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アスティア
お疲れ会
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魂を分けて神様になってもいいという人は十分過ぎるほど集まった。
それについては追々やっていくとしよう。
今はアスティアを守ってくれたみんなを労いたい。
「お腹空いた」
「そういえばずっと何も食べて無かったわね」
ソラちゃんの一言で、空腹を思い出した。
うん。ご飯を食べよう。
「ここでなら直ぐに用意できます」
「じゃあ酒も頼む」
「お疲れ会か!いいな!」
という訳でアウラさんが用意してくれてみんなでご飯を頂く事に。大きなテーブルを生成して料理を並べていく。人数も多いので立食形式だ。お酒もリクエスト通りに出してくれた。
ダンジョンって便利だね。
みんなでワイワイと食事を楽しんで、今後についての話をする。と、言っても暫くノンビリしたいだとか、何処かに遊びに行くだとかの話ばかりで堅苦しい話をする訳ではない。
「ミナは冒険者を続けるのか?」
「出来ればそうしたいですね」
「帰ったらSランクに昇格だぞ」
ルーティアさんはお酒の入ったジョッキを片手に嬉しそうに言っている。
ここにいるみんなSランクで良いんじゃないかな?
「そんな事したらSランクだらけになってしまうぞ。今回はミナ、ユキ、リオ、ソラ、テュケ、マサキ、ネネ、ハナ位じゃないか?」
「それでも十分多いですね」
Sランクって何か特別な事があるのかな?
「難易度の高い依頼が受けられるぞ」
「今回以上に難易度の高いものなんてありませんよね」
今回は本当に大変だった。まさか宇宙で戦う事になるなんて。
「みんなが無事で本当に良かったです」
「全員無事は奇跡だ。いや、ティナやシン、レアのお陰か」
2人の未来予知を軸にレアさんが戦場を完全にコントロールしてくれていたから死人が出る事は無かったんだ。
「ユイさんも大活躍だったんですよ」
レアさんがやってきて話し掛けてくる。ユイさんと子犬になったリルちゃんも一緒だ、
「私というよりはリルちゃんとミーちゃんですよ。マイケルさんとユウキちゃんの援護も助かりました」
ユウキちゃんは出てきた料理をドンドン食べている。食べっぷりはソラちゃんに似ているね。隣でマイケルさんが口元を拭いてあげたり皿に料理を取ってあげたりと忙しそうにしていた。
子供の面倒を見るお父さんみたいだ。
「クロウ、やはり私にはまだ早い」
「セインは充分にクランを取りまとめている。お前に任せて正解だった」
クロウさんとセインさんは真剣な顔で話し合っていた。
どうやらクロウさんは黒鉄の刃のリーダーをセインさんに譲ったらしい。
クロウさんはダキアさん達とチームを再結成して生き生きとしていた。
「いつまでもクロウに甘えてばかりはいられないからね。私なりに頑張ってみる」
「何かあれば何時でも聞いてくれ」
「ああ、頼りにさせてもらう」
2人はグラスを軽く掲げると注がれたお酒を飲み干した。
「ミナ~あれからテュケとはどうなったのよ?」
「へ?テュケ君は順調ですよ」
聞いてきたのはマイアさん。既に酔っ払ってるみたい。
テュケ君は私達と一緒のチームで戦いたくて修練を頑張ってきたんだよね。レナトゥスとの戦いでは本当に頑張ってくれたからね。
「……何か話がズレてるわね」
「ほらマイナ、絡むのはやめなさい」
レイアさんが来てマイナさんを嗜める。
マイナさんは更にガラスを煽ってお替りを探しに行ってしまう。
黒鉄の刃のみんなもトップチームはドゥームアンヘルと戦ってくれて、他のメンバーは避難誘導や負傷者の手当てをしてくれていたらしい。
「レイアさん、今回は助かりました」
「あんなものと戦うのは初めてで、みんな浮き足立っていたわ。セインが何とか士気を保ってくれたお陰で私達も戦えたの。ミナは凄いわね。あんなものと普通にやりあえるなんて」
「私だって必死でしたよ。誰かがやらなくちゃこの世界が無くなる所でしたし。私の側にもユキさんやリオさん、ソラちゃんがいてくれたから頑張れたんだと思います」
私がそう言うとレイアさんは優しく微笑んで抱きしめてくれた。
「よく頑張ったわね。こんな小さな身体で何もかも背負って…偉かったわね」
「私に出来る事を精一杯やっただけです…」
レイアさんは私の耳元で囁く。
「まだ…何かやり残した事があるの?」
「…はい」
レイアさんはどこを見て気付いたんだろう?
