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エルジュ王国
謁見
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夕食の時間が来た。
グランドマスターのお爺さん、レギウスさんとエリーゼさんがやってきて、個室での食事会になった。
「今日は俺の奢りだ。好きなだけ食えよ!」
「グラマス、色々取り計らっていただきありがとうございます。」
「よいよい。お前は俺の娘も同然だ!が、今回は骨が折れたぞ!」
「申し訳ありません。」
「いやいい。先に国王と話を付けておいた。今回の件、詳しく説明しよう。」
今回のエリストへの軍派遣は、元々は魔物の活性化に対する対応だった。しかし、特務隊からの情報で邪竜の復活、消失。また魔物の激減。
そして、同時にもたらされたミナとユキの情報。
派遣軍を指揮していたのは『精霊使い殺し』ことエリオット・クルーンハイト男爵で、独断でミナとユキの捕縛に動いた。という事になっている。
「本当はディルーン侯爵が指示を出していたそうだが、男爵の独断行動で町を戦場にしてしまったという事にするそうだ。」
「トカゲの尻尾切りですね。」
「うむ。男爵家は取り潰し。ディルーン侯爵が領地を引き継ぐそうだ。」
「冒険者ギルド側にはどの様な罰が?」
「クルーンハイト男爵を殺害した事によりギルドマスター、ルーティアとサブマスター、ミルドレッドは王都にて処刑……「そんなっ!!」
思わず声を上げてしまう。
「……となる所だったが、国からは不問。ギルドからは停職一年。それだけだ。」
「分かりました。」
「一年間はSランク冒険者として各地で働いて貰うから覚悟しておけよ。」
「寛大な措置、ありがとうございます。」
「ミルドレッドはエリストの政務を手伝う事。」
「はい。」
「まぁ、そんな所だ。明日は国王の前で今言った話を聞くだけだ。」
「よかった…。」
「次にお前さん達だ。国王から直接聞かれることがある。」
「な、何でしょう…?」
「ミナ、確実にレアドロップを出せるというのは本当か?」
「え…はい。」
「ユキ、どんな攻撃も効かない耐久力があるというのは本当か?」
「いえ、攻撃はある程度しか防げません。毒等の状態異常には掛からないと思います。」
ある程度って、ダメージ受けたのってウルちゃんの攻撃だけだよね?
「2人に聞く、実演して見せろと言ったらどうする?」
「レアドロップについてならダンジョンでやってみせるしか…。持ってるブルーティアーズなら渡せますけど。」
「誰かに斬るなり刺すなりしてもらうか、あとはその場で毒でも飲みましょうか。」
「分かった。実演はしなくていい。だがブルーティアーズを1つ国王に献上してくれんか?」
「それくらいなら大丈夫です。」
まだ沢山あるしね。
「それから邪竜の事も聞かれるぞ。エリストの町で現れた竜との関連性もな。どうする?」
「正直に話してしまってもよろしいですか?」
「ここまで来たら正直に話した方がいいだろう。上手く纏まれば貴族からの手出しはかなり減るだろうしな。」
ルーティアさんが答えてくれた。
王様に嘘を吐くのも気がひけるので正直に話すということになった。
「よし、大体纏まったな。明日は朝に迎えに来るからな。身なりを整えておけよ。」
その後は始めの言葉通り、みんなで好きな物を食べて楽しく過ごした。
心配事が一つ無くなった事からか、ご飯がとても美味しく感じられた。
ーーーー
翌日。いつもと同じくらいの時間に起きて準備を始める。
といっても服装を変える訳でもないし、念の為洗浄を掛けるくらいかな。
みんなが起きた所で朝食を済ませる。
支度を済ませて1階に全員が集まった時にはレギウスさんが到着。馬車で王城まで移動する。
お城に着いて、いよいよ中へ。そして謁見の間に通された。
豪華な内装。正面三段ほど段を上がった先には玉座、その両脇には強そうな騎士の男性と豪華なローブを着た眼鏡の青年。
私達は横一列に並んでいる。ウルちゃんも一緒だ。
左右には如何にも貴族っていう人達が大勢並んで立っていて、壁際には騎士っぽい人達がビッシリ立っている。
