少年ペット

ヤミイ

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 ナルのお尻が床に密着するまで押しつけるには、かなりの力が必要だった。

 そのうちに、あたしは不思議なことに気づいてぎょっとなった。

 肛門にバイブが深くめり込むのに従い、ナルの下腹が張ってくるのである。

 羨ましいくらい平らだったそのお腹が、流線形に窪んだへそのすぐ下のあたりから、ボコッと膨らみ出したのだ。

 形からして、それは明らかに肛門に挿入したバイブの先端に違いなかった。

 ナルの直腸より長いバイブは、おそらく直量を突き抜け、大腸の中にまで到達してしまったに違いない。

 その推測が正しいかどうかを確かめるのは、簡単である。

 あたしはバイブからコードで繋がったリモコンを拾い上げ、親指の爪でスイッチをオンにした。

 ウィンウィンウィン~。

 どこかでかすかな機械音が響き出す。

「ヒイッ」

 ナルが喉を笛のように鳴らし、乳首に嵌まったふたつの乳首吸引器を鈴みたいに振って大きくのけぞった。

 柱に背中を押しつけ、ガクガクブルブル震え出す。

 メキッ!

 オナホを被った陰茎が角度を上げて天を衝く。

 -キュアッ!

 開いたナルの口からだらりとピンク色の舌が飛び出した。

 眼窩の中で、眼球がおもむろにくるりと回る。

 同時に、下腹の隆起が振動し始めるのを、あたしは見た。

 やっぱり!

 バイブはナルの大腸まで届いているのだ。

 なのにナルの身体ときたら、苦しむというより、むしろそうされることを悦んでいるように見える・・・。

 一対の乳首吸引器とオナホールを装着された挙句、あまつさえ極太黒人バイブで肛門を串刺しにされ、床にペタンとお尻をつけて坐り込んだ全裸の美少年。

 一見、酷い性的虐待を受けているように見えるけど、実は・・・。

 わかった。

 ナルの恍惚とした表情を見て、あたしはひとり、うなずいた。

 こいつ、やっぱり、Mなんだ。

 あたしはナルに、彼の望む種類の快楽を与えているにすぎないのだ。

 ならば、もう、手加減なんて、必要ない。

 思いつく限りの手法を取ろう。

 そこまで考えた時だった。

 あたしの脳裏に、初めてそのことが浮かんだのは。

 そのこと、とはー。

 ひと言でいえば、ナルの死、である。

 このまま続けたら、ひょっとして、あたしはナルを殺してしまう?

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