「それはみんなには言えない事なの?」
「言ったら反対されちゃうから。それに私じゃないと出来ない事だから」
「そう…」
レイアさんは悲痛な面持ちで私を見つめる。
「何を話しているの?」
メイアさんがやって来て聞いてくる。
「何でもないわ。ミナの頑張りを労っていたのよ」
「そう」
メイアさんは私とレイアさんを見比べてからマイナさんの介抱をしに行った。
「せめてユキ達には話してあげなさい」
「はい…」
レイアさんもマイナさんの所に向かう。
ユキさん達を探す。
ソラちゃんは食べる事に夢中でリオさんはその近くでお酒を飲んでいる。ユキさんもそばで料理をとっていたけど私に気付いて微笑みながら手を振っている。
私も手を振り返しておいた。
この世界を守る事は出来たんだ。でもまだ終わりじゃない。
他の世界に行ったドゥームは、そこで生命を吸収し尽くしたら次はどうする?
次元を渡る事ができるのなら他の次元に渡ってその先で同じ事を繰り返すんじゃないだろうか。
いずれ私達の所にも来るんじゃないだろうか?
いや、自分の所に来るかも知れないからじゃないんだ。救えるものがあるなら救いたい。それが私の意志だ。
海の方を見ると、ケロちゃんとミーちゃんが戦っている。じゃれ合う程度なんだけど、サイズがサイズだけにスゴい迫力だ。
それを見てみんなが笑っている。全て終わって平和になったんだ。
これからはみんなが笑っていられる世界にしなくちゃね。
だから一つ。あと一つだけやる事がある。
レナトゥスは私の考えている事を行動に移すだろう。でも彼女だけでは成功しない。
リンクしたから分かるんだ。
「ねーちゃん。飯、食わないのか?」
テュケ君が来て聞いてくる。
「うん、食べるよ。もうお腹ペコペコ」
「じゃあ何か取ってきてやるよ」
「お願い」
あの子は気付いているだろうか?私がやろうとしている事を。
料理を取りながらマサキさん達と楽しそうに話をしている。
敢えて気付かないフリなのかな?
気を遣ってくれてるんだ。
テュケ君も大人になったね。
楽しそうな笑うみんなを見て私は嬉しかった。
それについては追々やっていくとしよう。
今はアスティアを守ってくれたみんなを労いたい。
「お腹空いた」
「そういえばずっと何も食べて無かったわね」
ソラちゃんの一言で、空腹を思い出した。
うん。ご飯を食べよう。
「ここでなら直ぐに用意できます」
「じゃあ酒も頼む」
「お疲れ会か!いいな!」
という訳でアウラさんが用意してくれてみんなでご飯を頂く事に。大きなテーブルを生成して料理を並べていく。人数も多いので立食形式だ。お酒もリクエスト通りに出してくれた。
ダンジョンって便利だね。
みんなでワイワイと食事を楽しんで、今後についての話をする。と、言っても暫くノンビリしたいだとか、何処かに遊びに行くだとかの話ばかりで堅苦しい話をする訳ではない。
「ミナは冒険者を続けるのか?」
「出来ればそうしたいですね」
「帰ったらSランクに昇格だぞ」
ルーティアさんはお酒の入ったジョッキを片手に嬉しそうに言っている。
ここにいるみんなSランクで良いんじゃないかな?
「そんな事したらSランクだらけになってしまうぞ。今回はミナ、ユキ、リオ、ソラ、テュケ、マサキ、ネネ、ハナ位じゃないか?」
「それでも十分多いですね」
Sランクって何か特別な事があるのかな?
