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 ずぶりっ。

 突き刺さった。

 ぬめり。

 入ってくる。

「く、くう」

 Kのペニスが口から外れ、ぶるんとうなりを上げて、飛び出した。

 そのKはというと、やはり彼に指を入れられ、ピキンとばかりに硬直している。

 その口から、僕のペニスが吐き出されるのがわかった。

「ああん、ああん」

「はあはあはあはあ」

 ダブルベッドの上に、仰向けに転がる僕とK.

 もう、シックスナインどころではなかった。

 彼の指が僕らの肛門を確実にとらえ、コントロールを奪ってしまったかのようなのだ。

「なんだ、咥え合わないのか」

 己の指先で悶える僕らを見下ろして、彼がせせら笑った。

「情けないな。ふたりそろって。ならば俺が決めてやる」

 両手で僕らの肛門を弄りまくりながら、彼が覆いかぶさってくる。

 僕とKはともにペニスを勃起させ、半ばブリッジするように身体を反らしているのだが、その屹立する二本の肉棒を、交互に彼が舐め出したのだ。

 快感、だった。

 肛門への指挿入。

 しかも指は次第に本数を増し、穴自体を広げてくる。

 同時にヌルヌルの舌でペニスを舐め上げられるその心地よさといったら…。

 でも、まだ足りない。

 もどかしすぎて、つい僕は口走る。

「皮を、めくって…」

 それに呼応するように、Kが更に股間を持ち上げ、後に続いた。

「中を、触って…」

 皮をめくって、中を触って…。

 極限まで先走り汁で濡れた今だからこそ言える要望だ。

「こうか」

 彼が二本のペニスを両手にそれぞれ握りしめ、ずりっと下に押し下げた。

 後退して縮緬皺のように縮こまる包皮の下から、真っ赤に晴れ上がった亀頭がむにゅうっと顔を出す。

「痛々しいな。もどしてやろう」

 再び皮が被せられ、その摩擦が更なる快感を僕らに呼び覚ます。

「もう一度、めくって…」

 僕は甲高い声で懇願する。

「皮をめくって、中を、じかに触って、ほしい…」

「お、俺も…」

 はにかむように、Kも言う。

「こういうことか」

 いきなり彼が皮を引き下げた。

「あふ」

「きゅう」

 快感にうち震えるふたり。

「中を…」

「じかに…」

「ならばもっとオイルを塗ってやろう」

 彼がつぶやき、サイドテーブルに片手を伸ばして、転がっている媚薬入りオイルのチューブを取り上げた。
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