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第1章
ホームズと絆の友の会
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―翌日―絆の友の会前―
シズカ「ホームズさん来ませんね…。」
琴音「来るって言っていたのに…。」
ミント「もう、11時だよね?」
シズカ「そうですね~。
10時に待ち合わせなのに…?何かあったのでしょうか?」
琴音「ホームズの住んでいる場所がわからないし、
通信は繋がらないし、なにがあったんだろう?」
シズカ「また、変なことに
首突っ込んでいないといいのですけど…?」
そこに一台のトラックが来た。
琴音「トラック?何にも頼んでいないんだけど…?」
トラックが止まり、その中からある男がおりてきた。
ホームズ「え~らい時間がかかったな~。」
榊原「まったくだ。事故のせいで、大回りするはめになったからな。」
こいつは榊原大輔。運送から仕入れまでやり遂げる何でも屋だ。
辺見「通信障害も厄介だね。理由はどうなっているのだろう?」
こいつは辺見良介。榊原の相棒で、いつも一緒に行動している。
ホームズ「そのうちにヘルプ要請でも来るだろ。
どうにもならなかったら。」
シズカ「ホームズさん!」
琴音「やっと来たわね。どこ行っていたの?通信も取らずに?」
ホームズ「いや~すまんすまん。シズカ・琴音・ミント。
市場に行って子供たちが喜びそうな食材を
買い込んでいたのだが、余裕も持って出たはずなのに、
事故に遭遇して渋滞にはまるは、
なぜか通信トラブルに遭遇するするわで、
大変な目にあったというわけなんだよ。」
琴音「通信障害!!??
私とミントさんとシズカさんは繋がるよ?」
榊原「何でもな、市場で情報を集めた限り、
割と近距離にいる人には繋がるらしい。」
ホームズ「といっても、
半径100メートルぐらいが限界らしいがな。」
シズカ「そんなことになっているとは…。
そお言えば、先ほどヘルプ要請って
言っていましたけどまだないのですか?」
ミント「通信監理局がさっさと対応できるか
どうかなんてすぐわかるはずなのにね。」
説明が遅れたがこいつの名はコードネーム:ミント。
絆の友の会の俺がいないときの代わりのトップだ。
とはいってもほとんど俺がいないからまさにトップ当然だがな。
琴音「ホームズの力が欲しいならさっさと
連絡すればいいのに…って言っても
通信障害だから通信の使用がないか。」
ホームズ「そいうわけ。まあ、
なんかあれば林たちがすっ飛んでくるよ。
今日ここにいるって
伝えているのあいつらだけだからな。
シラスにもいっていないし。」
シズカ「シラスさんは今日からスイスでしたっけ?」
ホームズ「ああ、薬草を取りに行く仕事だ。
すぐに終わるだろ。そんな難しいものではないし。」
シズカ「ところで、子供たちに何を
買ってきたのですか?食材のようですが?」
琴音「確かに気になるね。何買ってきたの?」
ホームズ「マグロに、ブリ・鯛・イカ・
甘エビ・普通の海老にアサリにハマグリ・・・。」
ミント「海鮮だけ?」
榊原「ある程度の野菜と、肉もあるぜ。」
琴音「それで何を作るの?」
ホームズ「いつもの、海鮮丼定食でも作るろうかなって。」
ミント「これは…大食い選手でも呼んでこないといけないかもね。
ホームズの料理、いつも多いからね。」
琴音「多いというレベルじゃないと思うんだけどね。」
シズカ「私が見ていますから
作りすぎにはならないと思いますが・・・。」
ホームズ「俺は子供たちに、
いっぱい食べてほしいからと思って…。」
琴音「その、いっぱいが多すぎるのだよ!
普通という基準がないの?あんたには!?」
ホームズ「い、いや~!褒められても~!」
琴音・ミント・榊原・辺見・シズカ「ほめてねえよ!」・「ほめてないよ!」
ホームズ「全員で突っ込まなくても。」
シズカ「自覚してください!!!」
ホームズ「ボケだ・か・ら、あまりにも乗らないで。」
琴音「そのボケで一体、何人苦しめたのよ!?」
ホームズ「苦しめた人間いたっけ?」
シズカ「自覚がないのはたちが悪いね。」
ホームズ「これも、ボ・ケだ・か・ら・な。あまりにも本気にするな。」
榊原「ボケるな。まぎわらしい。あと、そいうことをやるな。」
ホームズ「はいはい。
いつまでもここで、立ち話もなんだしはよ、中に入ろうよ。
子供たちがドアの前に張り付いているよ。」
シズカ・琴音・ミント「え?」
そお言って、3人は絆の友の会の入り口のドアがを見た。
子供たち「じ~」
琴音「確かに、張り付いているね。」
シズカ「中に入りましょうか。
このままだと、私たちが子供たちに恨まれてしまいますね。」
ミント「じゃあ、入ろうか。
榊原さん、辺見さん、食材を冷蔵庫にお願いしますね。」
榊原・辺見「了解~!」
ホームズ「あれ、どうやって開ける?」
琴音「任せて~。」
そお言って、琴音はドアに近くによって、“ドン”ってドアを蹴って。
琴音「ほ~ら、そこに居たらホームズもとい先生に会えないよ~!」
子供たち「会えないのは、いやだ~!」
そお言って、子供たちはドアから離れた。
琴音「開いたよ。さあどうぞ!」
シズカ「さすがですね、琴音さん。」
ホームズ「やりすぎるなよ~!いつもやりすぎるんだから。」
琴音「あ・ん・た・にだけは言われたくないよ。」
ホームズ「なんでいつも俺が災厄なのよ!」
シズカ「琴音さんのいう通りですよ。」
ホームズ「勘弁してくれ。」
シズカ「おいて行きますよ~!」
ホームズ「お、おい、俺をおいて行くなよ~!」
―絆の友の会~イギリス支部~―
ここは絆の友の会のイギリス支部。
イギリスの各地から、何らかの理由で
親と離れ離れになったりした子や、
事件関連で監視処分になった子などを
ここで面倒を見ているところ。
正直、年齢もバラバラだから、
まとまりがないときもある。
そしてここのトップが熊川琴音というわけだ。
琴音「ホームズ…先生が来たわよ~みんな~!」
女の子A「先生!あの怖い人やっつけてくれてありがとう!!」
瑞穂「先生なら大丈夫だといったでしょ!
私の能力で、見た限り余裕だったし!」
ホームズ「み・ず・ほちゃん!あ・れ・ほ・ど、
能力で尾行しないようにって、言ったはずだよね!?」
瑞穂「何のことかな~?先生の
リミッターあるのに、そんなことできないよ~!」
シズカ「でもさっき、“私の能力で、見た限り余裕だったし!”って
言っていましたよね?」
瑞穂「いや~ん!シズカさんそれ言っちゃダメ~!!」
ホームズ「み・ず・ほちゃん!」
瑞穂「すみません。」
琴音「瑞穂ちゃんは、罰として今日のおやつ抜きかな。」
瑞穂「え~!せめて明日にして!今日は先生がいるし…。」
ホームズ「なおさら、おやつ抜きだな。」
琴音「決まり~!」
瑞穂「反省していますのでご慈悲を~!」
ホームズ「ダメ。」
瑞穂「うえ~ん!」
こいつは、瑞穂。桜井瑞穂。
ここで暮らしている子供の一人だ。
大人しいと言われれば大人しいが、
暴れると俺の能力でも抑えるのが難しいため、
俺が作った、超能力リミッターを付けて生活をしている。
男の子A「ドンマイ!瑞穂ちゃん!」
女の子B「これからは悪事、できないね!
先生がまだ、睨んでいるよ~!」
瑞穂「うえ~ん!先生許して~!」
ホームズ「その甘い声で、何回、痛い目にあったやら。」
琴音「ほんとよね。」
優奈「久しぶり!ホームズ!」
こいつは、岩田優奈。病気持ちで、
環境が変化すると体調を壊すたちで、ここで暮らしている。
家族はイギリスの北東部の山中に住んでいるため、
環境が変化が激しいので、親の許可の下、預かっているというわけだ。
ホームズ「優奈!元気になっていたか!」
優奈「この前は、ありがとうね。おかげで助かったわ。」
シズカ「良かったです。優奈さんが元気になられて!」
優奈「シズカさん!この前はごめんね。
シズカさんたちのおかげで元気になれたよ!」
シズカ「よかったです!良くなって!」
光「ホームズ、シズカさん、お久しぶりです。」
ホームズ「よっ!光ちゃん!元気か?」
光「うん!」
こいつは光。麻田光。優奈と一緒で、病気持ちで預かっているこのひとり。
熊五郎「ホームズ!来たか!」
ホームズ「よっ!熊五郎!お前の場合は元気すぎるようだな。」
幸太郎「そうなんだよ!こいつ元気すぎるんだよ!」
この二人は、熊川熊五郎・熊川幸太郎。
琴音の姉弟。熊五郎が真ん中で、幸太郎が一番下。
病気持ちだが、周りに比べたら比較的に安定している。
琴音「あんたもでしょ!」
幸太郎「俺もかよ!琴音~!」
わははは~。
笑いの声が出た。
ホームズ「あれから被害ない?」
女の子A「ないよ~!先生のおかげでね!」
男の子A 「先生が見張っている限り大丈夫だよね?」
ホームズ「まあな!」
3日前
瑞穂ちゃんとその一行は街へ買い物に出かけていたが、
その最中に昨日とっ捕まえた不良組に絡まれて、
持ち物をすべて奪われたというわけだ。
だがこの事件はただ単にそれだけの事件に
思えなかった俺はシズカとともに、
奴らのことを調べるために、
この件に無理に出しゃばったというわけだ。
ホームズ「今日はいいもの持ってきたからな!お前ら!」
女の子B「いいもの!?」
男の子B「どんないいもの?」
ホームズ「今日はな…。」
そこで、ホームズの古い携帯が鳴った。
林「よ~!繋がった。良かった!お前、今、
絆の友の会だよな、すまないが通信監理局まで
行ってもらえないか?お前の手が、借りたいそうだ。」
ホームズ「あのな林。」
林「なんだ?」
ホームズ「めっちゃくちゃ子供たちが
泣きそうな目をしながら、俺を見ているがどうすればいい?」
林「俺はしらん。じゃあな。」
ホームズ「おい!切るなよ!」
子供たち「先生~!」
ホームズ「そんな目で俺を見るなよ。琴音~助けてくれ~!」
琴音「今日に関してはあんたは、
うちの貸し切りでしょ!
ならそれなりの代償をもらわないとね~(笑)」
シズカ「私、残りましょうか?私が相手をすれば…。」
子供たち「シズカさんはあきた~!」
ホームズ「だ、そうだ。」
シズカ「ショックです。」
榊原「お~い!食材搬入終わったよ~!」
辺見「どおしたの?」
琴音「お呼びがかかったのよ!ホームズが!
通信監理局に!今日は、うちの貸し切りなのに!」
榊原「ああ、とうとう連絡してきたか。
それで子供たちが拗ねているのか?」
ホームズ「そいうこと。榊原!」
榊原「お、俺は子供たちの対応はできないよ~!」
ホームズ「だよな~。」
子どもたち「榊原や辺見もいやだ~!」
榊原「まあ、当然な反応だ。」
辺見「だな。」
榊原「おい、ホームズ。通信監理局に
言って子供たちに何かお詫びの品をもらったら?」
ホームズ「それをやると、俺の報酬がないよ~!」
シズカ「その報酬分から少し出せばいいのじゃないのですか?」
ホームズ「それだと、シラスに怒られる…。」
シズカ「シラスさんには私から、言っておきますが…?」
ホームズ「まあ、頼むわ…。」
子どもたち「なにくれるの~?」
ホームズ「欲しいもの考えておいてくれ…。
あまり高いのはダメだぞ。」
琴音「よ~し!ホームズが買えないような
めっちゃくっちゃ高いものを選ぶぞ~!」
子どもたち「お~!」
ホームズ「これは地雷を踏んだか?」
榊原「そうだな、踏んだかもな。」
ホームズ「勘弁してくれ。」
ピーンポーン。
琴音「誰か来たね。」
シズカ「お迎えではないのですか?」
ホームズ「俺は逃げる…。」
坂下「そうはさせないぞ!」
林「ナイス!坂下!」
斎藤「さっさと行くぞ!ホームズ!
通信監理局に!大変なことになっているんだから。」
ホームズ「報酬前払いじゃないと、仕事しないぞ!」
林「勘弁してくれ、銀行まで
いまマヒしているんだから、前払いはできないぞ!」
ホームズ「なら、俺は行かないぞ!」
坂下「お前がいないと直らないんだよ!」
ホームズ「いい加減、俺抜きでもこいうのを普通に直して見せろよ。」
林「犯罪が絡んでいるんだよ!今回!だからお前がいるんだよ!」
ホームズ「この前も言っていたよな!そのセリフ。意味ないぞ!」
林「頼むよ~!ここでお前が来ないと俺らが怒られるよ!サツキに!」
ホームズ「サツキが関わているなら
サツキにやらせろよ!あいつの得意分野だろ!」
斎藤「サツキがお手上げなんだよ!だから頼む!」
琴音「それじゃあ今回解決したら、いつもの報酬より10倍もらったら?」
ホームズ「それいいな。その条件なら動いてやってもいいぞ!」
林「勘弁してくれよ!あくまでお前は
民間人なんだから、普通、報酬ないぞ!」
サツキ「そのやり取りは、王宮としてくださいね。
ホームズさん!だからついてきてください。」
林「サツキ!まさか…。」
サツキ「はい!いつも通りの王宮からの出動要請です。」
琴音「そこまで酷いのかい…。」
ホームズ「わかったよ!わ・か・り・ま・し・た!
行けばいいんだろ!行けば!」
サツキ「その通りです!行きますよ~!」
ホームズ「済まんが行ってくるな!」
子どもたち「いってらっしゃい!」
ホームズ「それじゃな!シズカ行くぞ!」
シズカ「了解です。」
果たして、通信障害の犯罪性とは?王宮命令にまで出る内容なのか?続く
シズカ「ホームズさん来ませんね…。」
琴音「来るって言っていたのに…。」
ミント「もう、11時だよね?」
シズカ「そうですね~。
10時に待ち合わせなのに…?何かあったのでしょうか?」
琴音「ホームズの住んでいる場所がわからないし、
通信は繋がらないし、なにがあったんだろう?」
シズカ「また、変なことに
首突っ込んでいないといいのですけど…?」
そこに一台のトラックが来た。
琴音「トラック?何にも頼んでいないんだけど…?」
トラックが止まり、その中からある男がおりてきた。
ホームズ「え~らい時間がかかったな~。」
榊原「まったくだ。事故のせいで、大回りするはめになったからな。」
こいつは榊原大輔。運送から仕入れまでやり遂げる何でも屋だ。
辺見「通信障害も厄介だね。理由はどうなっているのだろう?」
こいつは辺見良介。榊原の相棒で、いつも一緒に行動している。
ホームズ「そのうちにヘルプ要請でも来るだろ。
どうにもならなかったら。」
シズカ「ホームズさん!」
琴音「やっと来たわね。どこ行っていたの?通信も取らずに?」
ホームズ「いや~すまんすまん。シズカ・琴音・ミント。
市場に行って子供たちが喜びそうな食材を
買い込んでいたのだが、余裕も持って出たはずなのに、
事故に遭遇して渋滞にはまるは、
なぜか通信トラブルに遭遇するするわで、
大変な目にあったというわけなんだよ。」
琴音「通信障害!!??
