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特別編1:ドゥーム・セントラルコア決戦
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次々と襲い掛かってくる人型をみんなが防いでくれて私は何とか動ける様になった。
これ以上みんなに負担はかけたくない。
一気に本体に取り付いてアクセスする!
「行きます!」
「援護します!」「一緒に行く」
ユキさんとソラちゃんがついて来てくれる。
勢いよく飛び出して人型ドゥームの包囲を突破して最大加速で本体に迫る。
かなり小さくなった黒い球体から槍の様に鋭く長いものが飛び出してくる。
ユキさんが大盾で弾いてくれたけど、一度通り過ぎた槍は湾曲しながら戻ってきた!
ソラちゃんがハルバードで槍を断ち切ってくれたけど、切り離された先端は自立して跳び回りソラちゃんの左肩に突き刺さる。
「うぐっ…このっ…!しつこい!」
乱暴に引き抜いて握り潰した。
「大丈夫?」
「うん。怪我はしてないよ」
「また来ます!」
ソラちゃんのダメージを確認していたらユキさんが警告を発する。
球体の表面の凹凸が激しくなって数え切れないくらいの槍が飛び出してくる。
「《マナイグジスベイト》!《デスペラシオンラディウス》!」
針山の様な猛攻撃をリオさんが全て撃墜してくれた。
「行きなさい!」
リオさんは既にドゥームを剥がされていてあちこちから血を流していた。
ドゥームの大群の攻撃を受けて殆どの人が大ダメージを受けている。
「はい!」
行かなくちゃ!
あの攻撃を止めるにはレナトゥスがアクセスするしかない!
本体は更に体を分離してこちらに飛ばしてくる。それをユキさんが盾で防いでくれた。
「今の内に!」
「うん!ありがとう!」
ユキさんの脇をすり抜けて球体に迫る。
球体が2つに割れて中から人型が出てくる。あれはコア?
〈いえ、複製体です。あの奥にコアがあります〉
人型が真っ直ぐこちらに飛んでくる。
「邪魔をするな!」
ソラちゃんが私を追い抜いて人型をハルバードで吹き飛ばす。
「行って!」
「ありがとう!」
球体は開いたままだ。あそこに飛び込んだらアクセスが容易な筈。
加速して飛び込もうとしたら目の前にまたもや槍が飛び出してきた。
「やらせん!」
魔法剣が8本飛んできて私の目の前で槍を受け流す。
マサキさんとハナちゃんが私を追い抜いて迫り来る槍を引き付けてくれる。
2人に感謝しつつ私は裂け目に向かう。
裂け目から出て来たのは筒。
結界は設置型だから進みながらは使えない。避けてたら裂け目が閉じてしまう。
一か八か…突っ込む!
「任せな!」
ルーティアさんが風の大精霊ジンに乗って私を追い越す。ジンの右手にはダキアさん。投げつける様に放たれたダキアさんは閉じようとしている裂け目に飛び込んで全身で塞いでくれた。
砲撃はルーティアさんに直撃。ジンは一瞬で吹き飛ばされて《カタフィギオ》を張ったルーティアさんも砲撃を僅かに逸らして消滅した。
「ミナ…!早くしろ…!!」
「は、はい!」
ダキアさんは閉じようとしている球体を押さえながら飛び出してくる無数の槍に串刺しになっていた。
「ごめんなさい…」
「大丈夫だ…先に戻ってる。必ず帰ってこいよ…」
通り過ぎ様に一言。
みんな…ありがとう!
