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竜人族の島
終戦
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「俺の負けだ。好きにしろ」
「はい。そうさせてもらいます」
躊躇いもなく言うレアさん。
まさかトドメを刺すなんて言わないよね?
「…どうした?早くやれ」
「え?別にトドメとか刺しませんよ?何で戦士としての死を与えてあげなくちゃいけないんです?あなたには名誉ある死ではなく生き恥を晒してもらいます」
勝ち誇った様に言うレアさんに、悔しそうな呻くアルヴァハウトさん。
レアさん、絶対わざと言ってるよね?
「ではまず一仕事してもらいましょう。ミナさん、さっきやっていたみたいに声を拡大してもらえますか?島全体に届く様に」
「はい」
ヴィエトさんを呼んで声の拡大をやってもらう。何をするのかな?
「はい、ハウトの敗北を宣言してください。あ、言う前に名乗ってくださいね」
「何ぃっ…!?そんな真似できるか…!」
「言ってもらわないと困るんです。このままだとミナさんみたいな人達がゴロゴロいるメルドガルビル陣営が敵対した竜人族を虐殺しちゃうんですよ。戦闘ではなく虐殺です。抵抗しなければ攻撃はしない様に話もしてあるので、竜人族達の未来の為にここは堪えてください」
レアさんの説得なのか脅迫なのか分からない言葉に低い唸り声をあげているアルヴァハウトさん。少し間があって口を開いた。
「俺は、ハウト氏族長のアルヴァハウトだ。たった今ガルビル氏の代表者と一騎討ちを行い、敗北した。我らハウトはガルビルに降伏する。直ちに武器を納めよ」
声はヴィエトさんの力で島全体に届いた筈だ。
「ありがとうございます。これでもう戦争はお終いです。全ての戦闘行動が止まったのを確認したら終戦交渉をしましょう」
笑顔で言うレアさんにアルヴァハウトさんは困惑している様だった。
「此奴は交渉などした事がないからな…」
そう言いながら起き上がってきたメルドガルビルさん。
「もう終わってしまったか…私の一世一代の見せ場が…無念だ」
ええと、何かごめんなさい。
「アルヴァよ、これが人間の力だ。お前達が蔑んできた人間は強いのだ。これからは人間と共存する時代だ」
「…敗北者は何も言わん。ガルビルに従うのみ」
「なんだ?意外に素直だな?」
「言っておくがメルドには負けていないからな」
「分かっとるわい」
これでこの酷い戦争は終わりかな?
抵抗を続ける竜人族がいなければ良いのだけど…
ーーーー
その後の対応もかなり大変だった。
案の定抵抗する竜人族もかなり居て、それらは全員捕縛。竜人族のプライドが完全に折れて無くなるまでお仕置き部屋に入ってもらう事になった。
レアさんがメルドガルビルさんと話していた殲滅の話は無しになっていた。
何でも「今回の戦は私達の完勝ではないから、手間がかかるけど出来るだけ多くの竜人族を救う事にした」だそう。
食料支援については当面は貿易で賄い、その間に畜産を定着させるのが狙いらしい。
魚食もガルビル主導で始めていく事に決めたらしい。
それから武器を捨てて投降する竜人族に対して処刑を始める人間もいた。
確かに今までしてきた事を思えばやられても当たり前かも知れない。でも、無抵抗の竜人族を切り刻み、焼き殺すのは違うと思う。
そう言った事を行う人間達も捕縛させてもらう事に。彼らはお仕置き部屋には入れていない。
それからメルドガルビルの町に捕虜として捕らえていたハウト氏の戦士はアルヴァハウトさんの一人娘だったそう。
「ええと、クッコロハウトさん?」
「違う!私はレヴィラハウトだ!」
えぇ…ソラちゃん、適当な名前教えないでよ…。
「名乗らないほうが悪い。呼ぶのに困ったから名前を付けた。」
「おー名前分かったのか!良かったなクッコロさん」
「サッサと名乗らないから変な名前がついちゃうのよ、クッコロ」
マサキさんとリオさんまで変な名前で呼んでるし。
ところでクッコロってなに?