私とミントさんとシズカさんは繋がるよ?」
榊原「何でもな、市場で情報を集めた限り、
割と近距離にいる人には繋がるらしい。」
ホームズ「といっても、
半径100メートルぐらいが限界らしいがな。」
シズカ「そんなことになっているとは…。
そお言えば、先ほどヘルプ要請って
言っていましたけどまだないのですか?」
ミント「通信監理局がさっさと対応できるか
どうかなんてすぐわかるはずなのにね。」
説明が遅れたがこいつの名はコードネーム:ミント。
絆の友の会の俺がいないときの代わりのトップだ。
とはいってもほとんど俺がいないからまさにトップ当然だがな。
琴音「ホームズの力が欲しいならさっさと
連絡すればいいのに…って言っても
通信障害だから通信の使用がないか。」
ホームズ「そいうわけ。まあ、
なんかあれば林たちがすっ飛んでくるよ。
今日ここにいるって
伝えているのあいつらだけだからな。
シラスにもいっていないし。」
シズカ「シラスさんは今日からスイスでしたっけ?」
ホームズ「ああ、薬草を取りに行く仕事だ。
すぐに終わるだろ。そんな難しいものではないし。」
シズカ「ところで、子供たちに何を
買ってきたのですか?食材のようですが?」
琴音「確かに気になるね。何買ってきたの?」
ホームズ「マグロに、ブリ・鯛・イカ・
甘エビ・普通の海老にアサリにハマグリ・・・。」
ミント「海鮮だけ?」
榊原「ある程度の野菜と、肉もあるぜ。」
琴音「それで何を作るの?」
ホームズ「いつもの、海鮮丼定食でも作るろうかなって。」
ミント「これは…大食い選手でも呼んでこないといけないかもね。
ホームズの料理、いつも多いからね。」
琴音「多いというレベルじゃないと思うんだけどね。」
シズカ「私が見ていますから
作りすぎにはならないと思いますが・・・。」
ホームズ「俺は子供たちに、
いっぱい食べてほしいからと思って…。」
琴音「その、いっぱいが多すぎるのだよ!
普通という基準がないの?あんたには!?」
ホームズ「い、いや~!褒められても~!」
琴音・ミント・榊原・辺見・シズカ「ほめてねえよ!」・「ほめてないよ!」
ホームズ「全員で突っ込まなくても。」
シズカ「自覚してください!!!」
ホームズ「ボケだ・か・ら、あまりにも乗らないで。」
琴音「そのボケで一体、何人苦しめたのよ!?」
ホームズ「苦しめた人間いたっけ?」
シズカ「自覚がないのはたちが悪いね。」
ホームズ「これも、ボ・ケだ・か・ら・な。あまりにも本気にするな。」
榊原「ボケるな。まぎわらしい。あと、そいうことをやるな。」
ホームズ「はいはい。
いつまでもここで、立ち話もなんだしはよ、中に入ろうよ。
子供たちがドアの前に張り付いているよ。」
シズカ・琴音・ミント「え?」
そお言って、3人は絆の友の会の入り口のドアがを見た。
子供たち「じ~」
琴音「確かに、張り付いているね。」
シズカ「中に入りましょうか。
このままだと、私たちが子供たちに恨まれてしまいますね。」
ミント「じゃあ、入ろうか。
榊原さん、辺見さん、食材を冷蔵庫にお願いしますね。」
榊原・辺見「了解~!」
ホームズ「あれ、どうやって開ける?」
琴音「任せて~。」
そお言って、琴音はドアに近くによって、“ドン”ってドアを蹴って。
琴音「ほ~ら、そこに居たらホームズもとい先生に会えないよ~!」
子供たち「会えないのは、いやだ~!」
そお言って、子供たちはドアから離れた。
琴音「開いたよ。さあどうぞ!」
シズカ「さすがですね、琴音さん。」
ホームズ「やりすぎるなよ~!いつもやりすぎるんだから。」
琴音「あ・ん・た・にだけは言われたくないよ。」
ホームズ「なんでいつも俺が災厄なのよ!」
シズカ「琴音さんのいう通りですよ。」
ホームズ「勘弁してくれ。」
シズカ「おいて行きますよ~!」
ホームズ「お、おい、俺をおいて行くなよ~!」
―絆の友の会~イギリス支部~―
ここは絆の友の会のイギリス支部。
イギリスの各地から、何らかの理由で
親と離れ離れになったりした子や、
事件関連で監視処分になった子などを
ここで面倒を見ているところ。
正直、年齢もバラバラだから、
まとまりがないときもある。
そしてここのトップが熊川琴音というわけだ。
琴音「ホームズ…先生が来たわよ~みんな~!」
女の子A「先生!あの怖い人やっつけてくれてありがとう!!」
瑞穂「先生なら大丈夫だといったでしょ!
