髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部

文字の大きさ
157 / 169
7章 凛くん争奪戦

浜崎涼菜との撮影 2

しおりを挟む
 浜崎さんと遠回りでお寿司屋を目指す。
 その間、すれ違う人たちとは積極的に会話を行う。

「私、『生徒会長は告らせたい』を見てますよ!最終話が近づいてるのが残念なくらいです!」
「リン様と浜崎さんのシーン、とても良かったです!これからも頑張ってください!」
「「ありがとうございます!」」

 会話をしながらコッソリと浜崎さんのことを宣伝し、浜崎さんの認知度アップのお手伝いをする。

「俺と浜崎さんが演じたシーンを覚えてる人、結構いるな」
「はい。とても嬉しいです。ウチの演技を覚えてくれる人がたくさんいて」

 浜崎さんが嬉しそうに呟く。

「浜崎さんの演技は新人とは思えないほど良かったから、視聴者の記憶に残ってるんだ。自信持ってこれからも頑張って」
「はいっ!」

 その後も他愛のない話をしながら歩いていると、隣を歩いていた浜崎さんが道路でつまづき、転倒しそうになる。

「わっ!」
「危ないっ!」

 俺は浜崎さんを助けるため、咄嗟に浜崎さんの身体の前に腕を出し、倒れないよう支える。
 俺の腕に“ドスっ”と浜崎さんが倒れ込むが、なんとか腕で支えることに成功する。

「ありがとうございます、夏目さん」
「無事で良かったよ。怪我はない?」
「はい。夏目さんのおかげで怪我はありません。やっぱり男の子の腕はたくましいですね」
「そ、そうか?」
「はいっ!とても素敵です!」
「っ!」

 俺の腕に身体を預けているため至近距離に浜崎さんの顔があり、可愛らしい笑顔に心臓が“ドキッ”と跳ねる。
 それに加え浜崎さんから甘い匂いが漂い、浜崎さんから離れることを忘れてしまう。

「あっ、すみません!ずっと支えていただき!すぐ離れます!」
「あ、あぁ」

 俺はドキッとしたことを悟られないよう平静を保ちつつ返答する。

「何もないところでつまづいてしまいました。少し緊張してるみたいですね」

 そう言って可愛く舌を出す。

「っ!」

 その仕草に再び心臓が跳ねてしまう。
 浜崎さんの仕草一つ一つがすごく可愛いため、俺は浜崎さんから顔を逸らしながら口を開く。

「そ、そうみたいだな。少し休んでから移動するか?」
「いえ、大丈夫です!お寿司屋さんへ行きましょう!」

 そう言って浜崎さんが歩き出す。

(そういえば浜崎さんはこれが初めての番組撮影だ。緊張してる風には見えないが、できるだけ浜崎さんをサポートしよう)

 そう思いつつ、先程つまづいたことなど無かったかのように軽快な足取りで歩く浜崎さん追った。



 目的の寿司屋にたどり着く。

「すごく落ち着いた雰囲気の店だな」
「ですね。では中に入りましょう。辿り着いただけでは課題クリアにはなりませんから」

 そう言って俺たちは店内に入る。
 ちなみに事前にアポは取ってるとのことなので、カメラマンも店内へ。

「いらっしゃいませー!」
「2名でお願いします」
「かしこまりましたっ!コチラへどうぞ!」

 現時刻は15時過ぎということで空席があり、スムーズに案内される。
 俺たちは案内されたカウンター席に座ると、目の前で寿司を握っている男性の板前さんから声がかかった。

「君たちが凛くんと涼菜さんか。お金は気にしなくていいから好きなのを食べていいぞ」
「えっ!いいんですか!?」
「あぁ。あの子からそう言い渡されている。番組側が負担するから好きな寿司を食べさせてくれってな」
「よしっ!」
「やったっ!」

 俺と浜崎さんがガッツポーズをする。

「じゃあ1番のオススメをお願いします」
「ウチはこのメニューにある人気No.1のお寿司をお願いします!」
「はいよっ!」

 俺たちは板前さんが握る手際を眺めながらお寿司について話し、場をつなぐ。
 そして数分後、俺の前には大トロが。浜崎さんの前にはサーモンが提供された。

「わーっ!美味しそうです!」
「いただきますっ!」

 俺たちは“パクッ”とお寿司を一口食べる。

「んーっ!美味しい!」
「はいっ!とっても美味しいです!」
「ははっ!ありがとう!」

 一言だけ感想を告げ、もう一口食べる。

「ここまで美味しいお寿司は初めて食べました!一貫1000円でこの美味しさは安いくらいですよ!」
「ウチもそう思います!」
「だろ?他にもオススメはあるからたくさん食べてくれ」

 そんな感じで板前さんと話しながらお寿司を満喫した。
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...