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2種族の栄華
カサンドラ
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「君の様に力のあるものを肉体無しで転移させる事は不可能だった。そこで同じギフトを有する者を素体として利用した。」
「待ってください。セイラさんは何のギフトを持っていたんですか?」
「君が持っていた効果不明のギフトだ。」
この時代の人達はギフトを知らないらしいけど、もしかしたら持っているけど使い方を知らないのかな?
いや、それより気になる事がある。
「私の今の体は元の身体ではないのですか?」
「君の本当の身体は現代にある。今の身体はセイラの身体を元に作ったものだ。」
「あなた方の都合で生きていた人を勝手に作り変えたのですか?」
「そうなるな。」
勝手すぎる…信じられない…。
「…それで、私に何をさせたいのか見当はつきませんか?」
「ウルディザスターが暴走する前に葬りたいのだと推測している。」
そんな事をしたら…
「ウルちゃんは何も悪くないじゃないですか!人間と竜人族の身勝手な振る舞いが暴走を引き起こしたのに…」
「アーリアーデは過去の人間達を導いて世界の構造を作り替えようとしているのだ。」
無茶苦茶だ。世界の均衡を保っていたウルちゃんを殺してまでこの文明を存続させるなんて。それこそ世界の綻びが広がって壊れちゃうよ!
「事の重大さは理解してもらえたか?」
「分かりました。アーリアーデ様を止めます。」
「ならばカサンドラに向かってくれ。そこにアンリという者が居る。それがアーリアーデの連れてきた転生者だ。」
ディルヴェ様にダメ元で頼んでみよう。
「お願いがあります。この格好では動き辛いので服を用意していただけませんか?無理なら布地とか糸とか皮とかでもいいです。あと装備を作るのでミスリルかオリハルコンをください。それと、現代の私が持っている様な食料が出せるマジックアイテムを頂けないでしょうか?」
「了解した。服はすぐに用意しよう。他はインベントリに入れておく。」
「ありがとうございます。では、行きます。」
お礼を言って白い空間から出る。戻ると意識したら古びた教会に戻って来ていた。
服装は村の人が来ている様な服に変わっていた。
インベントリの中には服に使えそうな生地と糸や紐、皮やミスリル、オリハルコンも過剰なくらい入っていた。あとお願いした食料袋も大きいものが5つ入っていた。
まずは全員分の服と靴を作ってしまおう。
ステルスは作動させたまま村から出る。
インベントリ内はフル稼働状態。
林に戻って行きステルスを解除すると陰から様子を見ていた幾人かが手を振ってくれた。
「どうだった?」
「服が用意できました。」
「金もないのにかい?」
「はい。神様にお願いしましたので。」
本当の事を言っているのだけど全員真に受けてくれていない。
「神なんていねーよ。」
「いるよ!だから私たちは助かったんだよ!」
ロイさんの言葉にサナちゃんが反論している。
「今は神様から貰った物としておいてください。結論はゆっくり出せばいいから。」
私はそう言いながら全員分の衣服を渡した。申し訳ないけど正確な採寸は出来ていないのでサイズが少し大きめだ。替えの服も各3着用意しておいた。
「服も手に入ったし次はどうする?」
「皆さんはここで暫く待機していてください。」
ノイッシュさんに今後の事を聞かれたので、戻ってくる間に考えた事を全員に話す。
「ここにシェルターを作ります。」
これから近い内にウルちゃんが暴走してこの大陸を破壊する。その時にみんなには生き残ってもらいたい。
リオさんが言っていたけど、僅かに生存者が居たらしいから、それが少し増えるぐらい問題ないだろう。
林の地下に建設で大きなシェルターを作った。強度を最大にする為にオーバーブーストを掛けて。
食料は袋があるから大丈夫。水は隔離施設を作った時と同じ魔法の蛇口を作っておいた。
問題は酸素と下水かな。
ダンジョンの不思議空間じゃないので用意しておかなければならない。
ヴィエトさんとグラートさんを呼び出して相談してみた。
『人の汚した空気は浄化が可能だ。』
『土に返すのならできるだろう。』
2人?に支援してもらって循環機構を作成する。これで暫くは大丈夫だと思う。
諸々の設備は半日で完成した。
みんなに完成したシェルターを案内しながら使い方を教えていく。
「これから暫くはここで生活してください。いずれ大きな災害が起こります。近いうちに必ずです。皆さんは協力し合ってこれから起こる困難を乗り越えてください。」
真剣に話したのが通じたのか、全員が頷いてくれた。
入り口には情報隠蔽を掛けておいたので見つかる事は無いだろう。
私はみんなに別れを告げてカサンドラに向かう事にした。
《ハイパークレアボイアンス》で都市と呼べそうな規模の町を探して《テレポート》で移動する。
移動した先は高層ビルが立ち並ぶ巨大な都市だった。
思わず見上げてポカンとしてしまう。
ここにアンリさんがいればいいのだけど。
オーバーブーストを付与した鑑定でアンリさんを探す。同じ名前の人が結構いたのでアーリアーデ様の加護を持っている人を条件に再度調べたら一人に絞り込む事ができた。
ここがカサンドラで合ってるみたい。
町の周りは物凄い高い壁に囲まれていて、門では兵士が何かチェックをしている。
面倒なのでステルスを作動させて通り抜けた。通るときにチラリと確認したけど、身分証を確認していたみたい。無いと入れないのかな?
位置を把握しているのでそこに目掛けて走る。町の中は本当に同じアスティアかと疑うくらい近代化されていた。
地面も建物も全てコンクリート、街灯が等間隔に設置されていて、大通りの真ん中は魔導車が走っている。その様子は地球の都会の様だった。
気になったのは空気が物凄く悪い事。淀んでいて気分が悪くなりそう。
道行く人もどこか顔色が悪い気がする。
走り抜け様に鑑定をしてみたら状態の所に魔力中毒と表示されていた。
魔力って中毒を起こしたりするんだ。
分からない事がドンドン増えていく。今はやるべき事に集中するべきか。
アンリさんはこの町の中央部にいる。
そこに行くまでに幾つも検問を通り抜けた。
町の中央部にはお城ではなく四角い建物が立っていた。ビルというには低いけど、真ん中に塔の様なものが立っていて、そこから煙を出していた。
もう少しで到着だ。
「待ってください。セイラさんは何のギフトを持っていたんですか?」
「君が持っていた効果不明のギフトだ。」
この時代の人達はギフトを知らないらしいけど、もしかしたら持っているけど使い方を知らないのかな?
いや、それより気になる事がある。
「私の今の体は元の身体ではないのですか?」
「君の本当の身体は現代にある。今の身体はセイラの身体を元に作ったものだ。」
「あなた方の都合で生きていた人を勝手に作り変えたのですか?」
「そうなるな。」
勝手すぎる…信じられない…。
「…それで、私に何をさせたいのか見当はつきませんか?」
「ウルディザスターが暴走する前に葬りたいのだと推測している。」
そんな事をしたら…
「ウルちゃんは何も悪くないじゃないですか!人間と竜人族の身勝手な振る舞いが暴走を引き起こしたのに…」
「アーリアーデは過去の人間達を導いて世界の構造を作り替えようとしているのだ。」
無茶苦茶だ。世界の均衡を保っていたウルちゃんを殺してまでこの文明を存続させるなんて。それこそ世界の綻びが広がって壊れちゃうよ!
「事の重大さは理解してもらえたか?」
「分かりました。アーリアーデ様を止めます。」
「ならばカサンドラに向かってくれ。そこにアンリという者が居る。それがアーリアーデの連れてきた転生者だ。」
ディルヴェ様にダメ元で頼んでみよう。
「お願いがあります。この格好では動き辛いので服を用意していただけませんか?無理なら布地とか糸とか皮とかでもいいです。あと装備を作るのでミスリルかオリハルコンをください。それと、現代の私が持っている様な食料が出せるマジックアイテムを頂けないでしょうか?」
「了解した。服はすぐに用意しよう。他はインベントリに入れておく。」
「ありがとうございます。では、行きます。」
お礼を言って白い空間から出る。戻ると意識したら古びた教会に戻って来ていた。
服装は村の人が来ている様な服に変わっていた。
インベントリの中には服に使えそうな生地と糸や紐、皮やミスリル、オリハルコンも過剰なくらい入っていた。あとお願いした食料袋も大きいものが5つ入っていた。
まずは全員分の服と靴を作ってしまおう。
ステルスは作動させたまま村から出る。
インベントリ内はフル稼働状態。
林に戻って行きステルスを解除すると陰から様子を見ていた幾人かが手を振ってくれた。
「どうだった?」
「服が用意できました。」
「金もないのにかい?」
「はい。神様にお願いしましたので。」
本当の事を言っているのだけど全員真に受けてくれていない。
「神なんていねーよ。」
「いるよ!だから私たちは助かったんだよ!」
ロイさんの言葉にサナちゃんが反論している。
「今は神様から貰った物としておいてください。結論はゆっくり出せばいいから。」
私はそう言いながら全員分の衣服を渡した。申し訳ないけど正確な採寸は出来ていないのでサイズが少し大きめだ。替えの服も各3着用意しておいた。
「服も手に入ったし次はどうする?」
「皆さんはここで暫く待機していてください。」
ノイッシュさんに今後の事を聞かれたので、戻ってくる間に考えた事を全員に話す。
「ここにシェルターを作ります。」
これから近い内にウルちゃんが暴走してこの大陸を破壊する。その時にみんなには生き残ってもらいたい。
リオさんが言っていたけど、僅かに生存者が居たらしいから、それが少し増えるぐらい問題ないだろう。
林の地下に建設で大きなシェルターを作った。強度を最大にする為にオーバーブーストを掛けて。
食料は袋があるから大丈夫。水は隔離施設を作った時と同じ魔法の蛇口を作っておいた。
問題は酸素と下水かな。
ダンジョンの不思議空間じゃないので用意しておかなければならない。
ヴィエトさんとグラートさんを呼び出して相談してみた。
『人の汚した空気は浄化が可能だ。』
『土に返すのならできるだろう。』
2人?に支援してもらって循環機構を作成する。これで暫くは大丈夫だと思う。
諸々の設備は半日で完成した。
みんなに完成したシェルターを案内しながら使い方を教えていく。
「これから暫くはここで生活してください。いずれ大きな災害が起こります。近いうちに必ずです。皆さんは協力し合ってこれから起こる困難を乗り越えてください。」
真剣に話したのが通じたのか、全員が頷いてくれた。
入り口には情報隠蔽を掛けておいたので見つかる事は無いだろう。
私はみんなに別れを告げてカサンドラに向かう事にした。
《ハイパークレアボイアンス》で都市と呼べそうな規模の町を探して《テレポート》で移動する。
移動した先は高層ビルが立ち並ぶ巨大な都市だった。
思わず見上げてポカンとしてしまう。
ここにアンリさんがいればいいのだけど。
オーバーブーストを付与した鑑定でアンリさんを探す。同じ名前の人が結構いたのでアーリアーデ様の加護を持っている人を条件に再度調べたら一人に絞り込む事ができた。
ここがカサンドラで合ってるみたい。
町の周りは物凄い高い壁に囲まれていて、門では兵士が何かチェックをしている。
面倒なのでステルスを作動させて通り抜けた。通るときにチラリと確認したけど、身分証を確認していたみたい。無いと入れないのかな?
位置を把握しているのでそこに目掛けて走る。町の中は本当に同じアスティアかと疑うくらい近代化されていた。
地面も建物も全てコンクリート、街灯が等間隔に設置されていて、大通りの真ん中は魔導車が走っている。その様子は地球の都会の様だった。
気になったのは空気が物凄く悪い事。淀んでいて気分が悪くなりそう。
道行く人もどこか顔色が悪い気がする。
走り抜け様に鑑定をしてみたら状態の所に魔力中毒と表示されていた。
魔力って中毒を起こしたりするんだ。
分からない事がドンドン増えていく。今はやるべき事に集中するべきか。
アンリさんはこの町の中央部にいる。
そこに行くまでに幾つも検問を通り抜けた。
町の中央部にはお城ではなく四角い建物が立っていた。ビルというには低いけど、真ん中に塔の様なものが立っていて、そこから煙を出していた。
もう少しで到着だ。
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