私の能力で、見た限り余裕だったし!」
ホームズ「み・ず・ほちゃん!あ・れ・ほ・ど、
能力で尾行しないようにって、言ったはずだよね!?」
瑞穂「何のことかな~?先生の
リミッターあるのに、そんなことできないよ~!」
シズカ「でもさっき、“私の能力で、見た限り余裕だったし!”って
言っていましたよね?」
瑞穂「いや~ん!シズカさんそれ言っちゃダメ~!!」
ホームズ「み・ず・ほちゃん!」
瑞穂「すみません。」
琴音「瑞穂ちゃんは、罰として今日のおやつ抜きかな。」
瑞穂「え~!せめて明日にして!今日は先生がいるし…。」
ホームズ「なおさら、おやつ抜きだな。」
琴音「決まり~!」
瑞穂「反省していますのでご慈悲を~!」
ホームズ「ダメ。」
瑞穂「うえ~ん!」
こいつは、瑞穂。桜井瑞穂。
ここで暮らしている子供の一人だ。
大人しいと言われれば大人しいが、
暴れると俺の能力でも抑えるのが難しいため、
俺が作った、超能力リミッターを付けて生活をしている。
男の子A「ドンマイ!瑞穂ちゃん!」
女の子B「これからは悪事、できないね!
先生がまだ、睨んでいるよ~!」
瑞穂「うえ~ん!先生許して~!」
ホームズ「その甘い声で、何回、痛い目にあったやら。」
琴音「ほんとよね。」
優奈「久しぶり!ホームズ!」
こいつは、岩田優奈。病気持ちで、
環境が変化すると体調を壊すたちで、ここで暮らしている。
家族はイギリスの北東部の山中に住んでいるため、
環境が変化が激しいので、親の許可の下、預かっているというわけだ。
ホームズ「優奈!元気になっていたか!」
優奈「この前は、ありがとうね。おかげで助かったわ。」
シズカ「良かったです。優奈さんが元気になられて!」
優奈「シズカさん!この前はごめんね。
シズカさんたちのおかげで元気になれたよ!」
シズカ「よかったです!良くなって!」
光「ホームズ、シズカさん、お久しぶりです。」
ホームズ「よっ!光ちゃん!元気か?」
光「うん!」
こいつは光。麻田光。優奈と一緒で、病気持ちで預かっているこのひとり。
熊五郎「ホームズ!来たか!」
ホームズ「よっ!熊五郎!お前の場合は元気すぎるようだな。」
幸太郎「そうなんだよ!こいつ元気すぎるんだよ!」
この二人は、熊川熊五郎・熊川幸太郎。
琴音の姉弟。熊五郎が真ん中で、幸太郎が一番下。
病気持ちだが、周りに比べたら比較的に安定している。
琴音「あんたもでしょ!」
幸太郎「俺もかよ!琴音~!」
わははは~。
笑いの声が出た。
ホームズ「あれから被害ない?」
女の子A「ないよ~!先生のおかげでね!」
男の子A 「先生が見張っている限り大丈夫だよね?」
ホームズ「まあな!」
3日前
瑞穂ちゃんとその一行は街へ買い物に出かけていたが、
その最中に昨日とっ捕まえた不良組に絡まれて、
持ち物をすべて奪われたというわけだ。
だがこの事件はただ単にそれだけの事件に
思えなかった俺はシズカとともに、
奴らのことを調べるために、
この件に無理に出しゃばったというわけだ。
ホームズ「今日はいいもの持ってきたからな!お前ら!」
女の子B「いいもの!?」
男の子B「どんないいもの?」
ホームズ「今日はな…。」
そこで、ホームズの古い携帯が鳴った。
林「よ~!繋がった。良かった!お前、今、
絆の友の会だよな、すまないが通信監理局まで
行ってもらえないか?お前の手が、借りたいそうだ。」
ホームズ「あのな林。」
林「なんだ?」
ホームズ「めっちゃくちゃ子供たちが
泣きそうな目をしながら、俺を見ているがどうすればいい?」
林「俺はしらん。じゃあな。」
ホームズ「おい!切るなよ!」
子供たち「先生~!」
ホームズ「そんな目で俺を見るなよ。琴音~助けてくれ~!」
琴音「今日に関してはあんたは、
うちの貸し切りでしょ!
ならそれなりの代償をもらわないとね~(笑)」
シズカ「私、残りましょうか?私が相手をすれば…。」
子供たち「シズカさんはあきた~!」
ホームズ「だ、そうだ。」
シズカ「ショックです。」
榊原「お~い!食材搬入終わったよ~!」
辺見「どおしたの?」
琴音「お呼びがかかったのよ!ホームズが!
通信監理局に!今日は、うちの貸し切りなのに!」
榊原「ああ、とうとう連絡してきたか。
それで子供たちが拗ねているのか?」
ホームズ「そいうこと。榊原!」
榊原「お、俺は子供たちの対応はできないよ~!」
ホームズ「だよな~。」
子どもたち「榊原や辺見もいやだ~!」
榊原「まあ、当然な反応だ。」
辺見「だな。」
榊原「おい、ホームズ。通信監理局に
言って子供たちに何かお詫びの品をもらったら?」
ホームズ「それをやると、俺の報酬がないよ~!」
シズカ「その報酬分から少し出せばいいのじゃないのですか?」
ホームズ「それだと、シラスに怒られる…。」
シズカ「シラスさんには私から、言っておきますが…?」
ホームズ「まあ、頼むわ…。」
子どもたち「なにくれるの~?」
ホームズ「欲しいもの考えておいてくれ…。
あまり高いのはダメだぞ。」
琴音「よ~し!ホームズが買えないような
めっちゃくっちゃ高いものを選ぶぞ~!」
子どもたち「お~!」
ホームズ「これは地雷を踏んだか?」
榊原「そうだな、踏んだかもな。」
ホームズ「勘弁してくれ。」
ピーンポーン。
琴音「誰か来たね。」
シズカ「お迎えではないのですか?」
ホームズ「俺は逃げる…。」
坂下「そうはさせないぞ!」
林「ナイス!坂下!」
斎藤「さっさと行くぞ!ホームズ!
通信監理局に!大変なことになっているんだから。」
ホームズ「報酬前払いじゃないと、仕事しないぞ!」
林「勘弁してくれ、銀行まで
いまマヒしているんだから、前払いはできないぞ!」
ホームズ「なら、俺は行かないぞ!」
坂下「お前がいないと直らないんだよ!」
ホームズ「いい加減、俺抜きでもこいうのを普通に直して見せろよ。」
林「犯罪が絡んでいるんだよ!今回!だからお前がいるんだよ!」
ホームズ「この前も言っていたよな!そのセリフ。意味ないぞ!」
林「頼むよ~!ここでお前が来ないと俺らが怒られるよ!サツキに!」
ホームズ「サツキが関わているなら
サツキにやらせろよ!あいつの得意分野だろ!」
斎藤「サツキがお手上げなんだよ!だから頼む!」
琴音「それじゃあ今回解決したら、いつもの報酬より10倍もらったら?」
ホームズ「それいいな。その条件なら動いてやってもいいぞ!」
林「勘弁してくれよ!あくまでお前は
民間人なんだから、普通、報酬ないぞ!」
サツキ「そのやり取りは、王宮としてくださいね。
ホームズさん!だからついてきてください。」
林「サツキ!まさか…。」
サツキ「はい!いつも通りの王宮からの出動要請です。」
琴音「そこまで酷いのかい…。」
ホームズ「わかったよ!わ・か・り・ま・し・た!
行けばいいんだろ!行けば!」
サツキ「その通りです!行きますよ~!」
ホームズ「済まんが行ってくるな!」
子どもたち「いってらっしゃい!」
ホームズ「それじゃな!シズカ行くぞ!」
シズカ「了解です。」
果たして、通信障害の犯罪性とは?王宮命令にまで出る内容なのか?続く
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実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
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心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
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イラスト:ひろ様

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誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
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