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第19話 3家族サークル その3
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家に帰ると、今日はお母さんがいた。
有給取って休みにしていたらしい。
「珍しいねぇ、お母さんがこの時間家にいるの」
「そうぉ、たまにはね」
「朋絵のお父さんとデートでもしてきたらいいのに」
ここはあえてデートといった。
「あははは、無理よ、だって普通は仕事中じゃない。ま、でも意外と外に出られる人だから呼べば会えるかもしれないけどね。でも今日はそんな気分じゃないから」
「ふぅ―ん。そうなんだ」と鼻で透かすように流した。
「それよりもさ、温泉旅館。どうする? 行くでしょ」
「うん、行きたいけど。できれば朋絵と美奈子も一緒に行けたらなぁって」
「朋絵ちゃんと、美奈子ちゃん?」
「うん」
「う――――ん」とお母さんは腕を組んで、スマホを手に取って何かメッセージを送った。
すぐに返信が来た。
「うん、朋絵ちゃんのところは行きたいみたい」
そしてまた着信。
「おお、美奈子ちゃんとこもなんか乗り気だねぇ」
グループメッセージか? この3人お互いにこんなこともしていたんだ。
もうこの3家族見えないところで結構密になっているんじゃないの?
ま、でもなんかいい方向に向いているのは確かだ。
「て、言うことはさ、3家族で一緒に行けるっていうこと?」
「まだはっきとはしていないけど、たぶん実現できるかもね」
うんうん、なんか夏休み目前、いいことがありそうで今年は楽しめそう。
私が部屋に行こうとした時お母さんに呼び止められた。
「ねぇ、沙奈枝」
「何?」ちょっと粘っこい感じの目つき、これ、なんかあると瞬間的に感じた。
「あなたさぁ、本当にお父さんの子産みたいの?」
ぐっ! なんというダイレクトな問いだろう。
ちょっとためらいながらも……。
「うん」とうなずいた。
「でもそれは世間じゃ、いけないことだっていうのをわかっている?」
「わかっているよ」
こういう話をお母さんとするのはかなり勇気がいる。
お母さんがたばこを吸いだした。
お母さんも何かしら、緊張というのか楽しい感じじゃないというのはわかる。
「それで、ただ単に妊娠したいだけなの?」
「………そんなんじゃないよ。パパのこと大好きだし、私は本当にパパとの間に子供が欲しいと思っている」
「産んだ後はどうするの? ちゃんと育てられるの?」
そう言うことを聞かれるのは覚悟の上だ。
「育てるよ」
「あなた来年は高校行くんでしょ」
「もし……赤ちゃんできたら、私高校にはいかない。ちゃんと育てるから。お母さんには悪いとは思う。だって………だって………」
あれ、ぽたぽたと涙が床に落ちているのを目にした。
私泣いているんだ。どうして?
そんな私をみつめ、お母さんは。
「本気なのね」
「だからこの前言ったよ。私は本気だって」
「全くもう、あんたは一度思ったらあきらめの悪い子だったもんね。私に似たのかしら」
なんだか、自分にあきれるように、もう1本吸いだした。
「それじゃさ、これはもうあなたの母親としてじゃなくて、同じ女として聞くけど。もし、私も子供出来たら、その子をあなたは受け入れてくれる?」
「パパとの子?」
お母さんは少し間をおいて、「あなたがあの人の子を産むんだったら、私は、直哉《なおや》さんの子を産むわ」
えっ! な、なんだ! この展開は。もしかして、私達が動かなくても本当は裏で、なんか動いていたの?
