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第1部
フェーズ6-7
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力尽きた私はベッドの上で横向きに倒れたままでいた。涼には背中を向けている。
「さっきのガバガバって何。また変なこと気にしてるんだろ」
その件はもう忘れてほしいんだけどな。
「同じクラスの子が初体験のことで悩んでたの。彼のが入らなくて、できなかったんだって。それで、緩いよりは狭いほうがマシって話してて……」
「二人とも初めて?」
「そうみたい」
「緊張してて濡れ方が足りなかったんじゃないの。それか、男のほうが急ぎすぎたか」
私も前回は不安だったし緊張もしていた。初めて同士ならスムーズにいかなくて当然だよね。
「彼女のが狭すぎて入らないってことあるの?」
「稀に入口や中の問題でそういうこともあるけど、そうでなければ伸縮するから大丈夫だ」
自分の体がおかしいのかもしれないと、しょんぼりしていた彼女の表情が目に浮かんだ。次はうまくいくといいな。
「彩みたいに濡れやすければいいのにな」
またそういうことを言う。照れながら呆れていると、涼が後ろで何やらゴソゴソし始めた。
「あとは、場所を間違えてるとか」
「ふぇ?」
「入れるところをよくわかってない奴、勘違いしてる奴は意外と多い」
そんなことあるんだ。でも初めてならあり得るのかも。
「ちゃんと正しいところに入れないと、な」
あったかくて硬いものが肌に触れる。まさかと思った次の瞬間、ズブリと入れられた。
「あっ……!」
「ここに」
「やっ……」
さっきも後ろから入れられたところ。嘘、この体勢でも入っちゃうの? すぐに腰を使われ、気持ちよくなってしまう。
「んっ……ぁんっ……」
角度がきついせいか、一番奥までは届かない。その代わりに浅いところをいっぱい擦られて、これはこれで気持ちいい。
「あっ! いや……」
片脚を持ち上げられた。さらに涼が腰を落とす。角度が変わったことで、奥まで入ってくるようになった。
「奥が、いいんだろ? ほら、ここ……」
「あっ、あんっ……!」
やっぱり奥が気持ちいい。一番深いところまで突いてほしくて、涼の動きに合わせて自然に腰が動いてしまう。
「そこ……ダメっ」
脚を大きく開かれて、一番深いところで達してしまった。
余韻を味わい切れていないうちに引き抜かれ、仰向けにされた。見つめられながら、また脚を開かれる。
「彩……俺を見て」
熱をはらんだ目に引き込まれる。言われたからではなく、本当に目が離せなかった。
「あっ……」
見つめ合ったまま、涼がゆっくり入ってくる。押し広げられる感覚がたまらない。
「いい顔。気持ちいい?」
「うん、きもちいぃ……もっと……あっ!」
一気に根元まで入れられ、同時に唇を奪われた。舌を絡ませ合いながら涼が腰を使い始める。全身を彼に征服されてるような気になってくる。
「んん……っ!」
こみ上げてくる喘ぎが声にならないまま喉の奥で籠る。息が苦しくなってきたところで、ようやく唇が解放された。
「ん……はぁ……っ」
「愛してるよ……彩、愛してる……」
「私、もっ……ああっ!」
愛してると伝えたかったけど、激しく腰を打ちつけられて言葉にならなかった。
パジャマを着てバスルームを出た。涼はベッドで背中をヘッドボードに預けて本を読んでいた。私もベッドに入りながら本を覗き込む。仕事関係か、また難しそうなやつだ。
「無理させたな。大丈夫か?」
「うん。私は、してもらってただけだし」
「そうか? けっこう……」
にやりとしながら言われて、私は布団を顔半分までかぶった。初めてしたときよりも、今日のほうが照れくさいかも。だってあんなに乱れて、自分が自分ではないみたいだった。私自身も知らなかった一面を、涼にさらけ出したのだ。
涼が読んでいた本をサイドテーブルの上に戻して布団に潜ってきた。
「今日はもうしないよ。明日もあるし」
優しく抱き寄せられた。あったかい。涼の心臓の音が聞こえる。それはさっきまでの激しさが信じられないほどに穏やかで、私を落ち着かせた。今夜はよく眠れそう。やっぱりちょっと疲れたかな。でもきっと、涼のほうが疲れてる。だから今夜はこのままおやすみなさい。