ーーーー
数日後、エジダイハンの全ての氏族の代表と、人間の代表達が顔を合わせて講和を行う。私達も出席させてもらった。
全員で行くのは良くないと言う事で、私とレアさん、リオさん、マサルさんが出席。あとのメンバーは屋敷で待機になった。
話す内容は人間の解放と幾つかの島の割譲、食料問題の解決に協力するという事だ。
人間と竜人族を同じ生活圏に居させるのはまだ早過ぎる。別々に生活圏を作って少しずつ距離を縮めていくという内容だ。
これに対してはガルビル、ハウト以外の氏族が反対した。島の割譲が不服だったらしい、
「ならばガルビルとハウトの所有する島を人間に引き渡すのならば問題はないな?」
メルドガルビルさんの言葉にほとんど全員が頷いていた。
「待て、今まで人間にやらせていた仕事はこれからどうする?」
ヴォアルの氏族長が意見する。
「人間を雇用してください。この国には貨幣がありませんから食料や価値のあるもので労働力と交換としましょう。雇用のシステムについてはこちらが整備しましょう。それから貨幣についてもいずれ整備します」
レアさんがすぐに答えてくれる。ヴォアルの長は理解してくれた様だ。
次に食料問題だけど、これはドラーク、ヴォアル、フェヴェスが反対だった。主に魚食について反対だった。
しかし対案があるわけでも無く、アルヴァハウトさんが「ならばもう一度戦をやるか?今度はガルビル、ハウト、バルードが敵対するぞ。数も減って都合も良い」と笑いながら言ったら全員反対を取り下げてくれた。
ガルビルとバルードは魚食を他の氏族よりも早く始めるらしい。ハウトもそれに加わるつもりみたい。
最後に人間側についてだけど、竜人族に対して賠償とかは無理だろうと言う事で、特に要求は無しにしてもらった。
その代わり私達が新しく住む島を住みやすく改良する事に。
もう何回もやってるし簡単だからね。
講和については特に問題なく終わったので私達は町の整備に掛かろう。
ガルビルがくれた島は2つ、ハウトがくれた島は大きな島を1つだった。
ハウトの島全体を町に変えてしまおう。
みんなで協力して取り組んだので3、4千人規模の港付きの町を2日で作る事ができた。
《アドラステア》を出したままやると効率がいいね。
「はい。そうさせてもらいます」
躊躇いもなく言うレアさん。
まさかトドメを刺すなんて言わないよね?
「…どうした?早くやれ」
「え?別にトドメとか刺しませんよ?何で戦士としての死を与えてあげなくちゃいけないんです?あなたには名誉ある死ではなく生き恥を晒してもらいます」
勝ち誇った様に言うレアさんに、悔しそうな呻くアルヴァハウトさん。
レアさん、絶対わざと言ってるよね?
「ではまず一仕事してもらいましょう。ミナさん、さっきやっていたみたいに声を拡大してもらえますか?島全体に届く様に」
「はい」
ヴィエトさんを呼んで声の拡大をやってもらう。何をするのかな?
「はい、ハウトの敗北を宣言してください。あ、言う前に名乗ってくださいね」
「何ぃっ…!?そんな真似できるか…!」
「言ってもらわないと困るんです。このままだとミナさんみたいな人達がゴロゴロいるメルドガルビル陣営が敵対した竜人族を虐殺しちゃうんですよ。戦闘ではなく虐殺です。抵抗しなければ攻撃はしない様に話もしてあるので、竜人族達の未来の為にここは堪えてください」
レアさんの説得なのか脅迫なのか分からない言葉に低い唸り声をあげているアルヴァハウトさん。少し間があって口を開いた。
「俺は、ハウト氏族長のアルヴァハウトだ。たった今ガルビル氏の代表者と一騎討ちを行い、敗北した。我らハウトはガルビルに降伏する。直ちに武器を納めよ」
声はヴィエトさんの力で島全体に届いた筈だ。
「ありがとうございます。これでもう戦争はお終いです。全ての戦闘行動が止まったのを確認したら終戦交渉をしましょう」
笑顔で言うレアさんにアルヴァハウトさんは困惑している様だった。
「此奴は交渉などした事がないからな…」
そう言いながら起き上がってきたメルドガルビルさん。
「もう終わってしまったか…私の一世一代の見せ場が…無念だ」
ええと、何かごめんなさい。
「アルヴァよ、これが人間の力だ。お前達が蔑んできた人間は強いのだ。これからは人間と共存する時代だ」
「…敗北者は何も言わん。ガルビルに従うのみ」
「なんだ?意外に素直だな?」
「言っておくがメルドには負けていないからな」
「分かっとるわい」
これでこの酷い戦争は終わりかな?
抵抗を続ける竜人族がいなければ良いのだけど…
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その後の対応もかなり大変だった。
案の定抵抗する竜人族もかなり居て、それらは全員捕縛。竜人族のプライドが完全に折れて無くなるまでお仕置き部屋に入ってもらう事になった。
レアさんがメルドガルビルさんと話していた殲滅の話は無しになっていた。
何でも「今回の戦は私達の完勝ではないから、手間がかかるけど出来るだけ多くの竜人族を救う事にした」だそう。
食料支援については当面は貿易で賄い、その間に畜産を定着させるのが狙いらしい。
魚食もガルビル主導で始めていく事に決めたらしい。
それから武器を捨てて投降する竜人族に対して処刑を始める人間もいた。
確かに今までしてきた事を思えばやられても当たり前かも知れない。でも、無抵抗の竜人族を切り刻み、焼き殺すのは違うと思う。
そう言った事を行う人間達も捕縛させてもらう事に。彼らはお仕置き部屋には入れていない。
それからメルドガルビルの町に捕虜として捕らえていたハウト氏の戦士はアルヴァハウトさんの一人娘だったそう。
「ええと、クッコロハウトさん?」
「違う!私はレヴィラハウトだ!」
えぇ…ソラちゃん、適当な名前教えないでよ…。
「名乗らないほうが悪い。呼ぶのに困ったから名前を付けた。」
「おー名前分かったのか!良かったなクッコロさん」
「サッサと名乗らないから変な名前がついちゃうのよ、クッコロ」
マサキさんとリオさんまで変な名前で呼んでるし。
ところでクッコロってなに?
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数日後、エジダイハンの全ての氏族の代表と、人間の代表達が顔を合わせて講和を行う。私達も出席させてもらった。
全員で行くのは良くないと言う事で、私とレアさん、リオさん、マサルさんが出席。あとのメンバーは屋敷で待機になった。
話す内容は人間の解放と幾つかの島の割譲、食料問題の解決に協力するという事だ。
人間と竜人族を同じ生活圏に居させるのはまだ早過ぎる。別々に生活圏を作って少しずつ距離を縮めていくという内容だ。
これに対してはガルビル、ハウト以外の氏族が反対した。島の割譲が不服だったらしい、
「ならばガルビルとハウトの所有する島を人間に引き渡すのならば問題はないな?」
メルドガルビルさんの言葉にほとんど全員が頷いていた。
「待て、今まで人間にやらせていた仕事はこれからどうする?」
ヴォアルの氏族長が意見する。
「人間を雇用してください。この国には貨幣がありませんから食料や価値のあるもので労働力と交換としましょう。雇用のシステムについてはこちらが整備しましょう。それから貨幣についてもいずれ整備します」
レアさんがすぐに答えてくれる。ヴォアルの長は理解してくれた様だ。
次に食料問題だけど、これはドラーク、ヴォアル、フェヴェスが反対だった。主に魚食について反対だった。
しかし対案があるわけでも無く、アルヴァハウトさんが「ならばもう一度戦をやるか?今度はガルビル、ハウト、バルードが敵対するぞ。数も減って都合も良い」と笑いながら言ったら全員反対を取り下げてくれた。
ガルビルとバルードは魚食を他の氏族よりも早く始めるらしい。ハウトもそれに加わるつもりみたい。
最後に人間側についてだけど、竜人族に対して賠償とかは無理だろうと言う事で、特に要求は無しにしてもらった。
その代わり私達が新しく住む島を住みやすく改良する事に。
もう何回もやってるし簡単だからね。
講和については特に問題なく終わったので私達は町の整備に掛かろう。
ガルビルがくれた島は2つ、ハウトがくれた島は大きな島を1つだった。
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