でもさ、なんとなくわかるような気がするんだよねぇ。多分さ、お母さんパパのこと嫌いになったとかそう言うんじゃないと思うんだよ。朋絵のお父さんと関係しているうちになんだろこれって、湧き出てくるんだよね。この人の子供が欲しいっていうのかさ。……そんな感情がね。
好きだけじゃなくて、体が求めてきちゃうんだよ。
女の性……ああ私本当に中学生なのかなぁ。自分でもなんかわかんなくなっちゃう。
私ははっきりといった。
「うん、そうしたら、私の姉弟だね」
お母さんはたばこをすっと、私の方に差し出した。そのたばこを受け取り1本吸った。
「ほんと私達いけない女だね。そして親子だね」
「本当にね」とお母さんは苦笑いをしていた。
有給取って休みにしていたらしい。
「珍しいねぇ、お母さんがこの時間家にいるの」
「そうぉ、たまにはね」
「朋絵のお父さんとデートでもしてきたらいいのに」
ここはあえてデートといった。
「あははは、無理よ、だって普通は仕事中じゃない。ま、でも意外と外に出られる人だから呼べば会えるかもしれないけどね。でも今日はそんな気分じゃないから」
「ふぅ―ん。そうなんだ」と鼻で透かすように流した。
「それよりもさ、温泉旅館。どうする? 行くでしょ」
「うん、行きたいけど。できれば朋絵と美奈子も一緒に行けたらなぁって」
「朋絵ちゃんと、美奈子ちゃん?」
「うん」
「う――――ん」とお母さんは腕を組んで、スマホを手に取って何かメッセージを送った。
すぐに返信が来た。
「うん、朋絵ちゃんのところは行きたいみたい」
そしてまた着信。
「おお、美奈子ちゃんとこもなんか乗り気だねぇ」
グループメッセージか? この3人お互いにこんなこともしていたんだ。
もうこの3家族見えないところで結構密になっているんじゃないの?
ま、でもなんかいい方向に向いているのは確かだ。
「て、言うことはさ、3家族で一緒に行けるっていうこと?」
「まだはっきとはしていないけど、たぶん実現できるかもね」
うんうん、なんか夏休み目前、いいことがありそうで今年は楽しめそう。
私が部屋に行こうとした時お母さんに呼び止められた。
「ねぇ、沙奈枝」
「何?」ちょっと粘っこい感じの目つき、これ、なんかあると瞬間的に感じた。
「あなたさぁ、本当にお父さんの子産みたいの?」
ぐっ! なんというダイレクトな問いだろう。
ちょっとためらいながらも……。
「うん」とうなずいた。
「でもそれは世間じゃ、いけないことだっていうのをわかっている?」
「わかっているよ」
こういう話をお母さんとするのはかなり勇気がいる。
お母さんがたばこを吸いだした。
お母さんも何かしら、緊張というのか楽しい感じじゃないというのはわかる。
「それで、ただ単に妊娠したいだけなの?」
「………そんなんじゃないよ。パパのこと大好きだし、私は本当にパパとの間に子供が欲しいと思っている」
「産んだ後はどうするの? ちゃんと育てられるの?」
そう言うことを聞かれるのは覚悟の上だ。
「育てるよ」
「あなた来年は高校行くんでしょ」
「もし……赤ちゃんできたら、私高校にはいかない。ちゃんと育てるから。お母さんには悪いとは思う。だって………だって………」
あれ、ぽたぽたと涙が床に落ちているのを目にした。
私泣いているんだ。どうして?
そんな私をみつめ、お母さんは。
「本気なのね」
「だからこの前言ったよ。私は本気だって」
「全くもう、あんたは一度思ったらあきらめの悪い子だったもんね。私に似たのかしら」
なんだか、自分にあきれるように、もう1本吸いだした。
「それじゃさ、これはもうあなたの母親としてじゃなくて、同じ女として聞くけど。もし、私も子供出来たら、その子をあなたは受け入れてくれる?」
「パパとの子?」
お母さんは少し間をおいて、「あなたがあの人の子を産むんだったら、私は、直哉《なおや》さんの子を産むわ」
えっ! な、なんだ! この展開は。もしかして、私達が動かなくても本当は裏で、なんか動いていたの?
でもさ、なんとなくわかるような気がするんだよねぇ。多分さ、お母さんパパのこと嫌いになったとかそう言うんじゃないと思うんだよ。朋絵のお父さんと関係しているうちになんだろこれって、湧き出てくるんだよね。この人の子供が欲しいっていうのかさ。……そんな感情がね。
好きだけじゃなくて、体が求めてきちゃうんだよ。
女の性……ああ私本当に中学生なのかなぁ。自分でもなんかわかんなくなっちゃう。
私ははっきりといった。
「うん、そうしたら、私の姉弟だね」
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