19 / 30
第一章 誰が為の新嫁娘(シンチャンニャン)
17
しおりを挟む
「随分色濃く取り憑かれてるじゃないか。
呪いくらいはよしみってことで祓ってやるけど、何をしたんだいまったく。
おまけにしばらく見ないうちにガリッガリになっちまいやがって」
ソレはまるで帝と以前から知り合いのような口ぶりだった。
光儀が純粋に疑問を想い、兄である帝を見た。
ソレに帝は微笑んで弟を見た。
「待っておったぞ、新嫁娘、待っておった」
「本当に待っていて欲しい人は待ってないけどねー。
ははっ!
まぁいいや、まずは部屋の邪物から祓うかね」
燐燗が煙管の煙を部屋に吹きかけると、部屋から悲鳴が上がり、あらゆる幽鬼が姿を現し、そしてすぐに消えていった。
ガタガタと部屋中のモノが揺れたが、ソレもすぐに収まった。
燐燗は煙管を吸い、ふうっと一服すると、また煙管を今度は深く吸い、今度は帝の方にそのまま吹きかけた。
すると、帝の周りのありとあらゆる物がひとり出に揺れだした。
「部屋に居座ってるじゃないか、黒紫桂(ヘイヅィグイ)。
ホント何をしたんだい」
呪いくらいはよしみってことで祓ってやるけど、何をしたんだいまったく。
おまけにしばらく見ないうちにガリッガリになっちまいやがって」
ソレはまるで帝と以前から知り合いのような口ぶりだった。
光儀が純粋に疑問を想い、兄である帝を見た。
ソレに帝は微笑んで弟を見た。
「待っておったぞ、新嫁娘、待っておった」
「本当に待っていて欲しい人は待ってないけどねー。
ははっ!
まぁいいや、まずは部屋の邪物から祓うかね」
燐燗が煙管の煙を部屋に吹きかけると、部屋から悲鳴が上がり、あらゆる幽鬼が姿を現し、そしてすぐに消えていった。
ガタガタと部屋中のモノが揺れたが、ソレもすぐに収まった。
燐燗は煙管を吸い、ふうっと一服すると、また煙管を今度は深く吸い、今度は帝の方にそのまま吹きかけた。
すると、帝の周りのありとあらゆる物がひとり出に揺れだした。
「部屋に居座ってるじゃないか、黒紫桂(ヘイヅィグイ)。
ホント何をしたんだい」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる