情報屋と絆の友の会

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第1章

ホームズと絆の友の会

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―翌日―絆の友の会前―

シズカ「ホームズさん来ませんね…。」

琴音「来るって言っていたのに…。」

ミント「もう、11時だよね?」

シズカ「そうですね~。
10時に待ち合わせなのに…?何かあったのでしょうか?」

琴音「ホームズの住んでいる場所がわからないし、
通信は繋がらないし、なにがあったんだろう?」

シズカ「また、変なことに
首突っ込んでいないといいのですけど…?」



そこに一台のトラックが来た。



琴音「トラック?何にも頼んでいないんだけど…?」



トラックが止まり、その中からある男がおりてきた。



ホームズ「え~らい時間がかかったな~。」

榊原「まったくだ。事故のせいで、大回りするはめになったからな。」



こいつは榊原大輔。運送から仕入れまでやり遂げる何でも屋だ。



辺見「通信障害も厄介だね。理由はどうなっているのだろう?」



こいつは辺見良介。榊原の相棒で、いつも一緒に行動している。



ホームズ「そのうちにヘルプ要請でも来るだろ。
どうにもならなかったら。」

シズカ「ホームズさん!」

琴音「やっと来たわね。どこ行っていたの?通信も取らずに?」

ホームズ「いや~すまんすまん。シズカ・琴音・ミント。
市場に行って子供たちが喜びそうな食材を
買い込んでいたのだが、余裕も持って出たはずなのに、
事故に遭遇して渋滞にはまるは、
なぜか通信トラブルに遭遇するするわで、
大変な目にあったというわけなんだよ。」

