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ディルロード帝国
エルジュ強襲
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ティナちゃんの《未来視》でダンジョンマスター要する転生者のグループがエルジュに移動している事が分かった。
気掛かりなのはティナちゃんが正確に位置を特定出来ていないのはおかしい。
相手に特殊なギフトを持っている者がいるのか、あるいはギフトの通じない相手がいるのか。
「ギフトが通じないという事は神の可能性があるって事よね。」
「はい。多分…。」
「リルの時みたいに『出ていけー!』ってやればいい?」
「それで対処できるなら一番被害が少ないと思うよ。」
とにかくすぐに相手の位置を特定して捕まえないと。
取り敢えずルブルスリウムに転移して、オーバーブーストを掛けた鑑定でペスティラントを探し出す。
ペスティラントはルブルスリウムの南西70キロの山中にいた。
そこに転移するとダンジョンの入り口であるゲートを見つける事が出来た。
「こんな所に…彼らは何をするつもりなのでしょう?」
「場所的には王都を攻撃するつもりかしらね。帝国は停戦したというのに何がしたいのやら…。」
ユキさんやリオさんが話している通り意図が不明だ。今ラブルスリウムを攻撃した所で何かが変わる訳でもないだろうに。
早く無力化して本人達に聞いてみるとしよう。
「ダンジョンに入ります。」
3人と2匹に告げて中に入る。
転移すると中は真っ白な何も無い空間だった。
「ようこそミナ。歓迎するよ。」
そこに居たのは4人。
声を掛けてきたのは肌が白く髪は銀色、眼が赤く血走った男性。鑑定で彼がダンジョンマスターのペスティラントだと分かった。
次にエルフの女性。金髪に碧眼、典型的なエルフのその人はミリエラという名前だった。装備は細剣で軽鎧を身につけている。
それから人間の男性が2人。
1人は30代くらいの茶色の短髪で茶色の眼の男性。かなり線が細い人で普通の服を着ていて何も装備をしていない。名前はグリューテス。
もう1人は20歳前後の金髪蒼眼でかなり体格のいい人だ。金属鎧に背中に大剣を背負っている。名前はウォーラスト。
[ミリエラは狩猟の神。グリューテスはを農耕の神。ウォーラストは戦を司る神の名です。]
神様が3人も……。
「あなた達は神様ですよね?」
「如何にも。」
私が聞くとミリエラ様が答えた。
「一体何をしたいのですか?私の抹殺が目的でしょうか?」
「話をしに来た。」
今度はグリューテス様。
「……何でこんな周りくどい事を?」
「我らは君の存在を見極める為にここに来た。君は主神たる父に遣わされてここに来ているのか?」
ウォーラスト様が聞いてくる。
「違います。」
「それを証明する事はできるか?」
「どう証明していいのか分かりません。私はアウレリア様に転生させていただいてアスティアに来ただけの転生者です。」
「君は我らを淘汰する為にいるのではないのか?」
「違います。」
ウォーラスト様は真剣に聞いてくる。
神様達は全員私をじっと見ていた。その瞳には恐怖の色が感じ取れた。
「私は嘘偽りは言いませんし、皆様が知りたい事は何でもお答えします。ただ、その前に一つだけ聞かせてください。今の身体の持ち主はどうなりましたか?」
「3人とも健在だ。天啓を与え、一時的に我らが身体を制御できるようにする為のギフトをいくつか与えた。これが終われば身体は返す。」
グリューテス様が答えてくれた。
3人とも無事なんだね。返してくれるなら今すぐ追い出さなくても良さそう。
「こんな形でしか君に接触できなかったのは、他の神の介入が不可能な状態にする為だ。君という存在が、どの神が仕組んだものか分からなかったからなのだ。」
ミリエラ様は俯きながらそう呟いた。その姿は何かに怯えているようにも見える。
「ミナが神様を抹殺する為に作られた存在かも知れないと考えた訳ね。それで他の神が介入できない空間を作ってそこに呼び寄せたと。」
「そうだ。他の神が見ることが出来ない空間をダンジョンマスターに協力を頼み作り上げた。」
リオさんが言った事をウォーラスト様が肯定する。
「もしもミナさんがあなた達の想定通りの存在だったらここで殺すつもりだったのですか?」
「そうだ。だが、違うと知って安心した。我ら3人でも敵うとは思えない程だったからな。」
険しい表情で聞くユキさんに素直に答えるウォーラスト様。エリトラシス様を追い返した時の事を言っているのかな?
「私がこの力を手に入れたのは偶然です。この《アドラステア》というギフトはアウレリア様の分け身であるアウラさんでも解析不能です。つまり既存の神界のギフトでは無いという事です。私達も《アドラステア》の能力が分からない状態ですが、私は神様を殺したい訳ではありません。ただ、私を殺しに来たから反撃しただけなんです。」
私達が知っている事を全て話して信用してもらうしかない。これで信じてくれないなら証明のしようはないし、最悪《アドラステア》で無理矢理帰ってもらう事も考えなければならない。
「わかった。信じよう。」
ミリエラ様が言った。
「我らはこの世界を守りたい。我らが必要ないというなら去る事も致し方ないと思っている。君という存在は何なのだろうか?」
グリューテス様が言うことにあとの2人は頷いている。
彼らが言っている事は事実で、この世界の事を思うからこそ私の事を知りたいんだ。
それならやる事は一つ。
「神界で聞いてみます。少なくとも私やアウレリア様よりもあの神様、主神たる父と呼ばれている方は何かを知っています。」
神様達を混乱させているのは何も教えないからだと思う。
何も分からない存在は怖い。それは神様だって同じなんだろう。これ以上無用な争いをしない為にも無理矢理でも真実を聞かないといけない。
「あとは神界で話しましょう。皆様の器となっている身体を転生者にお返しください。そしてダンジョンを元の場所に戻す事。宜しいですか?」
「勿論だとも。」
「御三方が仰るのなら私はそれに従います。」
ペスティラントさんも了解してくれた。
「最後に、何でこの地を選んだのですか?」
疑問に思ったので聞いてみた。
「万一、有無を言わさず異世界の破壊魔法を使った場合、この位置が一番被害を少なくできるからだ。あとはエリストに行けばミナは必ず動くだろうと判断したからだな。」
ウォーラスト様が教えてくれた。
地上の事を考えての動きだったんだね。それを聞いて安心したよ。
気掛かりなのはティナちゃんが正確に位置を特定出来ていないのはおかしい。
相手に特殊なギフトを持っている者がいるのか、あるいはギフトの通じない相手がいるのか。
「ギフトが通じないという事は神の可能性があるって事よね。」
「はい。多分…。」
「リルの時みたいに『出ていけー!』ってやればいい?」
「それで対処できるなら一番被害が少ないと思うよ。」
とにかくすぐに相手の位置を特定して捕まえないと。
取り敢えずルブルスリウムに転移して、オーバーブーストを掛けた鑑定でペスティラントを探し出す。
ペスティラントはルブルスリウムの南西70キロの山中にいた。
そこに転移するとダンジョンの入り口であるゲートを見つける事が出来た。
「こんな所に…彼らは何をするつもりなのでしょう?」
「場所的には王都を攻撃するつもりかしらね。帝国は停戦したというのに何がしたいのやら…。」
ユキさんやリオさんが話している通り意図が不明だ。今ラブルスリウムを攻撃した所で何かが変わる訳でもないだろうに。
早く無力化して本人達に聞いてみるとしよう。
「ダンジョンに入ります。」
3人と2匹に告げて中に入る。
転移すると中は真っ白な何も無い空間だった。
「ようこそミナ。歓迎するよ。」
そこに居たのは4人。
声を掛けてきたのは肌が白く髪は銀色、眼が赤く血走った男性。鑑定で彼がダンジョンマスターのペスティラントだと分かった。
次にエルフの女性。金髪に碧眼、典型的なエルフのその人はミリエラという名前だった。装備は細剣で軽鎧を身につけている。
それから人間の男性が2人。
1人は30代くらいの茶色の短髪で茶色の眼の男性。かなり線が細い人で普通の服を着ていて何も装備をしていない。名前はグリューテス。
もう1人は20歳前後の金髪蒼眼でかなり体格のいい人だ。金属鎧に背中に大剣を背負っている。名前はウォーラスト。
[ミリエラは狩猟の神。グリューテスはを農耕の神。ウォーラストは戦を司る神の名です。]
神様が3人も……。
「あなた達は神様ですよね?」
「如何にも。」
私が聞くとミリエラ様が答えた。
「一体何をしたいのですか?私の抹殺が目的でしょうか?」
「話をしに来た。」
今度はグリューテス様。
「……何でこんな周りくどい事を?」
「我らは君の存在を見極める為にここに来た。君は主神たる父に遣わされてここに来ているのか?」
ウォーラスト様が聞いてくる。
「違います。」
「それを証明する事はできるか?」
「どう証明していいのか分かりません。私はアウレリア様に転生させていただいてアスティアに来ただけの転生者です。」
「君は我らを淘汰する為にいるのではないのか?」
「違います。」
ウォーラスト様は真剣に聞いてくる。
神様達は全員私をじっと見ていた。その瞳には恐怖の色が感じ取れた。
「私は嘘偽りは言いませんし、皆様が知りたい事は何でもお答えします。ただ、その前に一つだけ聞かせてください。今の身体の持ち主はどうなりましたか?」
「3人とも健在だ。天啓を与え、一時的に我らが身体を制御できるようにする為のギフトをいくつか与えた。これが終われば身体は返す。」
グリューテス様が答えてくれた。
3人とも無事なんだね。返してくれるなら今すぐ追い出さなくても良さそう。
「こんな形でしか君に接触できなかったのは、他の神の介入が不可能な状態にする為だ。君という存在が、どの神が仕組んだものか分からなかったからなのだ。」
ミリエラ様は俯きながらそう呟いた。その姿は何かに怯えているようにも見える。
「ミナが神様を抹殺する為に作られた存在かも知れないと考えた訳ね。それで他の神が介入できない空間を作ってそこに呼び寄せたと。」
「そうだ。他の神が見ることが出来ない空間をダンジョンマスターに協力を頼み作り上げた。」
リオさんが言った事をウォーラスト様が肯定する。
「もしもミナさんがあなた達の想定通りの存在だったらここで殺すつもりだったのですか?」
「そうだ。だが、違うと知って安心した。我ら3人でも敵うとは思えない程だったからな。」
険しい表情で聞くユキさんに素直に答えるウォーラスト様。エリトラシス様を追い返した時の事を言っているのかな?
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私達が知っている事を全て話して信用してもらうしかない。これで信じてくれないなら証明のしようはないし、最悪《アドラステア》で無理矢理帰ってもらう事も考えなければならない。
「わかった。信じよう。」
ミリエラ様が言った。
「我らはこの世界を守りたい。我らが必要ないというなら去る事も致し方ないと思っている。君という存在は何なのだろうか?」
グリューテス様が言うことにあとの2人は頷いている。
彼らが言っている事は事実で、この世界の事を思うからこそ私の事を知りたいんだ。
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神様達を混乱させているのは何も教えないからだと思う。
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「あとは神界で話しましょう。皆様の器となっている身体を転生者にお返しください。そしてダンジョンを元の場所に戻す事。宜しいですか?」
「勿論だとも。」
「御三方が仰るのなら私はそれに従います。」
ペスティラントさんも了解してくれた。
「最後に、何でこの地を選んだのですか?」
疑問に思ったので聞いてみた。
「万一、有無を言わさず異世界の破壊魔法を使った場合、この位置が一番被害を少なくできるからだ。あとはエリストに行けばミナは必ず動くだろうと判断したからだな。」
ウォーラスト様が教えてくれた。
地上の事を考えての動きだったんだね。それを聞いて安心したよ。
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