淫美な虜囚

ヤミイ

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314 共有される裸体⑱

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 司会者の呼びかけに応じて最初に舞台を囲んだのは、でっぷりと肥えた老婦人の4人組だった。

 本来は大企業の会長夫人とか、そういった上流階級のマダムたちなのだろう。

 耳元や首筋、あるいは指で光るアクセサリーの類いは、いかにも高価そうだ。

 が、そんな上級国民の婦人たちも、寄る年波には勝てはしない。

 たるんだ皺だらけの肉体に紐水着はいかにも不自然で、無残としかいいようのない醜態をさらしている。

 だが、本人たちは、他人の視線や評価など、一向に気にならない様子だった。

 目をランランと輝かせ、ベッドの上に仰臥した翔の裸体に見入っているのだ。

「もっと前で見ようよ」

 姉さんが言い、紐水着のVゾーンの上から僕のペニスを握って、歩き出す。

 ヒャウッ。

 僕は取っ手代わりにペニスを掴まれ、ついつい感じて鳴いてしまう。

「いいですね。モニター画面では匂いや声まではわからない」

 そんな僕を両側から抱きかかえるようにして、陰と陽の双子が続く。

 僕らが移動を開始するとほぼ同時に、観客たちも動き出す。

 みんな、すぐ傍で、翔の淫靡な喘ぎ声を聞き、生の精液の匂いを嗅ぎたいのだ。

 舞台の袖にたどり着き、強引に人垣の間に割り込んで場所を確保する。

 目の前に伸びるのは、老婦人たちの四対の腕。

 枯れ枝のような腕、ブヨブヨにだぶついた腕のまにまに、ラッピングされて輝く翔の卑猥な裸体が見えた。

 僕の眼は否応なしにアソコを探す。
 
 僕が近くで一番見たかった部分。

 そう。

 翔の股間である。

 つるすべの下腹に、まず、盛り上がった”畝”があった。

 なだらかなカーブ。

 その中心で、へそまでのびた、異様に太い、棒状のもの、である。

 そのシルエットは、まだ勃起もしていないのに、マジで太く、ヤバいほど長かった。

 まるでラップできつく巻いた、収穫したての大ぶりのフィリピンバナナのようー。

 とでもいうべきだろうか。

 ラッピングされた裸身の中で、そこだけひどく色が濃い。

 僕は、その“棒”を口に含んだ時のことを思い出し、危うく過呼吸に陥りそうになる。

 粘つく亀頭は舌に吸いつくようで口から食み出るほど大きく、竿の部分はゴムの警棒のように弾力に富んでいた。

 口の中に広がる、ちょっぴり酸っぱく、それでいて甘い味。

 そして、翔が欲情するにつけ、ツンと鼻孔を刺すように強くなる、ぬめる表面から立ち昇るあの芳ばしい匂い…。

 肛門が疼くのは、あの棒をねじ込まれた時の感触がフラッシュバックしたからだ。

 僕の前立腺にめり込んで、生まれて初めてのメスイキ状態に追い込んでくれたのも、あの恥色の肉棒だった…。

 早く見てみたい。

 あれがまた勃起して、小さな口からミルクみたいな白い液を多量にびゅっびゅと撒き散らすところを…。

「ステキ!」

 老婦人のひとりが、翔のバナナに感激して、少女のように声を震わせた。

「私、こんなに太くて大きいおチンポ、初めてよ。ホストの彼のより、ずっと立派だわ」

 
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