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竜人族の島
鉱山の天敵
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レアさんの提案が採用されて畜産の準備をする事になった。
彼女が主導で行う事については帝国に報酬を支払う事で話がついた。
飛空艇に残っている人達とも協議をしなければならないので、ナオトさんとリサさんと船長を屋敷に呼ぶ。
「私はエジダイハンの改革の手伝いをする事になりました。本国からも支援をいただく事になります。具体的には……」
畜産に必要な家畜をこちらに連れて来なければならない事、牧場や飼料の確保、やる事は多そうだ。
飛空艇は明日には帝国に送り帰して取引の状況を報告。レアさんはエジダイハンに戻ってきて農地の整備などの指揮をとる事になった。
ーーーー
翌日、帝国に転移で戻って皇帝陛下に取引の成功と、畜産業の導入支援を報告。陛下は快く支援に同意してくれ、問題なく改革を始められる事になった。
飛空艇は情勢の安定を見て輸送便が就航する事に。
マサルさん、ナオトさん、リサさんはレアさんのサポートの為エジダイハンに来てくれる事になった。
報告も終わったのでメルドガルビルに戻って来て休憩する。
「ダンジョンから食料を調達すれば解決できるんですけど。」
「それじゃダメなのよ。自分達で解決出来ないと未来は無いわ。」
思った事を口にしたらリオさんに諭されてしまった。
「その通りです。彼らは自力で何とかしていかなければなりません。ミナさん達に頼り切っていては何の解決にもならないのです。」
レアさんにも言われてしまう。
主食が穀物だったら魔法小麦の導入で助けられるのにね。
お昼を屋敷でいただいて、午後から農地の候補の選定をと話をしていたらメルドガルビルさんがやってきた。表情は分かりにくいけど何やら困っている様子だ。
「何かあったんですか?」
「鉱山にラストモンスターが現れた。」
ラストモンスター?
[金属を腐食させて食べてしまう魔物です。体長は50センチから150センチ、蜥蜴の様な姿をしていて背中には硬い甲羅があります。頑丈で動きも早く、その上魔法耐性も高く、更には武器や防具を破壊してしまう為に非常に倒しにくい魔物です。]
それは厄介だ。
「奴らはアダマンタイトも食ってしまうのだ。」
「討伐しましょうか?」
「頼まれてくれるか。」
取引用のアダマンタイトを食べられちゃうのはマズいよね。駆除しておかないと大変な事になる。
「皇女殿下の護衛は俺達に任せてくれて大丈夫だよ。」
マサルさん達がいてくれるなら私達は全員で鉱山に行ける。
「早速いきましょう。案内をお願い出来ますか?」
「分かった。案内はグルーンハウトにやらせよう。」
急遽鉱山での討伐をする事になった。
ーーーー
私達はグルーンハウトさんの案内で鉱山にやって来ていた。
メルドガルビルの町から歩いたら1日かかるの距離だけど、私達は飛行魔法で移動したからすぐだった。
「ここがメルドガルビルの鉱山だ。」
入り口はかなり広く、中は淡い魔法の光が灯っていた。
「中では奴隷達が鎖に繋がれて強制労働?」
グルーンハウトさんを見上げながら聞くソラちゃん。
「いや、鉱夫は全員竜人族だ。人間は非力で体力がないからな。」
なるほど…確かにわざわざ人間を使う必要もないね。
「メルドガルビルの計画を知っているのはあなた達だけなの?」
リオさんが唐突な質問をする。
「そうだ。町の者は知らない。」
「食料にしない事や、奴隷紋で縛らない事はみんな納得しているの?」
「殆どの者が納得している筈だ。人間は知識労働用の奴隷か繁殖用だと言い聞かせている。」
繁殖用…。
「半竜人族は人間よりも頑丈で魔力の保有量が高いから重宝される。」
「そう…。」
「母体が竜人族なら生まれてくる子供は竜人族。人間なら半竜人族と決まっている。」
そうなんだ…。
「さあ、中に入るぞ。」
そう言って先頭を歩いて行くグルーンハウトさん。いつも持っている大剣は持っていない。その代わり両手に堅そうな革の紐を巻き付けていた。
「セスタスね。金属を溶かす相手ならそれが一番いいのかも。」
リオさんが教えてくれた。
「私達の装備も溶かされちゃいますよね。」
「遠距離から魔法攻撃で倒せるか試しましょう。」
「溶かすと言ってもすぐにダメになる訳じゃないだろうから、見つけたら速攻で斬り殺すか。」
マサキさんは楽観的だ。
坑道は真っ直ぐ伸びていた。
鉱山の中だは採掘作業が続けられていて、あちこちから掘削する音が聞こえてくる。
「ラストモンスターが出たぞー!!」
坑道の奥から声が聞こえた。
「急ぐぞ!」
グルーンハウトさんに着いて走る。
途中何度か坂を降り、角を曲がった所で人集りが出来ている場所にたどり着いた。
「この野郎!!」
「俺のツルハシがっ!」
「折角掘り出したアダマンタイトを…!」
竜人族の鉱夫達が騒いでいた。既にこの辺りにはいないみたい。
「奴はどっちへ行った?」
「グルーン向こうの方だ。2匹出た。」
鉱夫の一人が指を刺した方向は魔法の灯りが少なく薄暗い坑道だった。
ラッキーシュート付き鑑定で見てみたら2匹はかなり近くにいた。
「すぐそこにいるみたいです。」
「分かるのか?」
「はい!」
リオさんとネネさんが魔法で灯りを作ってくれて坑道の奥に行く。
手にしていた魔法の照明、光の球をネネさんが正面に飛ばすと坑道が明るく照らされる。近くの岩影に動くものがある。
「そこです!」
私が指した方へマサキさんとテュケ君が飛び出した。
一瞬で岩影に潜むそれに肉薄すると2人はほぼ同時に剣を振り下ろしていた。
金属のぶつかり合う激しい音が坑道に響く。
「くっ…!」
「硬ってぇ…」
何と2人の攻撃を甲羅で受け止めていた。
「一旦離れろ!」
ハナちゃんが2人に言い放つと、《クリムゾンフレア》の剣を作って飛ばす。
飛び退く2人。
壁を這って岩影から出てきたのは甲羅を背負った1メートル位の黄色いトカゲだった。
尻尾が紐状で長く、先端だけ太くなっている。
ハナちゃんは炎の剣を操ってラストモンスターに突き刺した。またもや甲羅に防がれてしまった。
「私がやる。」
ソラちゃんが重オリハルコンのハルバードを振りかぶって飛び込む。
ラストモンスターは攻撃から逃れようと壁を伝って移動するも間に合わない。
渾身の一撃を甲羅に炸裂させると、鈍い音を立てて甲羅を粉砕した。
甲羅を失ったトカゲはその場に倒れて動かなくなった。
彼女が主導で行う事については帝国に報酬を支払う事で話がついた。
飛空艇に残っている人達とも協議をしなければならないので、ナオトさんとリサさんと船長を屋敷に呼ぶ。
「私はエジダイハンの改革の手伝いをする事になりました。本国からも支援をいただく事になります。具体的には……」
畜産に必要な家畜をこちらに連れて来なければならない事、牧場や飼料の確保、やる事は多そうだ。
飛空艇は明日には帝国に送り帰して取引の状況を報告。レアさんはエジダイハンに戻ってきて農地の整備などの指揮をとる事になった。
ーーーー
翌日、帝国に転移で戻って皇帝陛下に取引の成功と、畜産業の導入支援を報告。陛下は快く支援に同意してくれ、問題なく改革を始められる事になった。
飛空艇は情勢の安定を見て輸送便が就航する事に。
マサルさん、ナオトさん、リサさんはレアさんのサポートの為エジダイハンに来てくれる事になった。
報告も終わったのでメルドガルビルに戻って来て休憩する。
「ダンジョンから食料を調達すれば解決できるんですけど。」
「それじゃダメなのよ。自分達で解決出来ないと未来は無いわ。」
思った事を口にしたらリオさんに諭されてしまった。
「その通りです。彼らは自力で何とかしていかなければなりません。ミナさん達に頼り切っていては何の解決にもならないのです。」
レアさんにも言われてしまう。
主食が穀物だったら魔法小麦の導入で助けられるのにね。
お昼を屋敷でいただいて、午後から農地の候補の選定をと話をしていたらメルドガルビルさんがやってきた。表情は分かりにくいけど何やら困っている様子だ。
「何かあったんですか?」
「鉱山にラストモンスターが現れた。」
ラストモンスター?
