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記憶喪失の少年
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「俺はお前のモテ話なんてどうでもいい!会わせろ!駿二は会った事あるんだよな?」
「まぁ、一緒に住んでますので。」
「「「「「一緒に住んでる!?」」」」」
そりゃ驚くよな・・・。
俺も聞いたら驚くわ。自分の行動力にビックリ♪
「もう監禁してるのか?」
「してないわ!!」
いくら俺でもそこまではしない。してないよな?
「っで、どういう事だ?」
事の経緯を話した。
「つまりお前は記憶を失くした幼気な青年を拉致監禁していると。」
「だからしてねぇーって!」
「だが!事実上そう言う事だろ?」
「・・・・」
そうなのか?
ちゃんと春陽に選択権はあげた訳だし、拉致ではないはず。
「いやいや。選択権ねぇからな。」
「エスパー!?」
「違うわ!お前が気にしそうなのはそこ位だろ。廣瀬君は会った事あるの?」
「いえ、僕はありません。店長がΩを囲っているのを初めてしりました。」
「囲ってないわ!」
「兄さん、している事はそんなに変わらないよ。」
「お前最近俺に冷たくないか?」
「別に。」
大人になってハグの回数確実に減って来てはいるが、ここ最近は全く触らせてさえくれなくなったのは気のせいだよな?昔は駿二から抱き着いてくれたのに・・・。
「なぁ、青年って幾つ位なんだ?」
「「「・・・・」」」
俺・じぃさん・駿二がそれぞれの方向を向く。
「おい!大丈夫なんだよな?」
春陽はΩだから同じ年の子より小さくても不思議じゃない駿二も160cmなしな、更に痩せ細せていて栄養が足りていないから実年齢より幼く見える可能性がある。春陽の見た目は小学生にも見えなくもない、最近の小学生は大人びているし。推定年齢は10~16・7歳、高校生である事を祈る!
「俺は幼馴染を犯罪者にしたくないんだよ!」
「お前は何を心配しているんだ・・・。」
「解ってる!お前なら完全犯罪が出来る事を!」
「するか!」
いらん心配をしないでもらいたいが、こいつはいつも斜め上の心配をする。‟犯罪者になる”心配はするが‟完全犯罪をする”から心配ないってどうよ。心配をしてくれるのは嬉しいんだけどね。
滉一はランチで忙しくなる前に帰って行った。天気が悪いがそれなりに混雑したが無事に終わり、店をじぃさん達に任せてお昼に入る。
母屋に帰ると今日はソファーでジョンを枕に愛と寝ていた、今日は先にひざ掛けを掛け温かくしていて安心。今日はピッツァソースが余りそうなのでピッツァトースト。今日も春陽を愛でながら食べる。
あまり年齢を気にしてはいなかったが春陽は幾つなんだろうなぁ。
話し方とかは小学生とは思えないが、今時の子供は良く解らないしなぁ。この痩せ具合からして親に愛されて育った感がないけど、礼儀作法はしっかりしているし、調理はしっかり出来るしある程度は教育はされている。しかし、ネガティブだけどそこまで悲壮感もない、誰かに愛されてはいた?・・・それがヒロタカか。
ヒロタカは春陽にとってどんな存在なんだ。
春陽が持つ唯一の記憶。ムカつくなぁ。
俺がムカムカしながらピッツァトーストを食べてると春陽が目を覚ました。
「んぅ・・・あっ、眞一さんお帰りなさい。」
「ただいま。ジョンは温かいだろ?今日はなにしてたんだ?」
「はい。ジョンさんも愛ちゃんも温かいです。えっと、今日は野良猫の写真集を見てました。」
どの写真が好きか聞くと写真集を持って来て好きな写真を見せてくれた、写真集を見ながら俺はどれが好きとかこの写真のここがいいとかを話しながら過ごした。
「じゃあ、俺はそろそろ行くな。あっ!そうだ、春陽にお願いがあるんだけど。」
「お願い?」
「そう、洗濯物なんだけど、夕方になったら仕舞ってくれるかな?いつも仕舞うのが夜になって冷えてしまうから、もし大丈夫なら頼みたいんだけどどう?」
「やります!!」
「じゃあ悪いけど、頼むね。」
「はい!」
仕事を頼まれて嬉しそうに返事をしてくる春陽が可愛い。
何もしないのは気が引けるのだろう、そんな事を気にしなくてもいいのに。だけどそれで春陽が落ち着くのであればお願いする、今は未だ体力が回復してないので軽い仕事から徐々に任せて行こう。
春陽を発見した時に比べれば、大分お肉も付いて来たが未だ未だ細過ぎる。しっかり食べてゆっくり休んで適度に動く、健康に健やかに笑顔になってくれたらと願いながら家を出る。
「まぁ、一緒に住んでますので。」
「「「「「一緒に住んでる!?」」」」」
そりゃ驚くよな・・・。
俺も聞いたら驚くわ。自分の行動力にビックリ♪
「もう監禁してるのか?」
「してないわ!!」
いくら俺でもそこまではしない。してないよな?
「っで、どういう事だ?」
事の経緯を話した。
「つまりお前は記憶を失くした幼気な青年を拉致監禁していると。」
「だからしてねぇーって!」
「だが!事実上そう言う事だろ?」
「・・・・」
そうなのか?
ちゃんと春陽に選択権はあげた訳だし、拉致ではないはず。
「いやいや。選択権ねぇからな。」
「エスパー!?」
「違うわ!お前が気にしそうなのはそこ位だろ。廣瀬君は会った事あるの?」
「いえ、僕はありません。店長がΩを囲っているのを初めてしりました。」
「囲ってないわ!」
「兄さん、している事はそんなに変わらないよ。」
「お前最近俺に冷たくないか?」
「別に。」
大人になってハグの回数確実に減って来てはいるが、ここ最近は全く触らせてさえくれなくなったのは気のせいだよな?昔は駿二から抱き着いてくれたのに・・・。
「なぁ、青年って幾つ位なんだ?」
「「「・・・・」」」
俺・じぃさん・駿二がそれぞれの方向を向く。
「おい!大丈夫なんだよな?」
春陽はΩだから同じ年の子より小さくても不思議じゃない駿二も160cmなしな、更に痩せ細せていて栄養が足りていないから実年齢より幼く見える可能性がある。春陽の見た目は小学生にも見えなくもない、最近の小学生は大人びているし。推定年齢は10~16・7歳、高校生である事を祈る!
「俺は幼馴染を犯罪者にしたくないんだよ!」
「お前は何を心配しているんだ・・・。」
「解ってる!お前なら完全犯罪が出来る事を!」
「するか!」
いらん心配をしないでもらいたいが、こいつはいつも斜め上の心配をする。‟犯罪者になる”心配はするが‟完全犯罪をする”から心配ないってどうよ。心配をしてくれるのは嬉しいんだけどね。
滉一はランチで忙しくなる前に帰って行った。天気が悪いがそれなりに混雑したが無事に終わり、店をじぃさん達に任せてお昼に入る。
母屋に帰ると今日はソファーでジョンを枕に愛と寝ていた、今日は先にひざ掛けを掛け温かくしていて安心。今日はピッツァソースが余りそうなのでピッツァトースト。今日も春陽を愛でながら食べる。
あまり年齢を気にしてはいなかったが春陽は幾つなんだろうなぁ。
話し方とかは小学生とは思えないが、今時の子供は良く解らないしなぁ。この痩せ具合からして親に愛されて育った感がないけど、礼儀作法はしっかりしているし、調理はしっかり出来るしある程度は教育はされている。しかし、ネガティブだけどそこまで悲壮感もない、誰かに愛されてはいた?・・・それがヒロタカか。
ヒロタカは春陽にとってどんな存在なんだ。
春陽が持つ唯一の記憶。ムカつくなぁ。
俺がムカムカしながらピッツァトーストを食べてると春陽が目を覚ました。
「んぅ・・・あっ、眞一さんお帰りなさい。」
「ただいま。ジョンは温かいだろ?今日はなにしてたんだ?」
「はい。ジョンさんも愛ちゃんも温かいです。えっと、今日は野良猫の写真集を見てました。」
どの写真が好きか聞くと写真集を持って来て好きな写真を見せてくれた、写真集を見ながら俺はどれが好きとかこの写真のここがいいとかを話しながら過ごした。
「じゃあ、俺はそろそろ行くな。あっ!そうだ、春陽にお願いがあるんだけど。」
「お願い?」
「そう、洗濯物なんだけど、夕方になったら仕舞ってくれるかな?いつも仕舞うのが夜になって冷えてしまうから、もし大丈夫なら頼みたいんだけどどう?」
「やります!!」
「じゃあ悪いけど、頼むね。」
「はい!」
仕事を頼まれて嬉しそうに返事をしてくる春陽が可愛い。
何もしないのは気が引けるのだろう、そんな事を気にしなくてもいいのに。だけどそれで春陽が落ち着くのであればお願いする、今は未だ体力が回復してないので軽い仕事から徐々に任せて行こう。
春陽を発見した時に比べれば、大分お肉も付いて来たが未だ未だ細過ぎる。しっかり食べてゆっくり休んで適度に動く、健康に健やかに笑顔になってくれたらと願いながら家を出る。
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