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第1部番外編
フェーズ1-0.8
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初回のフェーズ1-1より少し前、二人が付き合い始めて間もない頃のお話です。
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ゴールデンウィーク直前の日曜日、涼が言った。
「連休中にどこか行こうか」
「お休みなの?」
「カレンダー通りにはいかないけど、終日休みの日もあるから」
やった、うれしい。忙しいと思って期待してなかった。日曜日だけ会えればいいと思ってた。
「どこ行きたい?」
私は少し考えてから答えた。
「デートって感じの場所に行きたい」
定番に憧れる。遊園地や水族館などだ。
「じゃあ、水族館にしようか。せっかく近くにあるんだし。退院してまだ一カ月で、遠くまで出かけるのは疲れるだろうから、距離的にも無理がなくてちょうどいい」
県外からも多くの客が訪れる有名なデートスポットだ。いつか好きな人と行ってみたいと思っていた私は、心が躍った。ただ、ひとつ心配なことがある。
「でも、大丈夫かな。その、人目とか……」
大型連休中の水族館だ。人目の数は普段とは比べものにならない。
「みんな魚見てて、他人の顔なんて見てないよ」
館内は薄暗いだろうし、そんなに心配しなくても大丈夫かな。よし、気合いを入れよう。少しでも大人っぽく見えるように、服装もメイクも工夫しよう。
今日は初デートだ。正真正銘の初デートは、退院祝いをしてもらった小料理屋だった。それからもおうちデートやショッピングデートはしている。ショッピングも立派なデートだけど、大きなモールが近くにあっていつでも行けてしまうから特別感があまりない。ちゃんとしたお出かけとして、カップルに人気のデートスポットに出かけるのはこれが初めてだ。
身支度をほとんど済ませ、うきうきしながら仕上げにプチプラで買ったベージュ系カラーのリップを唇に乗せていると、バッグの中の携帯電話が鳴った。涼からだ。待ち合わせの時間にはまだ少し早い。もうきてしまったのだろうかと急いで電話に出た。
「もしもし?」
「彩? 悪い、今日行けなくなった。病院から呼び出しがあって」
電話越しの涼の声が揺れている。急ぎ足で歩いているようだ。部屋を出て駐車場に向かっているところなのかもしれない。
「そう、なんだ。わかった。うん、仕方ないね」
うきうきだった気分が風船のようにしぼんでいく。ショックを受けていることを悟られないようになるべく明るく言った。
「ごめんな。また今度行こうな」
仕方ない、仕方ない。心の中で自分に言い聞かせる。
「部屋に行っててもいい?」
「いいけど、何時に帰れるかわからないぞ」
「いいの。じゃあ、勝手にお邪魔してるね」
せめて涼の部屋で待っていたい。それに、もしかしたらすぐに帰ってくるかもしれないと、淡い期待を抱いていた。
患者の容体に休日も平日も関係ない。急変や急患が発生すれば医者は駆けつけるのみ。医者は患者第一でなければならない。それが人の命を預かるということだ。こういうことは、きっとこれからもあるんだろう。いちいち落ち込まないように。大丈夫、ちゃんとわかってる。
やっぱりなかなか帰ってこない。一人だと退屈だ。私はなんとなく眺めていたテレビを消した。ちょっと、寝室を覗いてみようか。リビングとの仕切りの引き戸はあってないようなもので、涼はこの部屋をワンルームのように使っている。だから覗くまでもないのだけれど、まじまじと見たことはない。当然、中に入ったこともない。
大きなダブルベッド、電話の子機と時計と電気スタンドが置かれたサイドテーブル、ノートパソコンが載った書斎机、本がびっしりと並ぶ本棚、壁一面のクローゼット。ベッドの枕は二つ並んでいる。二人分なのか、それともベッドの幅に合わせて二つ置いてあるだけなのか。きっとここで誰かと寝たことあるんだろうな。もやもやする。でも、いずれは私も一緒に寝る可能性はある。このホテルみたいに高級感のあるベッドで、いつか涼と一緒に。今度はドキドキしてきた。
ふかふかで気持ちよさそうなベッドを眺めていたら、なんだか眠くなってきた。だからといってベッドで寝るわけにはいかない。私はリビングのソファに戻った。いつ帰ってくるかわからないし退屈だし、寝て待とう。大きなしっかりとしたソファだから快適に眠れそう。私の部屋のベッドよりも寝心地がいいかもしれない。
うとうとしていた私は、玄関が開く音で意識がはっきりした。涼が帰ってきた。
「寝てた?」
ソファに横たわっている私を見て涼が言った。
「あ、おかえりなさい」
体を起こして髪と服を整える。
「そんなところで寝てると風邪引くぞ。ベッド使えばいいのに」
「大丈夫。ちょっとうとうとしてただけだから」
と言っても、時間が一時間ほど飛んでいる。寝てしまってたらしい。
「遅くなって悪かった。今から行こうか、水族館」
もうすぐ十五時だ。時計を見ながら考えている間に、涼は隣のソファに座った。
「今日はいいよ。仕事してきて疲れてるでしょ?」
「大丈夫だよ」
絶対に疲れてるはずなのだ。それに、今から出かけたとしても入館する頃には夕方になってしまう。
「今度でいいよ。ゆっくり時間があるときで」
また呼び出されてしまうかもしれないけれど。
「ごめんな」
申し訳なさそうに言い、涼が私の頭を撫でた。
「一人で退屈だったろ。ベッドも本棚の本も、自由に使っていいよ」
「寝室に入ってもいいの?」
「もちろん」
聖域であるはずの寝室に私が入ってもいいんだ。それだけ気を許してくれてるということだ。私はうれしくなった。
二人とも昼食は軽めだったため、早めに外食へ出かけた。食事の後でドライブがてら夜の公園に連れていってくれた。そこは港の見える小高い丘にあって、工場夜景を一望できる公園だった。
「すごい!」
私は思わず歓声を上げた。重厚感のある工場から放たれる無数の光が、夜空を明るくしている。迫力と美しさを兼ね備えた光景に圧倒された。
「寒いだろ」
涼が着ていた上着を脱いで私に羽織らせてくれた。私は、病院の屋上で白衣を羽織らせてもらったときのことを思い出した。あのときも暖かかった。服のぬくもり以上に、涼の気遣いがうれしくて心が温かくなったんだ。
「ありがとう。涼は平気?」
涼が頷き、二人並んでフェンス越しに夜景を眺める。工場から時折聞こえてくる機械の音が心地いい。
「素敵な場所だね」
穴場スポットなのか、他に見物人はいない。こんな場所を知ってるなんて、今までにも誰かときたことがあるのだろうか。その人ともこうして肩を並べたのだろうか。昼間、涼の寝室を覗いてベッドを眺めていたときと同じ感情が湧き上がってくる。
「後輩の医者が話してたんだ。いい穴場があるって。鉢合わせしなくてよかったよ」
意外ないきさつに私はほっとした。
「医者同士でそういう話するんだね」
「普通にするよ。趣味とか休日のこととか」
気を張る仕事だからこそ、ときにはそういう話をしてリラックスしているのかもしれない。医療はチームワークと聞いたことがあるし、コミュニケーションは大事よね。
今日ここに連れてきてくれたのは、水族館に行けなかったお詫びかな? 人目を気にする必要がないから、むしろこっちのほうがよかったかもしれない。手を繋いだとしても誰にも見られない。せっかくだし、繋いじゃおうかな。繋いでもいいかな。迷っているうちに肩を抱かれた。