「難易度の高い依頼が受けられるぞ」
「今回以上に難易度の高いものなんてありませんよね」
今回は本当に大変だった。まさか宇宙で戦う事になるなんて。
「みんなが無事で本当に良かったです」
「全員無事は奇跡だ。いや、ティナやシン、レアのお陰か」
2人の未来予知を軸にレアさんが戦場を完全にコントロールしてくれていたから死人が出る事は無かったんだ。
「ユイさんも大活躍だったんですよ」
レアさんがやってきて話し掛けてくる。ユイさんと子犬になったリルちゃんも一緒だ、
「私というよりはリルちゃんとミーちゃんですよ。マイケルさんとユウキちゃんの援護も助かりました」
ユウキちゃんは出てきた料理をドンドン食べている。食べっぷりはソラちゃんに似ているね。隣でマイケルさんが口元を拭いてあげたり皿に料理を取ってあげたりと忙しそうにしていた。
子供の面倒を見るお父さんみたいだ。
「クロウ、やはり私にはまだ早い」
「セインは充分にクランを取りまとめている。お前に任せて正解だった」
クロウさんとセインさんは真剣な顔で話し合っていた。
どうやらクロウさんは黒鉄の刃のリーダーをセインさんに譲ったらしい。
クロウさんはダキアさん達とチームを再結成して生き生きとしていた。
「いつまでもクロウに甘えてばかりはいられないからね。私なりに頑張ってみる」
「何かあれば何時でも聞いてくれ」
「ああ、頼りにさせてもらう」
2人はグラスを軽く掲げると注がれたお酒を飲み干した。
「ミナ~あれからテュケとはどうなったのよ?」
「へ?テュケ君は順調ですよ」
聞いてきたのはマイアさん。既に酔っ払ってるみたい。
テュケ君は私達と一緒のチームで戦いたくて修練を頑張ってきたんだよね。レナトゥスとの戦いでは本当に頑張ってくれたからね。
「……何か話がズレてるわね」
「ほらマイナ、絡むのはやめなさい」
レイアさんが来てマイナさんを嗜める。
マイナさんは更にガラスを煽ってお替りを探しに行ってしまう。
黒鉄の刃のみんなもトップチームはドゥームアンヘルと戦ってくれて、他のメンバーは避難誘導や負傷者の手当てをしてくれていたらしい。
「レイアさん、今回は助かりました」
「あんなものと戦うのは初めてで、みんな浮き足立っていたわ。セインが何とか士気を保ってくれたお陰で私達も戦えたの。ミナは凄いわね。あんなものと普通にやりあえるなんて」
「私だって必死でしたよ。誰かがやらなくちゃこの世界が無くなる所でしたし。私の側にもユキさんやリオさん、ソラちゃんがいてくれたから頑張れたんだと思います」
私がそう言うとレイアさんは優しく微笑んで抱きしめてくれた。
「よく頑張ったわね。こんな小さな身体で何もかも背負って…偉かったわね」
「私に出来る事を精一杯やっただけです…」
レイアさんは私の耳元で囁く。
「まだ…何かやり残した事があるの?」
「…はい」
レイアさんはどこを見て気付いたんだろう?
「それはみんなには言えない事なの?」
「言ったら反対されちゃうから。それに私じゃないと出来ない事だから」
「そう…」
レイアさんは悲痛な面持ちで私を見つめる。
「何を話しているの?」
メイアさんがやって来て聞いてくる。
「何でもないわ。ミナの頑張りを労っていたのよ」
「そう」
メイアさんは私とレイアさんを見比べてからマイナさんの介抱をしに行った。
「せめてユキ達には話してあげなさい」
「はい…」
レイアさんもマイナさんの所に向かう。
ユキさん達を探す。
ソラちゃんは食べる事に夢中でリオさんはその近くでお酒を飲んでいる。ユキさんもそばで料理をとっていたけど私に気付いて微笑みながら手を振っている。
私も手を振り返しておいた。
この世界を守る事は出来たんだ。でもまだ終わりじゃない。
他の世界に行ったドゥームは、そこで生命を吸収し尽くしたら次はどうする?
次元を渡る事ができるのなら他の次元に渡ってその先で同じ事を繰り返すんじゃないだろうか。
いずれ私達の所にも来るんじゃないだろうか?
いや、自分の所に来るかも知れないからじゃないんだ。救えるものがあるなら救いたい。それが私の意志だ。
海の方を見ると、ケロちゃんとミーちゃんが戦っている。じゃれ合う程度なんだけど、サイズがサイズだけにスゴい迫力だ。
それを見てみんなが笑っている。全て終わって平和になったんだ。
これからはみんなが笑っていられる世界にしなくちゃね。
だから一つ。あと一つだけやる事がある。
レナトゥスは私の考えている事を行動に移すだろう。でも彼女だけでは成功しない。
リンクしたから分かるんだ。
「ねーちゃん。飯、食わないのか?」
テュケ君が来て聞いてくる。
「うん、食べるよ。もうお腹ペコペコ」
「じゃあ何か取ってきてやるよ」
「お願い」
あの子は気付いているだろうか?私がやろうとしている事を。
料理を取りながらマサキさん達と楽しそうに話をしている。
敢えて気付かないフリなのかな?
気を遣ってくれてるんだ。
テュケ君も大人になったね。
楽しそうな笑うみんなを見て私は嬉しかった。
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