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第一章 誰が為の新嫁娘(シンチャンニャン)
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「チッ、気持ち悪いねアノ豚野郎…!
胸糞悪い!
バク!
今度こそ喰っちまいな!!」
燐燗がそう言うと、妲己が押さえつけ、バクが黒紫桂を飲んだ。
幽鬼であるはずの手が一瞬人間のソレになり、手が光儀の許へ伸ばされたが、ソレが届くことはなかった…。
「はい、おしまい。
これでもう黒紫桂はやってこないよ。
にしても皇子~、アンタ、モテモテだねぇ」
「からかうな!
なんだコイツらは!」
「見ての通り妖怪さ。
アタシは妖怪を操るのさ。
で、下町で怪異を解決する代わりに賃金を貰う。
ソレがアタシの仕事。
さ、約束は守ってもらうよ」
「光儀、一時だけでよい、新嫁娘の言う通りにしておくれ」
「しかし兄上!」
光儀が顔色の良くなった帝を支えると、帝は自分の足で立とうとした。
光儀が支えようとするが、帝が、「待て、光儀」と言い、そっと、足を床に着けて膝を立てる。
胸糞悪い!
バク!
今度こそ喰っちまいな!!」
燐燗がそう言うと、妲己が押さえつけ、バクが黒紫桂を飲んだ。
幽鬼であるはずの手が一瞬人間のソレになり、手が光儀の許へ伸ばされたが、ソレが届くことはなかった…。
「はい、おしまい。
これでもう黒紫桂はやってこないよ。
にしても皇子~、アンタ、モテモテだねぇ」
「からかうな!
なんだコイツらは!」
「見ての通り妖怪さ。
アタシは妖怪を操るのさ。
で、下町で怪異を解決する代わりに賃金を貰う。
ソレがアタシの仕事。
さ、約束は守ってもらうよ」
「光儀、一時だけでよい、新嫁娘の言う通りにしておくれ」
「しかし兄上!」
光儀が顔色の良くなった帝を支えると、帝は自分の足で立とうとした。
光儀が支えようとするが、帝が、「待て、光儀」と言い、そっと、足を床に着けて膝を立てる。
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