28 / 30
第一章 誰が為の新嫁娘(シンチャンニャン)
26
しおりを挟む
「おお立てる!
立てるぞ!
光儀!
ワシは自分の足で立っておる!」
「コレは…」
「黒紫桂をバクがくっちまったからねぇ。
もう呪いも何もないのさ。
さ、約束はきっちり守ってもらうよ!
さ、それじゃあ帰るか!」
「帰る?」
光儀が胸に痛みを覚え、燐燗を見た。
燐燗が笑う。
「アタシの心、取り戻せるなら取り戻しておくれ、光儀。
旧帝、アタシは帰らせてもらうよ!
後宮なんて性に合わないからね」
「感謝する、新嫁娘。
だが…、ココに残ってくれはしないか?
ココはお前の…」
「待った。
ソレ以上は過去の話だよ。
アタシぁ今は下町の巫女。
ただの妖を操る巫女さ」
ソノ言葉に燐燗は「ふっ」と笑うと、煙管を吹かせて消えて行った。
「私は…、アノ者を知っている…?
けど、どこで…?」
。
立てるぞ!
光儀!
ワシは自分の足で立っておる!」
「コレは…」
「黒紫桂をバクがくっちまったからねぇ。
もう呪いも何もないのさ。
さ、約束はきっちり守ってもらうよ!
さ、それじゃあ帰るか!」
「帰る?」
光儀が胸に痛みを覚え、燐燗を見た。
燐燗が笑う。
「アタシの心、取り戻せるなら取り戻しておくれ、光儀。
旧帝、アタシは帰らせてもらうよ!
後宮なんて性に合わないからね」
「感謝する、新嫁娘。
だが…、ココに残ってくれはしないか?
ココはお前の…」
「待った。
ソレ以上は過去の話だよ。
アタシぁ今は下町の巫女。
ただの妖を操る巫女さ」
ソノ言葉に燐燗は「ふっ」と笑うと、煙管を吹かせて消えて行った。
「私は…、アノ者を知っている…?
けど、どこで…?」
。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる