様だぜ」

足元から人型のドゥームが次々と現れる。
それとほぼ同時に結界が消えてしまった。
私達は空中に逃れて襲い掛かってくる人型を迎撃する。

「ミナが動ける様になるまで守るんだ!」

私を中心に全方位にみんなが展開してくれる。

早く、動けるようにならなくちゃ。

息を整えながら本体を睨んでいた。
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