転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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平穏

北海

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次の日、朝食をいただいて支度をしたらムニエルちゃんを迎えに行って出発だ。

ほんの僅かな時間だったけど孤児院の子達とも仲良くなってお別れするのが辛そうだった。

またいつか会えるといいね。

「ねえ…今更思ったんだけど、種族変更の腕輪を使えばムニエルの尾ひれを足に変えることできないかしら?」
「そうですね…試してみましょうか。」
「やぅてみたい!」

ムニエルちゃんも乗り気だったので試してみる。

人間に設定したら尾ひれが人の足に変化した。

「わー!スゴいスゴい!」

飛び跳ねて喜ぶムニエルちゃん。
あー……

「見たらダメです!」

ユキさんが男性陣の前で両手を広げて立っている。

「ムニエル、これを履くといい。」
「うん!」

ソラちゃんがインベントリからハーフパンツを出して渡していた。

気を取り直して出発だ。

今回はユイさん、クラースさん、水竜王のヴァハトゥンさんとその眷属達も一緒だ。アルヴィオン神国首都ディオドラコーネで水竜さん達と合流する。

「長い間帝国の船を妨害していてくださってありがとうございました。」
「いえいえ、ミナ様の頼みでしたら何でも喜んでやらせていただきますとも。」

ヴァハトゥンさんの人間の姿は優しそうな白髪のお爺ちゃん。所々に水色の髪が混じっていてちょっとオシャレだ。

竜の姿はサーペントドラゴン。クラースさんがダンジョンで変身していたディープシーサーペントドラゴンと同じ巨大な蛇の様な姿になる。

「帝国との戦いの時はヨルムンガンド相手によく持ち堪えてくれましたね、本当に助かりました。」
「まさかあの様な者がおるとは、正直驚きましたぞ。」

ヨルムンガンドのミーちゃん相手にはヴァハトゥンさんと精鋭10人でギリギリ互角だったらしい。

「あの時はごめんなさい。」
「アナタも相当強かったのよ。」

ヴァハトゥンさん達に頭を下げて謝るユイさんに、肩に乗ったまま言うミーちゃん、

「気になさいますな。当方も被害はありませんでしたから。これからは味方なのでしょう?宜しくお願い申し上げる。」
「こちらこそ宜しくお願いします。」

これで仲直りだね。

レッサーセイノールはノーランド大陸北部に多く住んでいるらしい。適当に沿岸部に転移してオーバーブースト付き鑑定でムニエルちゃんの家族を探してみる。

……いた!

かなり北部だ。

場所を示したらヴァハトゥンさんが知っていたので、転移で移動して海に入る準備をする。

「皆さんの水着を出します。ユイさんの分は今から作りますね。採寸しますからじっとしていてください。」

一応断って、腕を回して体感で採寸してしまう。
女の子だしいいよね。

「えぇっ……」

ちょっと戸惑っていたけどじっとしていてくれたので採寸はすぐに完了した。
前に貰ったメガロバトラコスの皮も余っているし着色ペイントで色もつけてしまおう。
ユイさんだったらスタイルもいいしビキニがいいかな。
ウェットスーツも作ってインベントリから出す。

「はい、どうぞ。」
「えっ…これに着替えるんですか…?」
「はい。サイズはピッタリのハズですよ。」

話している間にリオさんが海岸に建設ビルディングで更衣室を作ってくれる。

「じゃあ着替えるわよ。」

リオさんに続いて更衣室に入っていく。

「ええと…その、恥ずかしいです…。」
「え?ユイさんスタイルいいし大丈夫ですよ。」
「そういう問題では……」

ソラちゃんなんて入った先からスルスルと脱いでもう着替え終わってるよ。

「ん…?」
「どうしたの?」
「キツい。」

もしや食べ過ぎてウエストが?

「胸が。」
「そ、そう…調整するから一回脱いでみて。」
「ん。」

インベントリに入れて再加工。

「これでどう?」
「ん、バッチリ。」

育ち盛りだもんね。私も……

うん、ピッタリ……。

「さ、さあ!みなさん、サッサと着替えて行きますよ!」
「ミナー!ムニエルのは?」
「ムニエルちゃんは腕輪を解除すればそのままで大丈夫だから無いんだよ。」
「えぇー…残念。」

ムニエルちゃんは出会った時の服装で大丈夫だからね。
ハーフパンツを脱いでもらって種族特性を解除する。海まではソラちゃんが抱っこして連れて行ってくれた。

ムニエルちゃん以外には種族変更の腕輪を装備してウェットスーツを着ている。
一応《ディクリーズウォータープレッシャー》を掛けて海の中へ。

海竜に変身できる人達は変身してもらって、他の人達は海竜に掴まって移動する。

鑑定で調べたレッサーセイノールの集落に到着した。

水深は20メートルくらい。海は澄んでいて視界は良好。目の前に岩棚が見えてくる。ここが集落かな?

『こんにちは。我らの住処に何か御用かな?』

私達を見つけて声を掛けてきたのは集落らしい岩場の入り口にいたレッサーセイノールの男性だ。恐らく門衛の様な役の人なのだろう。

『おじさん!』

用件を言おうとしたらムニエルちゃんが飛び出して行って門衛の人に抱きついている。

『おお!無事だったのか!』

私達は自己紹介をして事情を説明する。

『そうだったのですか。是非この子の両親に会ってください。行方不明になってかなり経ってしまったので諦めていたのです。』

門衛の人の案内で岩場の洞窟の様な所に案内される。
中には光る石があって明るくなっていた。

2人の名前を呼んでいるのだろう、私達には発音できない声で洞窟の中に呼びかけている。

『どうした?……おお!無事だったのか!!』
『おとーさん!ただいま!ミナ達が助けてくれたんだよ!』
『そうだったのですか…娘を助けてくださって本当にありがとうございました。』

家の中に入れてもらってお母さんとも抱き合って喜び合っているムニエルちゃん。

『そういえば、何で娘さんははぐれてしまったのですか?』
『この近くに魔物が住む様になってしまいまして、知らずに近づいたうちの子が襲われてしまったのです。』
『魔物?』
『はい。小さな魚の大群です。』

それが魔物なの?

『油断して近付くと巨大な竜に姿を変えて襲いかかってくるのです。』

なにそれ…変身するの?

「合体?」
「合体か!ロマンがあっていいな!」

ソラちゃんとマサキさんが話をしている。
レッサーセイノールさん達を襲う魔物ならロマンとか言ってる場合じゃ無いよね。

『その魔物は今もいるんですか?』
『はい。このまま居ついてしまうのなら私達は住処を変えようと話し合っている所です。』
『私達で退治しましょうか。』

レッサーセイノールさん達を襲うのなら駆除してしまおう。
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