[金属を腐食させて食べてしまう魔物です。体長は50センチから150センチ、蜥蜴の様な姿をしていて背中には硬い甲羅があります。頑丈で動きも早く、その上魔法耐性も高く、更には武器や防具を破壊してしまう為に非常に倒しにくい魔物です。]
それは厄介だ。
「奴らはアダマンタイトも食ってしまうのだ。」
「討伐しましょうか?」
「頼まれてくれるか。」
取引用のアダマンタイトを食べられちゃうのはマズいよね。駆除しておかないと大変な事になる。
「皇女殿下の護衛は俺達に任せてくれて大丈夫だよ。」
マサルさん達がいてくれるなら私達は全員で鉱山に行ける。
「早速いきましょう。案内をお願い出来ますか?」
「分かった。案内はグルーンハウトにやらせよう。」
急遽鉱山での討伐をする事になった。
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私達はグルーンハウトさんの案内で鉱山にやって来ていた。
メルドガルビルの町から歩いたら1日かかるの距離だけど、私達は飛行魔法で移動したからすぐだった。
「ここがメルドガルビルの鉱山だ。」
入り口はかなり広く、中は淡い魔法の光が灯っていた。
「中では奴隷達が鎖に繋がれて強制労働?」
グルーンハウトさんを見上げながら聞くソラちゃん。
「いや、鉱夫は全員竜人族だ。人間は非力で体力がないからな。」
なるほど…確かにわざわざ人間を使う必要もないね。
「メルドガルビルの計画を知っているのはあなた達だけなの?」
リオさんが唐突な質問をする。
「そうだ。町の者は知らない。」
「食料にしない事や、奴隷紋で縛らない事はみんな納得しているの?」
「殆どの者が納得している筈だ。人間は知識労働用の奴隷か繁殖用だと言い聞かせている。」
繁殖用…。
「半竜人族は人間よりも頑丈で魔力の保有量が高いから重宝される。」
「そう…。」
「母体が竜人族なら生まれてくる子供は竜人族。人間なら半竜人族と決まっている。」
そうなんだ…。
「さあ、中に入るぞ。」
そう言って先頭を歩いて行くグルーンハウトさん。いつも持っている大剣は持っていない。その代わり両手に堅そうな革の紐を巻き付けていた。
「セスタスね。金属を溶かす相手ならそれが一番いいのかも。」
リオさんが教えてくれた。
「私達の装備も溶かされちゃいますよね。」
「遠距離から魔法攻撃で倒せるか試しましょう。」
「溶かすと言ってもすぐにダメになる訳じゃないだろうから、見つけたら速攻で斬り殺すか。」
マサキさんは楽観的だ。
坑道は真っ直ぐ伸びていた。
鉱山の中だは採掘作業が続けられていて、あちこちから掘削する音が聞こえてくる。
「ラストモンスターが出たぞー!!」
坑道の奥から声が聞こえた。
「急ぐぞ!」
グルーンハウトさんに着いて走る。
途中何度か坂を降り、角を曲がった所で人集りが出来ている場所にたどり着いた。
「この野郎!!」
「俺のツルハシがっ!」
「折角掘り出したアダマンタイトを…!」
竜人族の鉱夫達が騒いでいた。既にこの辺りにはいないみたい。
「奴はどっちへ行った?」
「グルーン向こうの方だ。2匹出た。」
鉱夫の一人が指を刺した方向は魔法の灯りが少なく薄暗い坑道だった。
ラッキーシュート付き鑑定で見てみたら2匹はかなり近くにいた。
「すぐそこにいるみたいです。」
「分かるのか?」
「はい!」
リオさんとネネさんが魔法で灯りを作ってくれて坑道の奥に行く。
手にしていた魔法の照明、光の球をネネさんが正面に飛ばすと坑道が明るく照らされる。近くの岩影に動くものがある。
「そこです!」
私が指した方へマサキさんとテュケ君が飛び出した。
一瞬で岩影に潜むそれに肉薄すると2人はほぼ同時に剣を振り下ろしていた。
金属のぶつかり合う激しい音が坑道に響く。
「くっ…!」
「硬ってぇ…」
何と2人の攻撃を甲羅で受け止めていた。
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尻尾が紐状で長く、先端だけ太くなっている。
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ラストモンスターは攻撃から逃れようと壁を伝って移動するも間に合わない。
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