慣れてるなあ。私は手を繋ぐだけでもなかなか勇気が出ないのに、それ以上のことをさらっとしてくる。涼にとってはこれくらいどうってことないんだろう。私は、二人きりでこんな夜景がきれいでムード満点な場所にいるだけでドキドキだ。
不甲斐なく思いながら涼を見上げると、彼も私を見た。見つめ合い、顔が近づいてきて、私は目を閉じた。
不思議とそのキスは私を落ち着かせた。さっきも聞こえた工場の機械音が、より遠くに感じる。
「五回目」
唇が離されたところで私は言った。涼がくすっと笑う。
「数えてるのか」
「だって、人生で五回目だし」
とても大事で、とても特別なことだから数えてる。
「光栄だな。このまま十回目くらいまでする?」
「続けてしてもカウントされないです」
「あ、そうなの?」
また涼が笑った。なんとなく一連の流れで一回なのかなって。続けてしたことがないからよくわからないけれど。というか、同じ日に二回以上したことがない。
なかったのに、車で家の前まで送ってもらって降りる間際に、された。
「六回目」
今度は涼がカウントした。確かにこれはカウントされるやつだ。一日に二回もしてしまった。
「おやすみ」
別れ際のキスはいつもより余韻が長く感じられた。次に会える日までずっと残ってればいいのにな。
深呼吸をして、玄関の姿見で顔が赤くなってないことを確認してからリビングに入った。
「ただいま」
「おかえり。退院したばかりなんだから、もっと早く帰ってきなさい」
小言とともに母に迎えられた。
「ほとんど家でゆっくりさせてもらってたから」
本当にそうだ。ただ、母は私が親友の愛音の家にいたと思ってる。涼のことはまだ話していない。
「遊び歩いてばかりいると、来週の外来で神河先生に怒られるわよ」
知ってるから大丈夫です。
いつかは母に涼のことを話さなければならない。毎週毎週、愛音の家に遊びにいってることにするのは難しい。もし話したら母はどんな顔をするだろう。驚かれるのは間違いない。喜んでくれるだろうか。それとも、遊ばれてるに決まってるからやめなさいと怒るだろうか。後者だと怖い。もう少し黙っていよう。
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ゴールデンウィーク直前の日曜日、涼が言った。
「連休中にどこか行こうか」
「お休みなの?」
「カレンダー通りにはいかないけど、終日休みの日もあるから」
やった、うれしい。忙しいと思って期待してなかった。日曜日だけ会えればいいと思ってた。
「どこ行きたい?」
私は少し考えてから答えた。
「デートって感じの場所に行きたい」
定番に憧れる。遊園地や水族館などだ。
「じゃあ、水族館にしようか。せっかく近くにあるんだし。退院してまだ一カ月で、遠くまで出かけるのは疲れるだろうから、距離的にも無理がなくてちょうどいい」
県外からも多くの客が訪れる有名なデートスポットだ。いつか好きな人と行ってみたいと思っていた私は、心が躍った。ただ、ひとつ心配なことがある。
「でも、大丈夫かな。その、人目とか……」
大型連休中の水族館だ。人目の数は普段とは比べものにならない。
「みんな魚見てて、他人の顔なんて見てないよ」
館内は薄暗いだろうし、そんなに心配しなくても大丈夫かな。よし、気合いを入れよう。少しでも大人っぽく見えるように、服装もメイクも工夫しよう。
今日は初デートだ。正真正銘の初デートは、退院祝いをしてもらった小料理屋だった。それからもおうちデートやショッピングデートはしている。ショッピングも立派なデートだけど、大きなモールが近くにあっていつでも行けてしまうから特別感があまりない。ちゃんとしたお出かけとして、カップルに人気のデートスポットに出かけるのはこれが初めてだ。
身支度をほとんど済ませ、うきうきしながら仕上げにプチプラで買ったベージュ系カラーのリップを唇に乗せていると、バッグの中の携帯電話が鳴った。涼からだ。待ち合わせの時間にはまだ少し早い。もうきてしまったのだろうかと急いで電話に出た。
「もしもし?」
「彩? 悪い、今日行けなくなった。病院から呼び出しがあって」
電話越しの涼の声が揺れている。急ぎ足で歩いているようだ。部屋を出て駐車場に向かっているところなのかもしれない。
「そう、なんだ。わかった。うん、仕方ないね」
うきうきだった気分が風船のようにしぼんでいく。ショックを受けていることを悟られないようになるべく明るく言った。
「ごめんな。また今度行こうな」
仕方ない、仕方ない。心の中で自分に言い聞かせる。
「部屋に行っててもいい?」
「いいけど、何時に帰れるかわからないぞ」
「いいの。じゃあ、勝手にお邪魔してるね」
せめて涼の部屋で待っていたい。それに、もしかしたらすぐに帰ってくるかもしれないと、淡い期待を抱いていた。
患者の容体に休日も平日も関係ない。急変や急患が発生すれば医者は駆けつけるのみ。医者は患者第一でなければならない。それが人の命を預かるということだ。こういうことは、きっとこれからもあるんだろう。いちいち落ち込まないように。大丈夫、ちゃんとわかってる。
やっぱりなかなか帰ってこない。一人だと退屈だ。私はなんとなく眺めていたテレビを消した。ちょっと、寝室を覗いてみようか。リビングとの仕切りの引き戸はあってないようなもので、涼はこの部屋をワンルームのように使っている。だから覗くまでもないのだけれど、まじまじと見たことはない。当然、中に入ったこともない。
大きなダブルベッド、電話の子機と時計と電気スタンドが置かれたサイドテーブル、ノートパソコンが載った書斎机、本がびっしりと並ぶ本棚、壁一面のクローゼット。ベッドの枕は二つ並んでいる。二人分なのか、それともベッドの幅に合わせて二つ置いてあるだけなのか。きっとここで誰かと寝たことあるんだろうな。もやもやする。でも、いずれは私も一緒に寝る可能性はある。このホテルみたいに高級感のあるベッドで、いつか涼と一緒に。今度はドキドキしてきた。
ふかふかで気持ちよさそうなベッドを眺めていたら、なんだか眠くなってきた。だからといってベッドで寝るわけにはいかない。私はリビングのソファに戻った。いつ帰ってくるかわからないし退屈だし、寝て待とう。大きなしっかりとしたソファだから快適に眠れそう。私の部屋のベッドよりも寝心地がいいかもしれない。
うとうとしていた私は、玄関が開く音で意識がはっきりした。涼が帰ってきた。
「寝てた?」
ソファに横たわっている私を見て涼が言った。
「あ、おかえりなさい」
体を起こして髪と服を整える。
「そんなところで寝てると風邪引くぞ。ベッド使えばいいのに」
「大丈夫。ちょっとうとうとしてただけだから」
と言っても、時間が一時間ほど飛んでいる。寝てしまってたらしい。
「遅くなって悪かった。今から行こうか、水族館」
もうすぐ十五時だ。時計を見ながら考えている間に、涼は隣のソファに座った。
「今日はいいよ。仕事してきて疲れてるでしょ?」
「大丈夫だよ」
絶対に疲れてるはずなのだ。それに、今から出かけたとしても入館する頃には夕方になってしまう。
「今度でいいよ。ゆっくり時間があるときで」
また呼び出されてしまうかもしれないけれど。
「ごめんな」
申し訳なさそうに言い、涼が私の頭を撫でた。
「一人で退屈だったろ。ベッドも本棚の本も、自由に使っていいよ」
「寝室に入ってもいいの?」
「もちろん」
聖域であるはずの寝室に私が入ってもいいんだ。それだけ気を許してくれてるということだ。私はうれしくなった。
二人とも昼食は軽めだったため、早めに外食へ出かけた。食事の後でドライブがてら夜の公園に連れていってくれた。そこは港の見える小高い丘にあって、工場夜景を一望できる公園だった。
「すごい!」
私は思わず歓声を上げた。重厚感のある工場から放たれる無数の光が、夜空を明るくしている。迫力と美しさを兼ね備えた光景に圧倒された。
「寒いだろ」
涼が着ていた上着を脱いで私に羽織らせてくれた。私は、病院の屋上で白衣を羽織らせてもらったときのことを思い出した。あのときも暖かかった。服のぬくもり以上に、涼の気遣いがうれしくて心が温かくなったんだ。
「ありがとう。涼は平気?」
涼が頷き、二人並んでフェンス越しに夜景を眺める。工場から時折聞こえてくる機械の音が心地いい。
「素敵な場所だね」
穴場スポットなのか、他に見物人はいない。こんな場所を知ってるなんて、今までにも誰かときたことがあるのだろうか。その人ともこうして肩を並べたのだろうか。昼間、涼の寝室を覗いてベッドを眺めていたときと同じ感情が湧き上がってくる。
「後輩の医者が話してたんだ。いい穴場があるって。鉢合わせしなくてよかったよ」
意外ないきさつに私はほっとした。
「医者同士でそういう話するんだね」
「普通にするよ。趣味とか休日のこととか」
気を張る仕事だからこそ、ときにはそういう話をしてリラックスしているのかもしれない。医療はチームワークと聞いたことがあるし、コミュニケーションは大事よね。
今日ここに連れてきてくれたのは、水族館に行けなかったお詫びかな? 人目を気にする必要がないから、むしろこっちのほうがよかったかもしれない。手を繋いだとしても誰にも見られない。せっかくだし、繋いじゃおうかな。繋いでもいいかな。迷っているうちに肩を抱かれた。
慣れてるなあ。私は手を繋ぐだけでもなかなか勇気が出ないのに、それ以上のことをさらっとしてくる。涼にとってはこれくらいどうってことないんだろう。私は、二人きりでこんな夜景がきれいでムード満点な場所にいるだけでドキドキだ。
不甲斐なく思いながら涼を見上げると、彼も私を見た。見つめ合い、顔が近づいてきて、私は目を閉じた。
不思議とそのキスは私を落ち着かせた。さっきも聞こえた工場の機械音が、より遠くに感じる。
「五回目」
唇が離されたところで私は言った。涼がくすっと笑う。
「数えてるのか」
「だって、人生で五回目だし」
とても大事で、とても特別なことだから数えてる。
「光栄だな。このまま十回目くらいまでする?」
「続けてしてもカウントされないです」
「あ、そうなの?」
また涼が笑った。なんとなく一連の流れで一回なのかなって。続けてしたことがないからよくわからないけれど。というか、同じ日に二回以上したことがない。
なかったのに、車で家の前まで送ってもらって降りる間際に、された。
「六回目」
今度は涼がカウントした。確かにこれはカウントされるやつだ。一日に二回もしてしまった。
「おやすみ」
別れ際のキスはいつもより余韻が長く感じられた。次に会える日までずっと残ってればいいのにな。
深呼吸をして、玄関の姿見で顔が赤くなってないことを確認してからリビングに入った。
「ただいま」
「おかえり。退院したばかりなんだから、もっと早く帰ってきなさい」
小言とともに母に迎えられた。
「ほとんど家でゆっくりさせてもらってたから」
本当にそうだ。ただ、母は私が親友の愛音の家にいたと思ってる。涼のことはまだ話していない。
「遊び歩いてばかりいると、来週の外来で神河先生に怒られるわよ」
知ってるから大丈夫です。
いつかは母に涼のことを話さなければならない。毎週毎週、愛音の家に遊びにいってることにするのは難しい。もし話したら母はどんな顔をするだろう。驚かれるのは間違いない。喜んでくれるだろうか。それとも、遊ばれてるに決まってるからやめなさいと怒るだろうか。後者だと怖い。もう少し黙っていよう。
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