本体の一番奥に白いソフトボール位の球があった。
これが…。
〈アクセスを開始します。触れてください〉
手を触れると私からレナトゥスが剥がれていく。
同時に私の意識に違う者の存在が流れ込んできた。
(ようこそアスティアの神。ずっと見ていました)
「見ていた…?あなたがセントラルコア?」
(はい。正確にはセントラルコアの指令コア。個体名はコスモスです。お待ちしていました)
「待ってた…?つまりあなたは私が来ることを良いと思っていたのですか?」
(はい。しかし他の者は違いました。私だけではあなたを受け入れる指令が出せませんでした)
コスモスはセントラルコアを守る者達、ガーディアンコアには指示ができないらしい。
指令系統を複雑化させる事で簡単に乗っ取られないようにしているそう。
でもコスモスに直接アクセスをした事によって、セントラルコアを構成しているその他のコアを従わせる事ができ、間接的にガーディアンコアに停止を命令出来るらしい。
「それなら今すぐ戦闘を停止してください」
(既に全てのドゥームは戦闘を停止しました。残念ながらここにいたあなたの仲間は全て消滅してしまいましたが)
みんな…。
〈ミナさん、ありがとうございました。これで我々は生き残る事ができます。他の生命を脅かす事もせずに済みます〉
レナトゥスは感謝を告げてくる。
「私だけじゃないよ。私達を手伝ってくれたみんながいたからこんな無茶が出来たんだから…お礼はみんなに言って欲しいかな」
(我々はあなたとあなたの世界に多大なる迷惑を掛けた上、救っていただきました。感謝しています)
「いいですよ。元々勝手に首を突っ込んだだけですし。でも、もう他の世界を破壊するような事はしないでくださいね」
(心得ました)
コスモスは転移阻害を解除してくれた。
「じゃあ、私はそろそろ帰るね。みんなが心配してると思うから」
(はい。本当にお世話になりました。またお会い出来るかは分かりませんが…どうかこれをお納めください)
インベントリに何かが入ってきた。
確認したらドゥーム素体と表示された。
…何だかものすごい数なんだけど。
(あなたがセントラルコア内部で加工していたものと同じです。生命ではありませんので素材としてお使いください)
「ありがとうございます。それでは」
《テレポート》でランディアに戻る。
「ミナさん!」「ミナ!」
艦橋っぽい所に転移したらみんなもそこに集まっていて、ユキさんとソラちゃんが私を見つけて抱きついて来た。
勢い余って転んでしまった。
「終わったんですね…!」
「うん。指令コア…コスモスは私達のやろうとしている事に賛成だったみたい。だからすぐに全てのドゥームを止めてくれたよ」
集まってくるみんなに経緯を説明した。
「お疲れ様、ミナ」
ルーティアさんが声を掛けてくれる。
「皆さんが来てくれなかったら、私とレナトゥスだけじゃやれませんでした。本当にありがとうございました」
「君には今まで色んな事を助けてもらった。エリストもエルジュも、アスティアさえも救ってくれたんだ。私の命も助けてくれた。これくらい当然だよ」
ルーティアさんは優しい笑顔で言った。
「まずは帰ろう。みんなの家に」
これ以上みんなに負担はかけたくない。
一気に本体に取り付いてアクセスする!
「行きます!」
「援護します!」「一緒に行く」
ユキさんとソラちゃんがついて来てくれる。
勢いよく飛び出して人型ドゥームの包囲を突破して最大加速で本体に迫る。
かなり小さくなった黒い球体から槍の様に鋭く長いものが飛び出してくる。
ユキさんが大盾で弾いてくれたけど、一度通り過ぎた槍は湾曲しながら戻ってきた!
ソラちゃんがハルバードで槍を断ち切ってくれたけど、切り離された先端は自立して跳び回りソラちゃんの左肩に突き刺さる。
「うぐっ…このっ…!しつこい!」
乱暴に引き抜いて握り潰した。
「大丈夫?」
「うん。怪我はしてないよ」
「また来ます!」
ソラちゃんのダメージを確認していたらユキさんが警告を発する。
球体の表面の凹凸が激しくなって数え切れないくらいの槍が飛び出してくる。
「《マナイグジスベイト》!《デスペラシオンラディウス》!」
針山の様な猛攻撃をリオさんが全て撃墜してくれた。
「行きなさい!」
リオさんは既にドゥームを剥がされていてあちこちから血を流していた。
ドゥームの大群の攻撃を受けて殆どの人が大ダメージを受けている。
「はい!」
行かなくちゃ!
あの攻撃を止めるにはレナトゥスがアクセスするしかない!
本体は更に体を分離してこちらに飛ばしてくる。それをユキさんが盾で防いでくれた。
「今の内に!」
「うん!ありがとう!」
ユキさんの脇をすり抜けて球体に迫る。
球体が2つに割れて中から人型が出てくる。あれはコア?
〈いえ、複製体です。あの奥にコアがあります〉
人型が真っ直ぐこちらに飛んでくる。
「邪魔をするな!」
ソラちゃんが私を追い抜いて人型をハルバードで吹き飛ばす。
「行って!」
「ありがとう!」
球体は開いたままだ。あそこに飛び込んだらアクセスが容易な筈。
加速して飛び込もうとしたら目の前にまたもや槍が飛び出してきた。
「やらせん!」
魔法剣が8本飛んできて私の目の前で槍を受け流す。
マサキさんとハナちゃんが私を追い抜いて迫り来る槍を引き付けてくれる。
2人に感謝しつつ私は裂け目に向かう。
裂け目から出て来たのは筒。
結界は設置型だから進みながらは使えない。避けてたら裂け目が閉じてしまう。
一か八か…突っ込む!
「任せな!」
ルーティアさんが風の大精霊ジンに乗って私を追い越す。ジンの右手にはダキアさん。投げつける様に放たれたダキアさんは閉じようとしている裂け目に飛び込んで全身で塞いでくれた。
砲撃はルーティアさんに直撃。ジンは一瞬で吹き飛ばされて《カタフィギオ》を張ったルーティアさんも砲撃を僅かに逸らして消滅した。
「ミナ…!早くしろ…!!」
「は、はい!」
ダキアさんは閉じようとしている球体を押さえながら飛び出してくる無数の槍に串刺しになっていた。
「ごめんなさい…」
「大丈夫だ…先に戻ってる。必ず帰ってこいよ…」
通り過ぎ様に一言。
みんな…ありがとう!
本体の一番奥に白いソフトボール位の球があった。
これが…。
〈アクセスを開始します。触れてください〉
手を触れると私からレナトゥスが剥がれていく。
同時に私の意識に違う者の存在が流れ込んできた。
(ようこそアスティアの神。ずっと見ていました)
「見ていた…?あなたがセントラルコア?」
(はい。正確にはセントラルコアの指令コア。個体名はコスモスです。お待ちしていました)
「待ってた…?つまりあなたは私が来ることを良いと思っていたのですか?」
(はい。しかし他の者は違いました。私だけではあなたを受け入れる指令が出せませんでした)
コスモスはセントラルコアを守る者達、ガーディアンコアには指示ができないらしい。
指令系統を複雑化させる事で簡単に乗っ取られないようにしているそう。
でもコスモスに直接アクセスをした事によって、セントラルコアを構成しているその他のコアを従わせる事ができ、間接的にガーディアンコアに停止を命令出来るらしい。
「それなら今すぐ戦闘を停止してください」
(既に全てのドゥームは戦闘を停止しました。残念ながらここにいたあなたの仲間は全て消滅してしまいましたが)
みんな…。
〈ミナさん、ありがとうございました。これで我々は生き残る事ができます。他の生命を脅かす事もせずに済みます〉
レナトゥスは感謝を告げてくる。
「私だけじゃないよ。私達を手伝ってくれたみんながいたからこんな無茶が出来たんだから…お礼はみんなに言って欲しいかな」
(我々はあなたとあなたの世界に多大なる迷惑を掛けた上、救っていただきました。感謝しています)
「いいですよ。元々勝手に首を突っ込んだだけですし。でも、もう他の世界を破壊するような事はしないでくださいね」
(心得ました)
コスモスは転移阻害を解除してくれた。
「じゃあ、私はそろそろ帰るね。みんなが心配してると思うから」
(はい。本当にお世話になりました。またお会い出来るかは分かりませんが…どうかこれをお納めください)
インベントリに何かが入ってきた。
確認したらドゥーム素体と表示された。
…何だかものすごい数なんだけど。
(あなたがセントラルコア内部で加工していたものと同じです。生命ではありませんので素材としてお使いください)
「ありがとうございます。それでは」
《テレポート》でランディアに戻る。
「ミナさん!」「ミナ!」
艦橋っぽい所に転移したらみんなもそこに集まっていて、ユキさんとソラちゃんが私を見つけて抱きついて来た。
勢い余って転んでしまった。
「終わったんですね…!」
「うん。指令コア…コスモスは私達のやろうとしている事に賛成だったみたい。だからすぐに全てのドゥームを止めてくれたよ」
集まってくるみんなに経緯を説明した。
「お疲れ様、ミナ」
ルーティアさんが声を掛けてくれる。
「皆さんが来てくれなかったら、私とレナトゥスだけじゃやれませんでした。本当にありがとうございました」
「君には今まで色んな事を助けてもらった。エリストもエルジュも、アスティアさえも救ってくれたんだ。私の命も助けてくれた。これくらい当然だよ」
ルーティアさんは優しい笑顔で言った。
「まずは帰ろう。みんなの家に」
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