琴音「通信障害!!??
私とミントさんとシズカさんは繋がるよ?」

榊原「何でもな、市場で情報を集めた限り、
割と近距離にいる人には繋がるらしい。」

ホームズ「といっても、
半径100メートルぐらいが限界らしいがな。」

シズカ「そんなことになっているとは…。
そお言えば、先ほどヘルプ要請って
言っていましたけどまだないのですか?」

ミント「通信監理局がさっさと対応できるか
どうかなんてすぐわかるはずなのにね。」



説明が遅れたがこいつの名はコードネーム:ミント。
絆の友の会の俺がいないときの代わりのトップだ。
とはいってもほとんど俺がいないからまさにトップ当然だがな。



琴音「ホームズの力が欲しいならさっさと
連絡すればいいのに…って言っても
通信障害だから通信の使用がないか。」

ホームズ「そいうわけ。まあ、
なんかあれば林たちがすっ飛んでくるよ。
今日ここにいるって
伝えているのあいつらだけだからな。
シラスにもいっていないし。」

シズカ「シラスさんは今日からスイスでしたっけ?」

ホームズ「ああ、薬草を取りに行く仕事だ。
すぐに終わるだろ。そんな難しいものではないし。」

シズカ「ところで、子供たちに何を
買ってきたのですか?食材のようですが?」

琴音「確かに気になるね。何買ってきたの?」

ホームズ「マグロに、ブリ・鯛・イカ・
甘エビ・普通の海老にアサリにハマグリ・・・。」

ミント「海鮮だけ?」

榊原「ある程度の野菜と、肉もあるぜ。」

琴音「それで何を作るの?」

ホームズ「いつもの、海鮮丼定食でも作るろうかなって。」

ミント「これは…大食い選手でも呼んでこないといけないかもね。

ホームズの料理、いつも多いからね。」

琴音「多いというレベルじゃないと思うんだけどね。」

シズカ「私が見ていますから
作りすぎにはならないと思いますが・・・。」 

ホームズ「俺は子供たちに、
いっぱい食べてほしいからと思って…。」

琴音「その、いっぱいが多すぎるのだよ!
普通という基準がないの?あんたには!?」

ホームズ「い、いや~!褒められても~!」

琴音・ミント・榊原・辺見・シズカ「ほめてねえよ!」・「ほめてないよ!」

ホームズ「全員で突っ込まなくても。」

シズカ「自覚してください!!!」

ホームズ「ボケだ・か・ら、あまりにも乗らないで。」

琴音「そのボケで一体、何人苦しめたのよ!?」

ホームズ「苦しめた人間いたっけ?」

シズカ「自覚がないのはたちが悪いね。」

ホームズ「これも、ボ・ケだ・か・ら・な。あまりにも本気にするな。」

榊原「ボケるな。まぎわらしい。あと、そいうことをやるな。」

ホームズ「はいはい。
いつまでもここで、立ち話もなんだしはよ、中に入ろうよ。
子供たちがドアの前に張り付いているよ。」

シズカ・琴音・ミント「え?」



そお言って、3人は絆の友の会の入り口のドアがを見た。



子供たち「じ~」

琴音「確かに、張り付いているね。」

シズカ「中に入りましょうか。
このままだと、私たちが子供たちに恨まれてしまいますね。」

ミント「じゃあ、入ろうか。
榊原さん、辺見さん、食材を冷蔵庫にお願いしますね。」

榊原・辺見「了解~!」

ホームズ「あれ、どうやって開ける?」

琴音「任せて~。」



そお言って、琴音はドアに近くによって、“ドン”ってドアを蹴って。



琴音「ほ~ら、そこに居たらホームズもとい先生に会えないよ~!」

子供たち「会えないのは、いやだ~!」



そお言って、子供たちはドアから離れた。



琴音「開いたよ。さあどうぞ!」

シズカ「さすがですね、琴音さん。」

ホームズ「やりすぎるなよ~!いつもやりすぎるんだから。」

琴音「あ・ん・た・にだけは言われたくないよ。」

ホームズ「なんでいつも俺が災厄なのよ!」

シズカ「琴音さんのいう通りですよ。」

ホームズ「勘弁してくれ。」

シズカ「おいて行きますよ~!」

ホームズ「お、おい、俺をおいて行くなよ~!」



―絆の友の会~イギリス支部~―



ここは絆の友の会のイギリス支部。
イギリスの各地から、何らかの理由で
親と離れ離れになったりした子や、
事件関連で監視処分になった子などを
ここで面倒を見ているところ。

正直、年齢もバラバラだから、
まとまりがないときもある。
そしてここのトップが熊川琴音というわけだ。



琴音「ホームズ…先生が来たわよ~みんな~!」

女の子A「先生!あの怖い人やっつけてくれてありがとう!!」

瑞穂「先生なら大丈夫だといったでしょ!
私の能力で、見た限り余裕だったし!」

ホームズ「み・ず・ほちゃん!あ・れ・ほ・ど、
能力で尾行しないようにって、言ったはずだよね!?」

瑞穂「何のことかな~?先生の
リミッターあるのに、そんなことできないよ~!」

シズカ「でもさっき、“私の能力で、見た限り余裕だったし!”って
言っていましたよね?」

瑞穂「いや~ん!シズカさんそれ言っちゃダメ~!!」

ホームズ「み・ず・ほちゃん!」

瑞穂「すみません。」

琴音「瑞穂ちゃんは、罰として今日のおやつ抜きかな。」

瑞穂「え~!せめて明日にして!今日は先生がいるし…。」

ホームズ「なおさら、おやつ抜きだな。」

琴音「決まり~!」

瑞穂「反省していますのでご慈悲を~!」

ホームズ「ダメ。」

瑞穂「うえ~ん!」



こいつは、瑞穂。桜井瑞穂。
ここで暮らしている子供の一人だ。
大人しいと言われれば大人しいが、
暴れると俺の能力でも抑えるのが難しいため、
俺が作った、超能力リミッターを付けて生活をしている。



男の子A「ドンマイ!瑞穂ちゃん!」

女の子B「これからは悪事、できないね!
先生がまだ、睨んでいるよ~!」

瑞穂「うえ~ん!先生許して~!」

ホームズ「その甘い声で、何回、痛い目にあったやら。」

琴音「ほんとよね。」

優奈「久しぶり!ホームズ!」



こいつは、岩田優奈。病気持ちで、
環境が変化すると体調を壊すたちで、ここで暮らしている。
家族はイギリスの北東部の山中に住んでいるため、
環境が変化が激しいので、親の許可の下、預かっているというわけだ。



ホームズ「優奈!元気になっていたか!」

優奈「この前は、ありがとうね。おかげで助かったわ。」

シズカ「良かったです。優奈さんが元気になられて!」

優奈「シズカさん!この前はごめんね。
シズカさんたちのおかげで元気になれたよ!」

シズカ「よかったです!良くなって!」

光「ホームズ、シズカさん、お久しぶりです。」

ホームズ「よっ!光ちゃん!元気か?」

光「うん!」



こいつは光。麻田光。優奈と一緒で、病気持ちで預かっているこのひとり。



熊五郎「ホームズ!来たか!」

ホームズ「よっ!熊五郎!お前の場合は元気すぎるようだな。」

幸太郎「そうなんだよ!こいつ元気すぎるんだよ!」



この二人は、熊川熊五郎・熊川幸太郎。
琴音の姉弟。熊五郎が真ん中で、幸太郎が一番下。

病気持ちだが、周りに比べたら比較的に安定している。



琴音「あんたもでしょ!」

幸太郎「俺もかよ!琴音~!」



わははは~。

笑いの声が出た。



ホームズ「あれから被害ない?」

女の子A「ないよ~!先生のおかげでね!」

男の子A 「先生が見張っている限り大丈夫だよね?」

ホームズ「まあな!」



3日前

瑞穂ちゃんとその一行は街へ買い物に出かけていたが、
その最中に昨日とっ捕まえた不良組に絡まれて、
持ち物をすべて奪われたというわけだ。
だがこの事件はただ単にそれだけの事件に
思えなかった俺はシズカとともに、
奴らのことを調べるために、
この件に無理に出しゃばったというわけだ。



ホームズ「今日はいいもの持ってきたからな!お前ら!」

女の子B「いいもの!?」

男の子B「どんないいもの?」

ホームズ「今日はな…。」



そこで、ホームズの古い携帯が鳴った。



林「よ~!繋がった。良かった!お前、今、
絆の友の会だよな、すまないが通信監理局まで
行ってもらえないか?お前の手が、借りたいそうだ。」

ホームズ「あのな林。」

林「なんだ?」

ホームズ「めっちゃくちゃ子供たちが
泣きそうな目をしながら、俺を見ているがどうすればいい?」

林「俺はしらん。じゃあな。」

ホームズ「おい!切るなよ!」

子供たち「先生~!」

ホームズ「そんな目で俺を見るなよ。琴音~助けてくれ~!」

琴音「今日に関してはあんたは、
うちの貸し切りでしょ!
ならそれなりの代償をもらわないとね~(笑)」

シズカ「私、残りましょうか?私が相手をすれば…。」

子供たち「シズカさんはあきた~!」

ホームズ「だ、そうだ。」

シズカ「ショックです。」

榊原「お~い!食材搬入終わったよ~!」

辺見「どおしたの?」

琴音「お呼びがかかったのよ!ホームズが!
通信監理局に!今日は、うちの貸し切りなのに!」

榊原「ああ、とうとう連絡してきたか。
それで子供たちが拗ねているのか?」

ホームズ「そいうこと。榊原!」

榊原「お、俺は子供たちの対応はできないよ~!」

ホームズ「だよな~。」

子どもたち「榊原や辺見もいやだ~!」

榊原「まあ、当然な反応だ。」

辺見「だな。」

榊原「おい、ホームズ。通信監理局に
言って子供たちに何かお詫びの品をもらったら?」

ホームズ「それをやると、俺の報酬がないよ~!」

シズカ「その報酬分から少し出せばいいのじゃないのですか?」

ホームズ「それだと、シラスに怒られる…。」

シズカ「シラスさんには私から、言っておきますが…?」

ホームズ「まあ、頼むわ…。」

子どもたち「なにくれるの~?」

ホームズ「欲しいもの考えておいてくれ…。
あまり高いのはダメだぞ。」

琴音「よ~し!ホームズが買えないような
めっちゃくっちゃ高いものを選ぶぞ~!」

子どもたち「お~!」

ホームズ「これは地雷を踏んだか?」

榊原「そうだな、踏んだかもな。」

ホームズ「勘弁してくれ。」



ピーンポーン。



琴音「誰か来たね。」

シズカ「お迎えではないのですか?」

ホームズ「俺は逃げる…。」

坂下「そうはさせないぞ!」

林「ナイス!坂下!」

斎藤「さっさと行くぞ!ホームズ!
通信監理局に!大変なことになっているんだから。」

ホームズ「報酬前払いじゃないと、仕事しないぞ!」

林「勘弁してくれ、銀行まで
いまマヒしているんだから、前払いはできないぞ!」

ホームズ「なら、俺は行かないぞ!」

坂下「お前がいないと直らないんだよ!」

ホームズ「いい加減、俺抜きでもこいうのを普通に直して見せろよ。」

林「犯罪が絡んでいるんだよ!今回!だからお前がいるんだよ!」

ホームズ「この前も言っていたよな!そのセリフ。意味ないぞ!」

林「頼むよ~!ここでお前が来ないと俺らが怒られるよ!サツキに!」

ホームズ「サツキが関わているなら
サツキにやらせろよ!あいつの得意分野だろ!」

斎藤「サツキがお手上げなんだよ!だから頼む!」

琴音「それじゃあ今回解決したら、いつもの報酬より10倍もらったら?」

ホームズ「それいいな。その条件なら動いてやってもいいぞ!」

林「勘弁してくれよ!あくまでお前は
民間人なんだから、普通、報酬ないぞ!」

サツキ「そのやり取りは、王宮としてくださいね。
ホームズさん!だからついてきてください。」

林「サツキ!まさか…。」

サツキ「はい!いつも通りの王宮からの出動要請です。」

琴音「そこまで酷いのかい…。」

ホームズ「わかったよ!わ・か・り・ま・し・た!
行けばいいんだろ!行けば!」

サツキ「その通りです!行きますよ~!」

ホームズ「済まんが行ってくるな!」

子どもたち「いってらっしゃい!」

ホームズ「それじゃな!シズカ行くぞ!」

シズカ「了解です。」



果たして、通信障害の犯罪性とは?王宮命令にまで出る内容なのか?続く
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