322 / 828
竜人族の島
思惑
しおりを挟む
次の日の夜までは特にやる事もなく屋敷の中でのんびりしたり、交代で家に帰ったりして時間を過ごした。
そして夜。
夕食を終えていよいよ屋敷の大広間で会談が行われる。
席に着いているのはメルドガルビルさんとグルーンハウトさんと町長と言われるガルビル氏の竜人族。帝国側はレアさんと文官の人達が。そして何故か私も座らされている。
私は護衛役なんだけど。
「我々は交渉ごとが苦手でな、率直に貴国の目的を伺おうか。」
メルドガルビルさんは穏やかに喋り始める。
「はい。私達はこちらで採れるアダマンタイトを求めます。」
「そちらは何を提供できるのかね?」
「人的資源と魔工学技術以外ならある程度は皇帝陛下から裁量権をいただいています。」
「分かった。それではアダマンタイトの取引は金でやり取りをしようではないか。それで如何かな?」
「ありがとうございます。」
「それでは具体的な取引について話して参りましょう……」
スムーズに話が進んでいて安心する。
それで、私はなんでここに座ってるんだろう?
ーーーー
「次の話をさせていただこう。」
取引内容がまとまって会談は終わりかと思ったらメルドガルビルさんの方から話を切り出した。
なんだろう?
「このエジダイハンという国は6の氏族が取りまとめているのは知っておりますな?我らはその中でも1番勢力の弱いガルビルである。」
メルドガルビルさんはエジダイハンの構成について話し始めた。
最大勢力はハウト氏。個体数は少ないものの圧倒的な戦闘力と統治能力で勢力を拡大して他の5氏族を従えている。
その他4氏族もハウト氏に従いエジダイハンを構成しているということを説明してくれた。
4氏族?ガルビル氏は従っていないの…?
「知っての通り竜人族は人間を劣等種として見ており、隷属化は当然の様に行い食料にすらしている。」
…ここのご飯に使われていたりしないよね?
「安心せい。我らガルビルは人間を食ったりはせん。この町では禁止しておるのだ。」
私の方を見て言うメルドガルビルさん。
顔に出てたかな?
「このエジダイハンには人間の勢力もあるのは知っているかな?」
「はい。」
「私はその勢力に加担している。」
え?メルドガルビルさんが人間の勢力に加担?
「それは何故……?」
レアさんも驚いている。文官の人達も書く手を止めてメルドガルビルさんを見ていた。
「エジダイハンは今のままでは滅亡する。」
「滅亡ですか。」
「人間を食料にしている時点でこの未来は確定だ。」
メルドガルビルさんは話を続ける。
そもそもエジダイハンの竜人族は人間を隷属する事はあっても食料にする事はなかったらしい。
彼らは基本的に肉しか食べる事はないらしく、狩猟によって食糧を得ていた。
竜人族は増え続け、狩猟による食料確保はギリギリだったらしく、ある年天変地異が相次ぎ山の獣が激減、たちまち食糧難に陥って人間を食料にし始めた。
過去の世界の竜人族達とは経緯が違うみたいだね。
「我らは竜人族が人間よりも劣っているとは思えんが、勝てないものもある。魔力と知恵だ。」
メルドガルビルさんは、高い魔力と知力をもつ人間と半竜人族とは共生していかなくては未来はないと語る。
「共生、隷属ではなく対等に生きていくという事ですか?」
レアさんがメルドガルビルさんに聞く。
「そうだ。」
「今も尚、他国から人間を買い付けてまで隷属しているあなた達に本当にそれができるでしょうか?」
レアさんの口調は冷たく厳しいものだった。一呼吸置いてからメルドガルビルさんが話し出す。
「この町におる者は皆、奴隷紋を使っておらん。首輪を外せば自由の身だ。実際外して逃げ出す者も跡を立たない。他国から連れて来ているのは、それがハウトの命令だからだ。途中でかなりの数を減らしてしまうがね。」
だから脱走しても追わないんだ。
リアードから連れてきた奴隷達も、全員を届けずにどこかで人間の勢力に引き渡して戦力補強をしていたらしい。
「無論、今のままでは共生など不可能。よって我らは6氏族体勢から脱却し、エジダイハンを作り変えるつもりだ。」
つまりは反乱を起こすと言う事だね。
「ここからは相談だ、ミナ殿。」
あー…それで私はここに座らされていたんだ。
「我らに力を貸してはもらえんか?」
真っ直ぐこちらを見ながら聞いてくるメルドガルビルさん。全員が私を見ていた。
「私はレア皇女の護衛でここにいます。任務を放棄する事は出来ません。」
会談は終わったし《テレポート》で送り返せば任務完了なんだけど。
「ふむ……確かに。」
「少しミナさん達と話をさせていただけませんか?」
「勿論だ。ただし屋敷からは出ないでくだされ。」
レアさんの提案を了承してくれるメルドガルビルさん。
私達は別室に移動した。
「ミナさんはエジダイハンについてどう思いますか?」
「私はメルドガルビルさんの言う事は良い事だと思います。ここで虐げられている人達も出来れば助けられればと。」
レアさんに聞かれて素直に答える。
「それならば協力してみるのはどうでしょうか?勿論私も手伝います。」
「報酬を貰えば立派な依頼だ。仕事の達成後なら受けても問題は無いね。」
ウェスターさんが補足してくれる。
「私も賛成よ。どうやらメルドガルビルはもう動き始めているみたい。これが失敗したらここの人達も手を結んでいる人間の勢力も壊滅するわ。」
リオさん達は私達が町の様子を見に行っている間に色々調べてくれていたんだね。
全員メルドガルビルさんの要請に応じると言う事で一致した。
大広間に戻り、私達の答えを話すとメルドガルビルさんは目を細めて喜んでいた。
「本当に助かる。報酬は何を用意すれば良いだろうか?」
「私達もアダマンタイトでいいですよ。」
色々調べてみたいし。合金にしたらもっと良いものが作れそう。
「私も協力させてもらいます。食糧事情の改善や戦闘の際に知恵を貸す事ができると思いますので。」
レアさんが食糧難に対して提案したのは畜産だ。本国でもやってきた事なので成功させられると言う。
私達はこの国を救う為の依頼を受けることにした。
そして夜。
夕食を終えていよいよ屋敷の大広間で会談が行われる。
席に着いているのはメルドガルビルさんとグルーンハウトさんと町長と言われるガルビル氏の竜人族。帝国側はレアさんと文官の人達が。そして何故か私も座らされている。
私は護衛役なんだけど。
「我々は交渉ごとが苦手でな、率直に貴国の目的を伺おうか。」
メルドガルビルさんは穏やかに喋り始める。
「はい。私達はこちらで採れるアダマンタイトを求めます。」
「そちらは何を提供できるのかね?」
「人的資源と魔工学技術以外ならある程度は皇帝陛下から裁量権をいただいています。」
「分かった。それではアダマンタイトの取引は金でやり取りをしようではないか。それで如何かな?」
「ありがとうございます。」
「それでは具体的な取引について話して参りましょう……」
スムーズに話が進んでいて安心する。
それで、私はなんでここに座ってるんだろう?
ーーーー
「次の話をさせていただこう。」
取引内容がまとまって会談は終わりかと思ったらメルドガルビルさんの方から話を切り出した。
なんだろう?
「このエジダイハンという国は6の氏族が取りまとめているのは知っておりますな?我らはその中でも1番勢力の弱いガルビルである。」
メルドガルビルさんはエジダイハンの構成について話し始めた。
最大勢力はハウト氏。個体数は少ないものの圧倒的な戦闘力と統治能力で勢力を拡大して他の5氏族を従えている。
その他4氏族もハウト氏に従いエジダイハンを構成しているということを説明してくれた。
4氏族?ガルビル氏は従っていないの…?
「知っての通り竜人族は人間を劣等種として見ており、隷属化は当然の様に行い食料にすらしている。」
…ここのご飯に使われていたりしないよね?
「安心せい。我らガルビルは人間を食ったりはせん。この町では禁止しておるのだ。」
私の方を見て言うメルドガルビルさん。
顔に出てたかな?
「このエジダイハンには人間の勢力もあるのは知っているかな?」
「はい。」
「私はその勢力に加担している。」
え?メルドガルビルさんが人間の勢力に加担?
「それは何故……?」
レアさんも驚いている。文官の人達も書く手を止めてメルドガルビルさんを見ていた。
「エジダイハンは今のままでは滅亡する。」
「滅亡ですか。」
「人間を食料にしている時点でこの未来は確定だ。」
メルドガルビルさんは話を続ける。
そもそもエジダイハンの竜人族は人間を隷属する事はあっても食料にする事はなかったらしい。
彼らは基本的に肉しか食べる事はないらしく、狩猟によって食糧を得ていた。
竜人族は増え続け、狩猟による食料確保はギリギリだったらしく、ある年天変地異が相次ぎ山の獣が激減、たちまち食糧難に陥って人間を食料にし始めた。
過去の世界の竜人族達とは経緯が違うみたいだね。
「我らは竜人族が人間よりも劣っているとは思えんが、勝てないものもある。魔力と知恵だ。」
メルドガルビルさんは、高い魔力と知力をもつ人間と半竜人族とは共生していかなくては未来はないと語る。
「共生、隷属ではなく対等に生きていくという事ですか?」
レアさんがメルドガルビルさんに聞く。
「そうだ。」
「今も尚、他国から人間を買い付けてまで隷属しているあなた達に本当にそれができるでしょうか?」
レアさんの口調は冷たく厳しいものだった。一呼吸置いてからメルドガルビルさんが話し出す。
「この町におる者は皆、奴隷紋を使っておらん。首輪を外せば自由の身だ。実際外して逃げ出す者も跡を立たない。他国から連れて来ているのは、それがハウトの命令だからだ。途中でかなりの数を減らしてしまうがね。」
だから脱走しても追わないんだ。
リアードから連れてきた奴隷達も、全員を届けずにどこかで人間の勢力に引き渡して戦力補強をしていたらしい。
「無論、今のままでは共生など不可能。よって我らは6氏族体勢から脱却し、エジダイハンを作り変えるつもりだ。」
つまりは反乱を起こすと言う事だね。
「ここからは相談だ、ミナ殿。」
あー…それで私はここに座らされていたんだ。
「我らに力を貸してはもらえんか?」
真っ直ぐこちらを見ながら聞いてくるメルドガルビルさん。全員が私を見ていた。
「私はレア皇女の護衛でここにいます。任務を放棄する事は出来ません。」
会談は終わったし《テレポート》で送り返せば任務完了なんだけど。
「ふむ……確かに。」
「少しミナさん達と話をさせていただけませんか?」
「勿論だ。ただし屋敷からは出ないでくだされ。」
レアさんの提案を了承してくれるメルドガルビルさん。
私達は別室に移動した。
「ミナさんはエジダイハンについてどう思いますか?」
「私はメルドガルビルさんの言う事は良い事だと思います。ここで虐げられている人達も出来れば助けられればと。」
レアさんに聞かれて素直に答える。
「それならば協力してみるのはどうでしょうか?勿論私も手伝います。」
「報酬を貰えば立派な依頼だ。仕事の達成後なら受けても問題は無いね。」
ウェスターさんが補足してくれる。
「私も賛成よ。どうやらメルドガルビルはもう動き始めているみたい。これが失敗したらここの人達も手を結んでいる人間の勢力も壊滅するわ。」
リオさん達は私達が町の様子を見に行っている間に色々調べてくれていたんだね。
全員メルドガルビルさんの要請に応じると言う事で一致した。
大広間に戻り、私達の答えを話すとメルドガルビルさんは目を細めて喜んでいた。
「本当に助かる。報酬は何を用意すれば良いだろうか?」
「私達もアダマンタイトでいいですよ。」
色々調べてみたいし。合金にしたらもっと良いものが作れそう。
「私も協力させてもらいます。食糧事情の改善や戦闘の際に知恵を貸す事ができると思いますので。」
レアさんが食糧難に対して提案したのは畜産だ。本国でもやってきた事なので成功させられると言う。
私達はこの国を救う為の依頼を受けることにした。
22
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
公爵令嬢やめて15年、噂の森でスローライフしてたら最強になりました!〜レベルカンストなので冒険に出る準備、なんて思ったけどハプニングだらけ〜
咲月ねむと
ファンタジー
息苦しい貴族社会から逃げ出して15年。
元公爵令嬢の私、リーナは「魔物の森」の奥で、相棒のもふもふフェンリルと気ままなスローライフを満喫していた。
そんなある日、ひょんなことから自分のレベルがカンストしていることに気づいてしまう。
「せっかくだし、冒険に出てみようかしら?」
軽い気持ちで始めた“冒険の準備”は、しかし、初日からハプニングの連続!
金策のために採った薬草は、国宝級の秘薬で鑑定士が気絶。
街でチンピラに絡まれれば、無自覚な威圧で撃退し、
初仕事では天災級の魔法でギルドの備品を物理的に破壊!
気づけばいきなり最高ランクの「Sランク冒険者」に認定され、
ボロボロの城壁を「日曜大工のノリ」で修理したら、神々しすぎる城塞が爆誕してしまった。
本人はいたって平和に、堅実に、お金を稼ぎたいだけなのに、規格外の生活魔法は今日も今日とて大暴走!
ついには帝国の精鋭部隊に追われる亡国の王子様まで保護してしまい、私の「冒険の準備」は、いつの間にか世界の運命を左右する壮大な旅へと変わってしまって……!?
これは、最強の力を持ってしまったおっとり元令嬢が、その力に全く気づかないまま、周囲に勘違いと畏怖と伝説を振りまいていく、勘違いスローライフ・コメディ!
本人はいつでも、至って真面目にお掃除とお料理をしたいだけなんです。信じてください!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。