奥の扉が開いて王様が入ってくる。
みんな片膝をついた。
私とユキさんは儀礼とか何も知らないので事前にしっかり教えてもらっている。
「面をあげよ。」
王様は40代位の優しそうな顔をした人だった。もっと老齢な怖そうな人を想像していたのだけど。
王様が淡々と今回の経緯と私達の処罰について話し始める。事前に内容を聞かされているから良かったけど、何も知らされてなかったら緊張と不安でどうにかなっていたかもしれない。
話は滞りなく終了していよいよ私達への質問だ。
「ミナというのは其方か?」
「は、はい。」
「ダンジョンのレアドロップを確実に出せるというのは本当か?」
「はい。」
周りの貴族達がざわつく。
「何でも我が国の重宝にあしらわれている宝石、ブルーティアーズを手に入れたとか。」
「はい。こちらでございます。国王陛下に献上致します。」
予めインベントリから出しておいたブルーティアーズを手の上に置いてみせる。
ローブの青年がやってきたのでブルーティアーズを手渡す。
青年は王様にブルーティアーズを手渡した。
「確かにブルーティアーズだ。何か褒美をやらねばな……。何か欲しいものはあるか?」
「いえ、ありません。陛下にお喜びいただけたならばそれが一番の褒美かと存じます。」
噛まずに言えた。
「分かった。其方への褒美は考えておくとしよう。」
「ありがとうございます。」
「ユキというのは其方だな?」
「はい。」
「何でもどんな攻撃も防ぐ事ができるそうだが本当か?」
「いえ、ある程度の攻撃のみです。」
「そうか。我が国の騎士団長と戦って見せてはくれないか?」
「え……いえ、私の様な者が敵うわけがありません。」
「そうか。」
打ち合わせ以外の事を聞いてきた…。
「ミナよ、報告では竜を従えていたと聞いたが本当か?」
「はい。ここにいます。」
一歩分前に出るウルちゃん。
「お初にお目にかかります。私はウル。ミナ様の僕にございます。」
「おお、言葉を話せるとは……。して、本当に竜なのか?」
「はい。元々の名はウルディザスターです。」
私達を除いた全員が凍りつく。
グランドマスターのお爺さん、レギウスさんとエリーゼさんがやってきて、個室での食事会になった。
「今日は俺の奢りだ。好きなだけ食えよ!」
「グラマス、色々取り計らっていただきありがとうございます。」
「よいよい。お前は俺の娘も同然だ!が、今回は骨が折れたぞ!」
「申し訳ありません。」
「いやいい。先に国王と話を付けておいた。今回の件、詳しく説明しよう。」
今回のエリストへの軍派遣は、元々は魔物の活性化に対する対応だった。しかし、特務隊からの情報で邪竜の復活、消失。また魔物の激減。
そして、同時にもたらされたミナとユキの情報。
派遣軍を指揮していたのは『精霊使い殺し』ことエリオット・クルーンハイト男爵で、独断でミナとユキの捕縛に動いた。という事になっている。
「本当はディルーン侯爵が指示を出していたそうだが、男爵の独断行動で町を戦場にしてしまったという事にするそうだ。」
「トカゲの尻尾切りですね。」
「うむ。男爵家は取り潰し。ディルーン侯爵が領地を引き継ぐそうだ。」
「冒険者ギルド側にはどの様な罰が?」
「クルーンハイト男爵を殺害した事によりギルドマスター、ルーティアとサブマスター、ミルドレッドは王都にて処刑……「そんなっ!!」
思わず声を上げてしまう。
「……となる所だったが、国からは不問。ギルドからは停職一年。それだけだ。」
「分かりました。」
「一年間はSランク冒険者として各地で働いて貰うから覚悟しておけよ。」
「寛大な措置、ありがとうございます。」
「ミルドレッドはエリストの政務を手伝う事。」
「はい。」
「まぁ、そんな所だ。明日は国王の前で今言った話を聞くだけだ。」
「よかった…。」
「次にお前さん達だ。国王から直接聞かれることがある。」
「な、何でしょう…?」
「ミナ、確実にレアドロップを出せるというのは本当か?」
「え…はい。」
「ユキ、どんな攻撃も効かない耐久力があるというのは本当か?」
「いえ、攻撃はある程度しか防げません。毒等の状態異常には掛からないと思います。」
ある程度って、ダメージ受けたのってウルちゃんの攻撃だけだよね?
「2人に聞く、実演して見せろと言ったらどうする?」
「レアドロップについてならダンジョンでやってみせるしか…。持ってるブルーティアーズなら渡せますけど。」
「誰かに斬るなり刺すなりしてもらうか、あとはその場で毒でも飲みましょうか。」
「分かった。実演はしなくていい。だがブルーティアーズを1つ国王に献上してくれんか?」
「それくらいなら大丈夫です。」
まだ沢山あるしね。
「それから邪竜の事も聞かれるぞ。エリストの町で現れた竜との関連性もな。どうする?」
「正直に話してしまってもよろしいですか?」
「ここまで来たら正直に話した方がいいだろう。上手く纏まれば貴族からの手出しはかなり減るだろうしな。」
ルーティアさんが答えてくれた。
王様に嘘を吐くのも気がひけるので正直に話すということになった。
「よし、大体纏まったな。明日は朝に迎えに来るからな。身なりを整えておけよ。」
その後は始めの言葉通り、みんなで好きな物を食べて楽しく過ごした。
心配事が一つ無くなった事からか、ご飯がとても美味しく感じられた。
ーーーー
翌日。いつもと同じくらいの時間に起きて準備を始める。
といっても服装を変える訳でもないし、念の為洗浄を掛けるくらいかな。
みんなが起きた所で朝食を済ませる。
支度を済ませて1階に全員が集まった時にはレギウスさんが到着。馬車で王城まで移動する。
お城に着いて、いよいよ中へ。そして謁見の間に通された。
豪華な内装。正面三段ほど段を上がった先には玉座、その両脇には強そうな騎士の男性と豪華なローブを着た眼鏡の青年。
私達は横一列に並んでいる。ウルちゃんも一緒だ。
左右には如何にも貴族っていう人達が大勢並んで立っていて、壁際には騎士っぽい人達がビッシリ立っている。
奥の扉が開いて王様が入ってくる。
みんな片膝をついた。
私とユキさんは儀礼とか何も知らないので事前にしっかり教えてもらっている。
「面をあげよ。」
王様は40代位の優しそうな顔をした人だった。もっと老齢な怖そうな人を想像していたのだけど。
王様が淡々と今回の経緯と私達の処罰について話し始める。事前に内容を聞かされているから良かったけど、何も知らされてなかったら緊張と不安でどうにかなっていたかもしれない。
話は滞りなく終了していよいよ私達への質問だ。
「ミナというのは其方か?」
「は、はい。」
「ダンジョンのレアドロップを確実に出せるというのは本当か?」
「はい。」
周りの貴族達がざわつく。
「何でも我が国の重宝にあしらわれている宝石、ブルーティアーズを手に入れたとか。」
「はい。こちらでございます。国王陛下に献上致します。」
予めインベントリから出しておいたブルーティアーズを手の上に置いてみせる。
ローブの青年がやってきたのでブルーティアーズを手渡す。
青年は王様にブルーティアーズを手渡した。
「確かにブルーティアーズだ。何か褒美をやらねばな……。何か欲しいものはあるか?」
「いえ、ありません。陛下にお喜びいただけたならばそれが一番の褒美かと存じます。」
噛まずに言えた。
「分かった。其方への褒美は考えておくとしよう。」
「ありがとうございます。」
「ユキというのは其方だな?」
「はい。」
「何でもどんな攻撃も防ぐ事ができるそうだが本当か?」
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「そうか。我が国の騎士団長と戦って見せてはくれないか?」
「え……いえ、私の様な者が敵うわけがありません。」
「そうか。」
打ち合わせ以外の事を聞いてきた…。
「ミナよ、報告では竜を従えていたと聞いたが本当か?」
「はい。ここにいます。」
一歩分前に出るウルちゃん。
「お初にお目にかかります。私はウル。ミナ様の僕にございます。」
「おお、言葉を話せるとは……。して、本当に竜なのか?」
「はい。元々の名はウルディザスターです。」
私達を除いた全員が凍りつく。
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