「さっきのガバガバって何。また変なこと気にしてるんだろ」
その件はもう忘れてほしいんだけどな。
「同じクラスの子が初体験のことで悩んでたの。彼のが入らなくて、できなかったんだって。それで、緩いよりは狭いほうがマシって話してて……」
「二人とも初めて?」
「そうみたい」
「緊張してて濡れ方が足りなかったんじゃないの。それか、男のほうが急ぎすぎたか」
私も前回は不安だったし緊張もしていた。初めて同士ならスムーズにいかなくて当然だよね。
「彼女のが狭すぎて入らないってことあるの?」
「稀に入口や中の問題でそういうこともあるけど、そうでなければ伸縮するから大丈夫だ」
自分の体がおかしいのかもしれないと、しょんぼりしていた彼女の表情が目に浮かんだ。次はうまくいくといいな。
「彩みたいに濡れやすければいいのにな」
またそういうことを言う。照れながら呆れていると、涼が後ろで何やらゴソゴソし始めた。
「あとは、場所を間違えてるとか」
「ふぇ?」
「入れるところをよくわかってない奴、勘違いしてる奴は意外と多い」
そんなことあるんだ。でも初めてならあり得るのかも。
「ちゃんと正しいところに入れないと、な」
あったかくて硬いものが肌に触れる。まさかと思った次の瞬間、ズブリと入れられた。
「あっ……!」
「ここに」
「やっ……」
さっきも後ろから入れられたところ。嘘、この体勢でも入っちゃうの? すぐに腰を使われ、気持ちよくなってしまう。
「んっ……ぁんっ……」
角度がきついせいか、一番奥までは届かない。その代わりに浅いところをいっぱい擦られて、これはこれで気持ちいい。
「あっ! いや……」
片脚を持ち上げられた。さらに涼が腰を落とす。角度が変わったことで、奥まで入ってくるようになった。
「奥が、いいんだろ? ほら、ここ……」
「あっ、あんっ……!」
やっぱり奥が気持ちいい。一番深いところまで突いてほしくて、涼の動きに合わせて自然に腰が動いてしまう。
「そこ……ダメっ」
脚を大きく開かれて、一番深いところで達してしまった。
余韻を味わい切れていないうちに引き抜かれ、仰向けにされた。見つめられながら、また脚を開かれる。
「彩……俺を見て」
熱をはらんだ目に引き込まれる。言われたからではなく、本当に目が離せなかった。
「あっ……」
見つめ合ったまま、涼がゆっくり入ってくる。押し広げられる感覚がたまらない。
「いい顔。気持ちいい?」
「うん、きもちいぃ……もっと……あっ!」
一気に根元まで入れられ、同時に唇を奪われた。舌を絡ませ合いながら涼が腰を使い始める。全身を彼に征服されてるような気になってくる。
「んん……っ!」
こみ上げてくる喘ぎが声にならないまま喉の奥で籠る。息が苦しくなってきたところで、ようやく唇が解放された。
「ん……はぁ……っ」
「愛してるよ……彩、愛してる……」
「私、もっ……ああっ!」
愛してると伝えたかったけど、激しく腰を打ちつけられて言葉にならなかった。
パジャマを着てバスルームを出た。涼はベッドで背中をヘッドボードに預けて本を読んでいた。私もベッドに入りながら本を覗き込む。仕事関係か、また難しそうなやつだ。
「無理させたな。大丈夫か?」
「うん。私は、してもらってただけだし」
「そうか? けっこう……」
にやりとしながら言われて、私は布団を顔半分までかぶった。初めてしたときよりも、今日のほうが照れくさいかも。だってあんなに乱れて、自分が自分ではないみたいだった。私自身も知らなかった一面を、涼にさらけ出したのだ。
涼が読んでいた本をサイドテーブルの上に戻して布団に潜ってきた。
「今日はもうしないよ。明日もあるし」
優しく抱き寄せられた。あったかい。涼の心臓の音が聞こえる。それはさっきまでの激しさが信じられないほどに穏やかで、私を落ち着かせた。今夜はよく眠れそう。やっぱりちょっと疲れたかな。でもきっと、涼のほうが疲れてる。だから今夜はこのままおやすみなさい。
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