転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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竜人族の島

魚食

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その日の内にフレッドさんの所に行って事情を説明した。「そう言う事なら明日行ける様に準備します」と言ってくれた。

それからもう一つ、マサキさんの提案でリアード北に住むバルード氏の中で、魚料理に詳しい竜人族ドラゴニュートも連れて行く事になった。

村でマサキさんが事情を説明すると快く引き受けてくれた。

その帰り。

「この石像って、ディルヴェ様なのかな?」

村の中央に建っている石像を見ながら呟く。
どう見てもあの端正な顔立ちとはかけ離れている気がするんだけど。

「地上に降りてきた時に顔が変わったとか?」
「石像を作った竜人族ドラゴニュートがセンスなかったとか?」
「経年劣化で凹凸が削れてしまったのではないですか?」

リオさん、ソラちゃん、ユキさんがそれぞれ推測を話してくれる。
うん、どれも有り得そう。

そもそもこれがディルヴェ様じゃないかも知れないしね。

この話はいずれまた、ゆっくり調べてみてよう。

次の日、フレッドさんを迎えに行ったらミリアちゃんも一緒に行くと言っていて、フレッドさんと揉めていた。
危険は無いので一緒に行く事を認めてあげるとミリアちゃんはスゴく喜んでいた。

「あーこれはフレッドとくっついちゃった感じだわ」

くっつくって…結構年齢離れてない?見方によっては親子にも見えるんだけど…。

「愛さえあれば歳の差なんて?」
「いいじゃないですか。ロマンチックです」

ソラちゃんもユキさんも微笑ましく2人の様子を見ていた。

リアード北の村からはイルダバルードさんという女性の竜人族ドラゴニュートが来てくれる事に。

「海の向こうの食わず嫌い達に魚の旨さを教えてやろうじゃないか!」

そう言って豪快に笑っていた。

「頼もしいな!」
「宜しくお願いするわね」

マサキさんとネネさんが顔見知りらしい。

転移でメルドガルビルの町に移動して屋敷に行くとメルドガルビルさんとレアさん達、それからがガランさん達人間数人と、何やら打ち合わせをしていた。

「魚食のスペシャリストを連れてきました」
「おお!それは助かる。丁度今その話をしていた所なのだ」

メルドガルビルさん達はどの辺りでどんな魚がよく取れるとかを話していたらしい。

「俺達は元々食ってるのは魚ばかりだからな。よく知ってるんだよ」

人間の皆さんは竜人族ドラゴニュートから逃れて各地に隠れ住んでいたからかなり詳しかった。

「それなら早速魚を獲りに行けますか?」
「俺達は基本的には釣っていたんだが、竜人族ドラゴニュートの事を考えたらもっと効率よく漁をしないといかんよな?」
「網か…この島で使ってる所はないからなぁ。一から作らなきゃいかんな」

人間達が話し合っている。
網の作成もしくは調達は後で考えるとして
まずは試食用の魚を釣ってくる事になった。

ーーーー

半日掛けて各地に釣りに行って、結構沢山手に入れることができた。

アジやサンマの様な魚屋さんで見た事がある魚が沢山、中にはカツオやマグロの様な大きな魚まであった。

「よし、じゃあやってみますか!」
「私も始めるよ!」

屋敷の厨房でフレッドさんとイルダバルードさんが調理を始める。ミリアちゃんも手伝ってくれる様だ。

今のうちにメルドガルビルさんにお願いして町の竜人族ドラゴニュート達を集めもらっておく。

屋敷の中庭にかなりの人数が集まった頃、料理の数々が出来上がってくる。
刺身や焼き物、煮魚まで作ってくれていた。

「さあ、遠慮せずに食べてみなさい。そして思った事を言ってくれ。遠慮はするな、これから頻繁に食べるものになるのだからな」

メルドガルビルさんに言われてみんな恐る恐る料理を口にしていた。

結果としては概ね好評。

刺身は不評、大半の竜人族ドラゴニュートが味がないと言っていた。醤油とワサビを持ってきていたらしく、それを付けて食べさせてみたら激しく咳き込む竜人族ドラゴニュートが続出、どうやらワサビはダメらしい。

他の料理は意外と口に合ったらしく、全部食べてくれた。

「ここの連中は濃い味がいいみたいだね」
「辛めにした方が喜ばれそうだね」

試食した感想を聞きながらフレッドさんとイルダバルードさんは話し合っている。

今日会ったばかりの相手、それも竜人族ドラゴニュートと普通に話をしているけど怖くないのかな?

「料理の事になると色々忘れちゃうみたいなんです」

ミリアちゃんが嬉しそうに言っていた。

この町での試食は大成功だった。
私達も別に取り分けてくれていた料理をいただく事に。

「美味しい!」
「ホント、クセもなくて食べやすいわ」
「お刺身はやっぱり醤油とワサビですね。美味しいです」

この世界、ホント大抵の調味料はあるから助かるよ。

みんなでワイワイと魚料理を楽しんでいたらビジョンリングが反応し出した。

おや?

「はい、もしもし」

あ、間違えた。つい言っちゃうんだよね…。
ビジョンの先にはムニエルちゃんが映っていた。

『おねーちゃん!元気ー?』

私の姿を見て嬉しそうに手を振ってくれた。笑顔がとてもかわいい!

「うん!元気だよー!ムニエルちゃんはどうかな?」
『げんきー!』
『ミナさん、突然すみません。この子がどうしてもお話したいと言うもので…大丈夫でしたか?』

隣に映ったのはムニエルちゃんのお父さん。

「大丈夫ですよ。今丁度ご飯を食べていた所です」

今は遠く離れた竜人族ドラゴニュートの住む島にいる事、そこで魚料理の試食をしている事を説明した。

「それで、今度は魚を沢山捕まえなくちゃいけないからおっきなアミがいるんだよ」
『お魚捕まえるのにアミがいるの?』
「うん。ムニエルちゃん達は使わないよね?」
『うん。でもいっぱい捕まえられるよ!』

レッサーセイノールは特殊な漁法があるのかな?

『えーとね、ーー・・ー・ーー!ってやるの!』

突然大きな甲高い声を上げるのでビックリしてしまう。

『す、すみません…この子、まだ加減が下手で、やらせると物凄い数の魚を気絶させてしまうんです』
「つまり今のは魚を獲る時に使う音波なんですか?」
『はい』
「それ、詳しく教えてもらってもいいですか?」

お父さんから音波の出し方をを教わってみた。

「ありがとうございます。一度試してみますね」
『お役に立ててよかったです』
『おねーちゃん、またお話ししようね!』
「うん、またね!」

思わぬ所からいい情報が聞けた。
早速試してみようか。
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